その4 明け方の幻ファンミーティング YOSHIKI CLASSICAL IN UK | 瞬間の美学

瞬間の美学

綾綺(りょうき)X 紅梅
美学、創作、描画、着付師、手描友禅 =器用貧乏。実家じゃないけど呉服屋。
YOSHIKIの瞬間の美学を探求すべく美学科を経てお絵描きぼちぼち。
蒼い血が流れてる…X JAPAN運命共同体歴30年。どれだけ涙を流せば貴方を忘れられるだろう…

 10月14日(土)ロンドン3日目

 

昨夜の歴史的コンサートがうそのような、、朝です。いや、まだ夜です。

脳がライブ後のテンションのため、4時に目覚めました。ここがイギリスだということもよくわかんない状態ですが、とりあえず支度を整えて、今日も着付をします。

(着物も帯結びも変えてみたけど自撮り限界)

 

朝6時半にロビー集合。まだ空がようやく白み始めた頃に、バス乗車。ファンミ会場へ連れて行ってもらいます。事前には会場にプレゼントBOXがあるとのことでしたが、昨日も見当たらなかったし、今日持って行ってOKと確認もとったので、描いた絵を忘れず準備して。

(昨日カーテンコールでお花を渡してる人大勢だったけど、日本から持って来れないしな~。植物は税関NGて書いてたし。そういえば、コンサート前列でYOSHIKIが投げたバラを受け取れちゃったりしたら、帰りに入国審査で「これは大事なバラでどうしても持ち帰りたいんです!!」とかYOSHIKIの素晴らしさを空港職員に力説せなあかんなぁ、、とかいらん心配をしてたことをボーっと思い出した)

 

 

セキュリティーの関係上で会場は公表できません、と言われてたので、もしやYOSHIKIさんの泊ってるホテルの別フロアとかだったりしてね、などなど言いながら、30分程で到着。

なんかさすがお洒落で豪華。全然テキトーなライブハウスではなかった。

 

入口で店員さんに一人ずつTEAかCOFFEEかを聞かれる。まとめてでええのに。一人ずつ笑顔でHELLO,WELCOMていうてくれはる。早朝から日本人団体貸し切りでお手数かけます。

 

入ったフロアから階段で地下へ。音出すから地下なんや、と降りて、、狭っっそして近っっ!

ステージはグランドピアノ1台分ちょうど、くらい。そのステージ(段差も20cmくらいしかない)を半周囲むかんじで椅子を並べてある。手伸ばしたらピアノ触れるんじゃ、てくらい。

 

 

昨夜ひいたクジの番号席に座る。真ん前ビンゴ!神は見放さなかった!一生分幸運を使い果たした気がする! と思ってたら、添乗員さんが設営を任されてたらしく、運営からNGが。「皆さん今の位置から2m下がってくださーい」って。椅子(カフェのね)を持って各自下がろうとはするんだけど、すぐ後ろは使ってないテーブルが重ねてあって。結局50cmほどしか後退できてないような、、

 

下がってもかなり前すぎる限界な会場。やばすぎる

 

今回のと前に描いたのと。プレゼントはピアノ柄の手拭いにしました♪

おわかりいただけるだろうか、、手元のすぐ下に、ほら、ステージ段差が、、、緊張MAX

2017年にミーグリ当選して握手と2ショット撮ってもらったけど、秒で一瞬やったもんなぁ、、

 

 

ドキドキしながら待ってると、左手上の階段から優雅に朝YOSHIKIさん登場!ほんまもんやー

 

昨日もやけど、手形足形の時の様にヒールのあるブーツで。ワインレッドのシャツに黒のワイドパンツ(記憶が不確か)サングラスはしてたけど、メイク薄めの貴重な朝YOSHIKIです(breakfastでも昼公演やのにね)

間近で見るとやっぱり痩せてお疲れのご様子。「みんな寝れた?朝早くからごめんね、ありがとう。 ∬*´_ゝ`)<」

いやいやこちらこそ我々なんぞの為にご多忙の折り恐縮極まりないっす!

「寝れた?」「俺は寝たと思う?(全員が 寝てなーい)」「うん。寝てないです。取材を受けてました。」

 

 んで、多分なーんにも決まって無くて、「ピアノに座るとみんなから見えないから、椅子持ってきて」少し腰掛けるやつね。って添乗員さんも運営さんもバタバタ。でも丁度良い椅子無くて、よっちゃん立ったまま話し続けてくれて。

「えーと、じゃあ司会を…どうぞ!」って添乗員さんびっくり。んで、「ワイン無いのかな?持ってきて」ってww

いつものYOSHIKIチャンネルの流れ無茶振りで、キャビアとかYOSHIKIワインとかが出てくるヤツだw でもスタッフさんも添乗員さんも慌てちゃって、取り敢えず設営の現地会場だしさ。ワタワタ

何も決まってない初回はラッキー、初回特典だね。DSでも初日は「譜面がないよー」とか「次の曲なんだっけ」とか「そういえばさぁ、」とかでどんどん美味しい時間が伸びるのね。(この距離も次回からはもっとちゃんと離して、ってなると思う。ゴメンねフクハラさん、大将の無茶振りは我々には日常茶飯事なのですが)

 

 無茶振りのまま続きます。(このなんもない時間の場繋ぎとかYOSHIKIできるようになったもんなーラジオでも喋らない人だったのに、と脳内片隅はどこか冷静)

「じゃあ、、質問コーナー!質問ある人ー!」唐突すぎ!!

寝れましたかー? の答えがさっきのだったっけか。

ご飯食べました? の回答だっけ?

「ロンドンに来る時、今回は民間機(!←専用エアーフォースワンじゃないやつね)で来たんだけど、メニューにラーメンがあって、ずーっと見てて、あまりにもずーっと見てるもんだからCAさんに心配されて、結局我慢できずに食べちゃった♡」って。カワイイかよ

「だからまた筋トレしなきゃね」って。必要無いと思いますけどー。それ以上痩せたらあかんて。私達ファンもYOSHIKIさんのお母様と同じ事心配しますよ、やっぱり。

 

みんな色々質問してた。この貴重な時間に今この場でそれ聞く?てのもあったけど、ファンで皆さんここまでの道のりがそれぞれあるんだな、と思って聞いてた。私は、、、今ここで聞きたい事って、、、ある?かなぁ?至近距離でYOSHIKIさんが眼前に居る状況だけでもういっぱいいっぱいです、、なんも言えねぇ、、、

 

で、突如リクエストコーナー! ∬*´_ゝ`)v

後ろの人がscaret love songを。久々だなぁーと言いつつ、弾いてくれました。私はスカラブはタイジが亡くなった後に発表されたから(ブッダのテーマだったし)どこかタイジの鎮魂曲な気がしてあんまり上位候補では無かったんだけど。リクエストした方は聞けて良かったーと言われてました。

 

「FOREVER LOVEを弾きたくてピアノを練習してるんです!」って方がいて、コツを質問。ただ鍵盤を押さえるんじゃ無くて、「ピアノっていかに強弱ていうか弱く、感情を込めて演奏するか、が大事」って。譜面を追うだけの弾き方とやっぱ全然違う。だからYOSHIKIさんのピアノは情感がこもってるから心に響くんだね。

 

「あ、そうだ!せっかくだったらさー、Beverlyに歌ってもらおうか、ビバリーいる?」ってそれこそ無茶振りですやん、、て思てたら本当にビバリーさん登場してくれました。早朝から、、すみません。。

「リクエストは?」というのでRedSwan!と言ってみたけど、プロの歌い手さんに朝から高音はNGみたい。でも”ANGEL”を歌って下さった!「こんな朝から声出したの初めてです!」って。ですよねー、すみません。。

でも可愛かったー。昨日の大ホールとは違って今朝は本当に小さな所で、目の前で歌って下さって。多分私服だったし。でも声量かなりフルでした!

 

朝から申し訳ない、、と思ってたら、市原さんも呼ばれる。えー!それも無茶な、、と心配してたら、降りてきてくれた。ホンモノやー

市原さんはディナーショーでもMiracleを聞かせてもらったけど、今回はドラムソロでも歌が。Miracleはイタリア語だけど、こちらがポルトガル語?だったかで、初めてで苦戦しました、とおっしゃられてました。

市原さんは実は音大を首席で卒業されたそうで、とYOSHIKIさんが紹介。

「ちょっと触りだけでも歌ってくれない?」とYOSHIKIさん。鼻歌でもいいし、と言うと、プロの声楽家は鼻歌はかえって難しいんだそうで。じゃあ他の曲でも、となったけど「Miracleしか歌えません!」って、結局早朝Miracleを披露して下さった。ありがたや。

ロンドン観光はしましたか?次はL.A.ですね、との事だったので、英米ともビバリーさん市原さんはツアーメンバーとして一緒に行かれるんですね。

 

あと質問&リクエスト、、なんだっけ

Requiemは交響曲になる予定、って。まだまだアレンジも発展もするみたい。そうだと思う。お母様への想いを表現したらART OF LIFEくらいにはなりそうだもの。

 

そろそろお時間がー、、とフクハラさん。最後に、と私が第一声でリクエストした(のは聞こえたか不明だけど)

“TEARS”を弾いてくださいました(号泣)

 

何処に行けばいい 貴方と離れて

今は過ぎ去った 時間に問い掛けて

長すぎた夜に 旅立ちを夢見た

異国の空見つめて 孤独を抱きしめた

流れる涙を 時間の風に重ねて

終わらない貴女の吐息を感じて

Dry your tears with love

Dry your tears with love

 

 
終わらない悲しみを 青い薔薇に変えて

Dry your tears with love

Dry your tears with love

Dry your tears with love

Dry your tears with love

 

 

 

 

今までの全部全部全部の情景を思い出してた。
最初にBLUE BLOODで洗礼を受けたVISUAL SHOCKも、世界進出するってNYの記者会見も、ラストライブのHIDEちゃんの涙も、TAIJIの勇姿を見た日産スタジアムも、ドラムはもう見られないんじゃないかとすみれ組アコースティックで聴いたToshlの声も、MSG、ウェンブリー、そして昨夜の堂々と英国のステージをやってのけた輝やかしいYOSHIKIも。

ファンになってからずっと聴いてきた、一緒に時を過ごしてきた、運命共同体。今迄の全部の想いが、今この場でTEARSの音色に浄化された気がして

嗚咽が止まりませんでした

(お隣の方が温かくてヨシヨシしてくださった。感謝。うわーん)

 




YOSHIKIが一人でもWeAreX!!って海外で言ってるのは、HIDEちゃんとも約束した海外制覇の夢を叶えるためだったんだよね。YOSHIKIが海外で頑張ることで、Xの名が知れて、hideやtaijiや素晴らしいメンバーの功績も世界に知らしめることになるから、って。UNDER THE SKYでも明言してくれてた。


日本にいると、日本からの視点でしかないんだけど、DAHLIAツアーの頃からか、Yoshikiがアメリカ人になってしまって寂しかった。Xもバラードのリリースが増えて、ピアニストYOSHIKIで見ることが増えて、 classicalでしかもう見られないのかと思う事もあった。RedSwanが初めX名義じゃなかった?杉様はいるけどhydeがボーカルなのは違うんじゃない?って声もあった気がする。そこからTLRS発表があって、hydeさんのおかげでドラマーYOSHIKIを見る機会を作ってくれた。ANGELのリリースの時にも、「ボーカルは誰なんですか?」って質問があった時、YOSHIKIが一瞬、驚いた表情をしたのを感じてしまった。当人が困惑したのはなんでそんなこと聞くの?って意外そうだったけど、それ以降、態々「Toshlの素晴らしいボーカルが入っています」と注釈を話す様になった。Beverlyさんが会見で歌ってくれた時にも、ガヤガヤがあったよね。リリースや発表がある度にToshlはどうなってるんだとか、Xのライブを見たいのにとか、毎回毎回外野が騒がしいけど、日本から見てると極端に一視点でしか捉えられなくて、YOSHIKIは何がそんなに忙しいんだ、てなるんだと思う。ファッションやワインや、音楽以外は特に。


で、YOSHIKIも人間なので(ヴァンパイアでない限り、て言ってた)身体にはいつか限界が来るけど、音楽は永遠に残る。ていう話にも繋がると思う。普遍の楽曲は100年聞かれるし、アレンジや奏者が変わっただけなんじゃないかな。勿論リスペクトを込めて。

バッハやベートーヴェンは誰が弾いてもその曲だし、そういう事だから、誰が歌おうが、アレンジを変えてみただけだよ、って気がする。Xでもラスロクでもカルテットでも、アシュリーさんでも、ビバリーさんでも、サラさんでも、市原さんでも、ニコールさんでも、リンジーさんでも。



今回のステージを見て、数日だけど異国に来て体感して、アジア人が、「日本人が海外で」ってことがどれだけ凄いことか、が如実に体感できた。私は英文科だったし、美学専攻で宗教的背景や文化的な生い立ちや歴史を学んではきた方だとは思ってたけど、実際に滞在してみて、本で読むのとはやっぱり違うし、そこで演奏する、ステージに立てるだけでなくて、成功する、というか、やっぱりYOSHIKIがずっと言ってきた「芸術は国境を超える」んだと思う。人種や常識や年齢や、様々な壁を壊してきたXだけど、ずっと戦ってきたYOSHIKIの生き様に感銘を受けてファンになったけど、なんていうか、人の痛みとか苦しみとか愛とかが楽曲の元になってるから、外国の人であったとしても、同じものを感じられて共有できるし、救われるんじゃないかな、って。だから海外で、私達がずっと歌ってきた聴いてきたYOSHIKIの曲が受け入れられたんだ!っていうのが誇らしいし、嬉しい。みんな環境や色々が違う中でも、同じ心象を共有できるんだ、あなたの心にも響いたんですね、ていうのが。


「壁を壊し続けて、道なき道を切り拓いてきた」っていうのが一番最初のpsychedelic violence & crime of visual shockだからさ。私がYOSHIKIのXっていう生き様に惚れ込んでファンになった理由だから。

それがここまで浸透して世界まで届いたんだな、と本当にここへ来て感じられたから。


でもまだまだ、メンバーが言ってたみたいに世界での知名度は低いね。我々にとっては、日本では神だけどさ。

昨夜の帰り、バスの運転手さんとガイドさんの会話を思い出す。

「彼は有名なの?」

「ええ、日本では、とてもとても」

「バンドなの?」

「あ、いえ。ピアノとドラムをやるんです」

「え?2人?」

「いえ、1人で」

って。私達は、とうとうここまで来た!と感無量でしたが。社会現象を巻き起こしたX、ライブの日は水道橋界隈がX一色でしたが。イギリスで普通の市民にとっては普段の1日なわけだし。

いやぁ、まだまだ開拓の余地ありそうです。でも無敵のスターモード突入!みたいな。灰色の壁は高いけど、武者震いしてきた!ぐらいな勢いです。

世界に向かって叫んでやるよ!We Are X!!!!!!!

俺たちの可能性は無限大だー!