私は音楽をこよなく愛していて
残りの人生3曲しか聴けない!と言われたら、この3つを選びます。
①ショパン『雨だれ』
②ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』
③(特にBill Evansが弾く)『スパルタカス愛のテーマ』
この3曲は、音楽という枠を越えて私の心を浄化する至高の芸術な訳。
そこで今回、大好きなピアニストの辻井伸行さんが
ラヴェルのパヴァーヌを弾くと言うので
頑張ってチケット争奪戦に参加して、サントリーホールに行ってきましたよ
今回は、ベートーヴェン・リスト!・ラヴェル!・カプースチンという
私好みの選曲ばかり。
8年ほど前でしたか、辻井さんのラフマニノフも聴きに行き
それはそれは素晴らしかったですが、辻井さんの真骨頂は
シンプルな旋律を奏でる時だと思うんですね。
静かな曲は勢いで押し切れないし、1つ1つの音が長く残響さえも誤魔化せないから
ピアニストの実力が如実に現れると思います。
そこに来て辻井さんはすごいですね。
音が澄んで丸いです。でも芯がしっかりとあるからぶれません。
追加料金払うから、もう一回ラヴェル弾いてくれー!と思いました。
まぁそれは皆さんも同じのようで、今日は拍手が鳴り止まず
アンコールが何と4回!
しかも最後のアンコールはリストの超絶技巧が要求される難曲
『ラ・カンパネラ』!
1小節目の「ミ」のオクターブが連打された瞬間、会場がどよめきましたよ。
みんな、手が疲れる位拍手してよかったね
生きてて良かったと思った2時間でした