文月のお茶稽古 | 有明懐石茶道教室 Cooking Salon Diary

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季節の食材を用いた茶懐石料理教室、おもてなし料理、お菓子教室を東京の有明にて開催しております。
教室での出来事・食材・お料理等をお伝えしたいと思います。


不安定なお天気が続いておりますね。
昨日は我が家でのお茶のお稽古でした。

浴衣と博多帯で夏らしい装いにしましたが、準備でバダバタとしていた為、お写真をとる余裕がありませんでした。

これからの暑い時期には朝茶事をなさる方もいらっしゃる事かと思います。

夏ならではの平茶碗での洗い茶巾など、季節ならではのお点前も楽しいものですね。

先月は貴人点と貴人清次の薄茶と貴人茶碗を使ったお稽古をしました。

mさんは初炭がスムーズに出来る様になっていらしたので、盆香合をして頂きました。
盆香合は香合に由緒がある際に、炭斗の中に香合はのせずに小さめ盆にのせて灰器をひいた後に持ち出します。
後炭と同じ様に薬缶を持ち出し、釜に水を注ぎ、釜の蓋や胴を清めたり、初炭とは少し異なる点があります。
お香を焚べるのにも火箸ではなく手で行います。

茶事に客で招かれた際に慌てなくて良い様に身につけて、違いなども頭の中で整理して覚えておきたいものです。

棚がある無しでも違いがあるので、次回はお棚を使ってやって頂こうと思います。

お炭の後は名水点を行って頂きました。
生地の釣瓶にしめ縄をかけると、茶席がより神聖な感じが致します。

総礼の後、正客はご用意下さった名水を所望致します。
何度か名水点の茶事に伺いましたが、ご亭主のお気持ちが何より嬉しく、ご苦労の上用意してくださった名水に毎回大変感動致します。

名水を頂いた後は濃茶を頂きます。

毎回mさんの練って下さるお茶は加減が良く大変美味しいです。

暑くなってきたので、菓子は錦玉のものを手作りしてお出ししました。こちらもお写真とり忘れました。

薄茶は季節の葉蓋のお点前を。
玄々斎が作られたお点前で末広籠の受筒に梶の葉をのせて茶席で使われたのが始まりとか。

家には末広籠の受筒はないので、ガラスの水指に蕗の葉をのせてみました。

ご用意した薄茶の菓子。

亀屋良長の菓子 涼風
団扇をかたどった琥珀糖に花火が描かれていて愛らしいですね。


もう一種の千金丹は小豆と砂糖だけでつくられた菓子です。

暑い時にはその時期なりの点前や菓子等で慌ただしい毎日の中でも季節の移ろい感じる事ができます。

Mさんのお陰で私も大変勉強になり感謝しています。

師匠からの教えをきちんとお伝えできる様に、Mさんのお茶が稽古だけで終らず、茶事を出来る様になるお稽古をしていきたいと思っています。