鎌先温泉 湯主一條さんで非日常を味わう | 柊の日々是好日

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Rion Hiragi

storyteller : researcher

今年の夏休みは、4年振りに生まれ故郷の宮城に行こう!

という事になり、鎌先温泉・湯主一條に行ってきました。

 

 

鎌先温泉には確か4件の旅館があり、温泉街入り口には、各旅館の専用駐車場があります。

 

お友達がそこまで車で送ってくれて、チェックイン時間まで鎌先温泉入り口のカフェでお茶しようと思ったのですが、火水木が休みとの事で、、、「予定より早く着いてしまったのですが、チェックイン時間までロビーで待たせていただく事は可能でしょうか?」とお伺いしてみると、「今お部屋も準備できましたので、お迎えにあがります!」とまさかの神対応。

 

イケメンのお兄さんが颯爽と黒塗り送迎車で現れ、送ってきてくれた私のお友達にも「ありがとうございました」とお礼を伝えてくれるではありませんか。あ、頭を下げるのは私の方ですよ!と恐縮してしまいました。

もう、これが自然にできる方が最初から現れて、これは良い予感しかしません!

 

と言うのも、女将さんだけでなく従業員さん1人1人の接客レベルが宿の印象を決めますよね〜。特に高めのお宿は。

 

実はお正月に同価格帯の房総半島にある紀伊國屋系列の旅館に行ったのですが、結構いい値段を取るのにチェックイン時に人がいなかったり、チェックアウト時にもいなかったり、料理は半個室の外側に置かれっぱなしにされるは、音はうるさいし(ボイラーや上の階のクローゼットの開け閉めなど)で、色んなレベルで問題アリだなこの旅館は、との思いをしたんですよね。。。

 

なので、今回はチェックインする前から私は「ここのお宿なら間違いない!」と確信した訳です。

 

入り口では、樫の葉の紫陽花(だったか...?)がお出迎え。

 

 

湯主一條さんは、なんと室町時代から続く伝統あるお宿。

初代は今川義元の食客だったそうですよ。

 

チェックインで桃ジュースをいただき、いざお部屋へ。

 

 

湯主一條には2つのスイートがあり、私たちは小さめの(といっても私のマンションより広いのよ)湯主スイートの方に宿泊。

 

半露天風呂には、つや肌の湯と言われる温泉が引かれています。

 

この他にも広い内風呂があり、ダイソンのドライヤーも完備されておりますよ。

 

お部屋の充実した設備詳細は、旅館のHPで!

 

お部屋を案内して下さった方によると、「湯神社」と言うパワースポットがあり、このお部屋が唯一窓から拝めるのだとか(普段は立ち入り禁止だそうです)。

 

と言う事で、神社を背景に記念撮影。

 

 

「つる肌の湯」とはまた違った泉質の「薬湯」で湯治し、足の具合が良くなる方がたくさんいらしたようで、かつて神社にはたくさん松葉杖などが奉納されていたそうです。

 

そして素晴らしいのがお夕食。

 

大正時代に釘一本使わずに建てられた、文化財登録されている建物の個室で頂けます!

 

 

宿泊棟とお食事処は、「時の橋」を渡って行くんですよ。

一気に異世界。

 

何が素敵って、この中でJazzが流れてるのよ。

間接照明とJazzと絶品料理って、最高じゃないですか。

 

 

↑美味しい前菜が10種類も。

 

担当して下さったTさん。

毎月、前菜を含むメニューをほんの僅かな時間で全て暗記するそうです!

 

Tさん含め、こちらのスタッフさんはお若い方が多いのに関わらず、本当にコミュニケーション能力が大変素晴らしく、全員のレベルをここまで上げるのは一体どうやって教育しているのかなぁとびっくりしました。

 

お刺身は、料理長が毎月手作りする紫蘇ドレッシングと合わせても、とても美味しかったです。

 

 

メインはお肉と魚から選べて、他にも鱧のお吸い物なんかもあったりして、こんなに見た目も味も美味しい懐石を頂いたのは久しぶりでした!

 

そして、22時頃、Tさんにお勧めされたBarに行ってみることに。

 

昼間はお土産を置いていたり、チェックアウトカウンターになったりするのですが、夜は扉を開けた瞬間これまた濃厚なJazzが流れる閉ざされた大人の空間が現れました!

 

私、飲めないくせに雰囲気に呑まれて手作り梅酒を頼んでみる事に。

 

 

(この16年ほど、私はアルコールと言えば、懐石の食前酒を年に2回ほどしか飲んでないんです)

 

素敵な雰囲気を存分に楽しみ、お部屋付でチェックしようと思ったら、既に私の名前と部屋番号が伝票に書かれているではないですか!名乗ってないのに 笑

 

「どうして分かったんですか?」と聞いてよくスタッフさんの顔を拝見すると、チェックイン時に駐車場まで車を運転して来てくれたあのイケメン青年ではないか!

 

人の名前と顔を覚えるのが大の苦手な私からしたら、1日に何組も送迎して、その中からフラッとBarに現れた人(しかも昼間と夜の服装も全然違うしスッピンだし)の名前を伝票に書くなんて、神業としか思えません。

 

気分良くBarを後にした私は、顔だけでなく全身が真っ赤になり、動悸がしつつそのままスピーカーの音楽を流したまま爆睡しました。

 

そして、たった1杯の梅酒は朝まで私にダメージを与える事に。

 

野菜が大好きな私は、絶対美味しいに決まっている地元の有機野菜がどうしても食べられず、でも美味しいに決まっているオムレツやらクロワッサンを必死に胃に詰め込みました。

 

今度来るときは、ノンアル頼みます。

お野菜残してごめんなさい料理長様。

 

 

帰る時も、夕食を担当して下さったTさん、朝食を担当して下さったSさん、女将さんが笑顔で車が見えなくなるまで手を振って下さるんですよ。

 

もう、絶対リピーターになると誓いましたね。

 

こちらは普通のお部屋でもすごく満足度が高いと思いますが

空いていたらぜひ湯主スイートか100平米の一條スイートを体験されると良いと思います!

 

あまりに一條さんの料理と接客が素晴らしくて、他の1泊1名10万円を超えるようなお宿は、期待値を越えるのが難しいと感じましたね。

 

逆に、1名2桁万円行かないお宿でも、こんなに素晴らしい体験ができるという事が今回分かりましたので、宮城で良いお宿を聞かれたらぜひお勧めします。

 

今回は久しぶりに友人とも会え、お墓参りして天国にいる両親にも会え、一條さんで時間を過ごせて最高の夏休みとなりました。