

もともとは791年、中世のコルムリーの修道院の生まれといわれます。形についてはおもしろい伝承があります。製菓担当のジャンという僧が作るマカロンは、とびきりおいしいことで知られていました。アーモンドパウダーと泡立てた卵白、砂糖を混ぜて焼いたものですが、ジャンのマカロンは神々の食べ物よりもうまいとの評判が高まりました。
そこで僧院長はレッテルのようなものを決めて、他の菓子屋にまねられないようにしようと考えました。守護聖人の前で夜通しお告げを待つ僧院長に、夜明け前、神の声は告げました。「ジャンの調理場に行き、最初に目に入ったものにせよ」。
そのころ、竈を熱しようとしていたジャンは、誤って僧服をこがしてしまいました。駆けつけた僧院長が鍵穴から中をのぞくと目にとびこんできたのは、焼けた僧服の下のジャンのおへそでした。以来コルムリーのマカロンは真ん中に穴があいた奇妙な形をしているといいます。

コルムリーの修道院の近くでマカロンを作っているのは、Oliver Couleon氏。お店は1892年にPochet氏が創業した「Maison Pochet」。このマカロンの正式名称は「Aux Véritables Macarons de l'Abbaye de Cormery(コルムリーの修道院の正真正銘マカロン)」といいいます。材料は、砂糖, アーモンド, 卵白, オレンジの皮, 苦いアーモンド(アーモンドエッセンスかも)。
アーモンドの粒が残っていてさくさくし、砂糖のじゃりっとした歯ごたえもあり、甘いけど軽いです。オレンジの香りがほのかにします。日持ちは2週間程度。おみやげにも使えます。

@Maison Pochet