NY近くにある３主要空港の一つ。
こんな大都市での空港閉鎖。
こんな大雪はめったにない、
60年ぶりとも言われ、ニュースでも大騒ぎ。
タメカと呆然としながら、
ターミナル内のレストランカフェでテレビを見る。
時刻は夜中の１時過ぎ。
ママに電話しなきゃ！と
携帯を忘れたタメカは店員さんのを借りる。
店員さんも焼けっぱちで妙なテンション。
どうせ帰れないしー代わりも来れないしー
とホットミルクをおごってくれた
電話越しでタメカ母は超ヒートアップ。
どうやらかなり心配したらしく
空港隣接ホテルというホテルに電話をかけまくって
娘の無事を確認したかったらしい。
愛されてるね
私の携帯は充電がなくなったので
隣の人のパソコンで充電させてもらう。
もう閉じ込められた空港内で助け合い。
余計な心配をかけたくなかったので
NYの友達には連絡せず
パンダさんにだけ一本電話を
こんな経験、人生一度くらいあっても
いいかも。と前向きに考える事にして
明日ちゃんと飛びますようにと祈るばかり。
とはいえ、今夜の寝床はどうするか。
ターミナル内、寒すぎる
ブランケットを購入して、
スーツケーツをゴロゴロしながら
タメカとうろうろ適当な場所を探して
イスなどないので、地べたに巣作り。
周りにもゴロゴロ寝てる人がいて
ホームレス気分
おまけに女の子の日も始まってしまい
気分は落ちるばかり・・・
空港２日目
ほとんど寝れず朝を迎える。
タメカは寒くて寝れないわっ
と言いつつもイビキかいて寝てるし
朝の時点で全く雪がなかった路面は、
50～60cmもの雪が積もってる。
自分に降りかかった不運について
よくよく考えてみる。
まず飛行機が技術的な問題で飛ばなかったこと。そして大雪により代わる飛行機も出ず、キャンセルになってしまった。天候によるキャンセルではないので、ホテルや食事も出してもらえるだけ有り難かったはずだが、そのホテルにたどり着けない。むしろそのホテルに固執していたがために空港に閉じこもるはめに。昼の時点だったら抜け出せてた。。。
オタワで待ってる友達に、
『他のフライトほとんどキャンセルだったのに、私のは無事飛んでラッキーだったわー』
と言おうと思って撮った写メが空しい。
悶々と考えながら、ぼーっとしていると
目の前をスタイルのいい、超可愛い子が
通り過ぎた。あの子も一人旅なのかなー。
暇さえあれば、フライト状況が掲示される
ボードを見に行き、14時のMontreal経由
Ottawa行きがOn timeになっていることを確認。
午前中のほとんどがキャンセルになってる。
朝7時頃、昨夜行ったカフェレストランに
再び行き、朝食を取ることに
そこには同じ飛行機の乗客だった人、
さっきの可愛い子もいた。
その子の名前はジョセフィーン。
目が合ったので声をかけ、タメカと一緒に
色んな話しで盛り上がる。
スイスから初めて一人でアメリカ経由で
メキシコ行くはずがこんなはめに。
パパの手配で昨日はヒルトン泊まれたけど
シャトルバスが途中雪でスタックしてしまい
なんと車をぶつけて発進させたとのこと。
中で乗っていたので相当コワい思いしたって
話しながらうっとりとしてしまうほど
カワイイ
大人っぽくみえるけど、高校卒業したての18歳って。
これから2年休暇を取り、それから医者になるために
大学に行きたいそう。今のうちに色んな物を見ておいて
それからじっくり９年くらい医学の勉強と。
日本やアメリカではあまり考えられない発想に
議論を交わす。NY出身のタメカは、
『NYは競争社会で学歴がキャリアの命だから、そんな休んでる暇はないわー。MBA取るために大学戻ることを考えてるくらいだし。』
アメリカ、ヨーロッパ、アジア。3人全く違う環境で育ち
肌の色も白黒黄色。それぞれの目的地を目指すが
NY空港で足止めをくらい、こうして話してる。
これだから旅は面白い(ﾟ∀ﾟ)
トイレついでにフライト運行状況を確認してみる。
そこには・・・
まさかの Cancelの文字が・・
続く。
ベリ
