赤のポリッシュと夏のペディキュアの話 | blues stripes

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ねこを三匹飼っています。

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Samiさんとお魚さんと夏のメイクについておしゃべりした時に「夏はサンダル履くからペディキュア塗るよね」「3人それぞれ結構好みが違うから選ぶ色も違いそうね」「どんな色塗るのか教えなさいよ」みたいな流れになったので、共通テーマとして赤のポリッシュを入れることを縛りにしながらそれぞれでペディキュアについての記事を書いてみる運びとなりました。


記事化に際し、過去の限定品や廃盤品および販路が海外にしかない商品の取扱いについてどうするかを一寸考えたんですけど(今現在も日本で売っていて普通に買える現行商品のみを載せる方が読む人にとっては多少なりとも有益かと思ったりもするので)、でも「自分が心から好きな物・事についてオタクが空気を読まずにめっちゃ早口で喋ってる」みたいな記事の方がファミレスチルっぽいかな?と思ったのでそこら辺はあまり気にしないことにしました。ご理解頂けますと幸いでございます。

加えて、出来れば購入方法等はご自分でGoogle等で調べて頂けますよう重ねてお願いさせてください。どうかよろしくお願い致します。

ではまず最初は「赤のポリッシュ」からご紹介!


…とは言っても正直なところ、私個人は「赤」という色にあまり思い入れはないんですよね。

私の脳内で「赤」という色は大人の女性らしさ・色気・妖艶等といった概念と結び付いていて、子供の頃から女性らしく振る舞うことに対してどこか気恥ずかしさ、なんなら忌避するような感情を持っていた私にとり、意識的・無意識的にあまり手に取らないようにして来た色だからかもしれないです。
赤い口紅に憧れたりとかもなかったですしね。
ピンク(特にマゼンタ)は大丈夫なんですけど。

まあだから、自分流の「赤」の拘りみたいなものは特になく、テーマに沿った語りを考えるも一向に思い付かなかったのでこの段落では色の説明・紹介だけで終わりにしたいと思います、すみません。
そんなこんなで私が選ぶマイベスト赤ポリッシュはこの3本です。

Rescue Beauty Lounge / LOTUS ELISE



パパラチアサファイア(ピンクとオレンジの混ざり合ったような色合いのスリランカでしか採れない稀少な宝石、Padparadscha はシンハラ語で「蓮の花」「蓮の花の蕾」の意)からインスピレーションを受けて制作された色らしく、ビビッドでレディライクなシアーレッドをベースにゴールドのシマーとオレンジのマイクログリッターがたっぷり入っています。
コンセプト通り天然石みたいな美しい色。
シアーなジェリーベースなので華やかだけど透明感と軽やかさもありカジュアルなスタイルにも合う可愛い赤です。

「パパラチアサファイアの色だよ」とか言われたらときめきが止まらなくないですか?
というかこれは割とコスメ好きあるあるだと思ってるんですけど、色名とか色説明とかの文字情報で買う〜〜!!ってなることありますよね?(笑)

PAINTBOX / Power Couple Like Desire + Like Dreams


パリのマルニ本店に掛かっているカーテンの色にインスパイアされ制作されたというオシャレ極まるチェリーレッド。
これもマルニの色とかいう文字情報でやられて買いました(笑)。
乳白色にひと匙ライラックを混ぜた感じのまさに夢みたいに可愛い色と2色セットで売ってるんですけど、これ箱まで可愛くて死ぬ。



単品で使っても可愛いんですけど、やはり2つ一緒に使うのが正義で可愛さ無限大って感じなので、ガイドテープなどを使ってフレンチ的に塗ったりしています。‪

デボラリップマン / THIS ONE’S ON ME



まあこれは赤っていうかヴァンプカラーですかね?
これ系の血豆色を日本に流行らせたのはやっぱり CHANEL になるのかな。
シアーで青みの強いダークな赤に、レッドとピンクのシマーがたっぷり入っています。
光に当たるとこれでもか!ってくらいシマーがチラチラと光って、ディープでダークな色なのに、シマーがレッドとピンクだからか不思議と可愛い色なのです。
ジェリーテクスチャで、ダークカラーだけどムラなく簡単に塗れるところも大好きな理由のひとつ。

私、デボラリップマンのポリッシュは何十本も持っていてお気に入りは沢山あるんですが、どれか1本だけ他人に勧めるなら?と言われたら多分これを推します。
この色なら大人っぽい落ち着いたコンサバ系にも、カジュアルなTシャツとジーンズにも、モードでちょっとドレッシーな服にも合うので。‪

ペディキュアは服と喧嘩しない無彩色も良き


私は浮かれた感じの服や靴が好きでデコラティブな装飾が付いていたり無意味に鮮やかな彩色が施されていたりするものを日常的に着てしまうので、ペディキュアの色がそういった服やサンダルの色と喧嘩しないよう考えるのも大事だな?とよく思っていて。
着る予定の服に合わせてマメに塗り替えればいいだけなんですけど、残念ながらそういうマメさを持ち合わせていなくて。
手の爪だとちょっと欠けたりするだけでも気になるからすぐ塗り替えようと思えるんですけど、足の爪だと目から遠いせいか管理が雑で。
そうなると必然的に選択肢が白・黒・グレー・ブラウン・ベージュ・ネイビーあたりの無彩色っぽい系統の色に絞られるんですけど、そうは言っても普通のじゃ折角塗るのにつまらないじゃないですか。

だからこう最終的に、虹色に輝く白とか、多色ラメ入りの黒とか、グリーンパール入りのグレーとか、ライラックシマーが入ったベージュとか、ベースの色みは主張がないけどよく見るとラメやシマーやグリッターが入っていて質感に遊びがあって可愛い、みたいなやつが良いな!という結論に至りまして。

白系だとこういうのとか。



Rescue Beauty Lounge / BUBBLEGUM PUNK


デボラリップマン / STARWAY TO HEAVEN


noiro / S012 the sacred shine




noiro は日本の老舗ネイルブランドであるタカラベルモントが作っているポリッシュ専門ブランド。
なんとあの懐かしの Tins がリブランディングされたものらしく、懐かしすぎて倒れそうになりました。
Tinsのハッピーミルク、死ぬほどドロドロになるけど大好きだったな…。
今回紹介した S012 以外にも凄く気の利いた「流石ネイル好きの需要をよく解ってんな?!」と唸ってしまうような色が沢山揃っているのでとりあえず インスタ とかを見てみて欲しい。

F.U.N Lacquer / CRYSTAL, COTTON CANDY, MERMAID



F.U.N Lacquer はシンガポールのインディーズポリッシュブランドなので、海外通販せねばならず、少し入手のハードルが上がるんですけど、ベースにマットな白や黒を塗って、その上からこれらを重ねるとめちゃくちゃ可愛いのです。



マルチクロームで見る角度で色が変わりまくるので目にも愉しいですよ。
アレンジ的にその上から更にマットトップコートなどを塗って磨りガラス風に仕上げてもまた可愛いです。‪

J. Hannah / Mini Polish Set



このセットは個人的にブラウン・ベージュよりも黒・グレーが圧倒的に好きな為に折角買ったものの実はあんまり使ってないんですけど、好きな人は多そうだなーと思ったので記事に入れました。



J.Hannah は LA のオサレなジュエリーショップなのですが、商品写真を撮る際に手指が美しく引き立ちかつジュエリーとも喧嘩しないネイルポリッシュが欲しいってことで独自に作っているそうです。
拘りが凄い。
そんなコンセプトで設計されている色達なのでジュエリーを纏う大人の女性にばっちり似合うと思います。
日本でもトゥモローランド系のセレクトショップで売ってたりします。‪

単色も可愛いよ。
私的な推しは eames と patina っていう色。




まあでもあんまりネイル塗らない人だとミニポリッシュセットの方が楽しめるのかもね。
価格的にもお得だし。



見た目もグッドルッキングなのでギフトにも良いと思う。



こっちのメトロポリタン美術館コラボのセットも可愛いよ。

ペディキュアって民主的な行為


手の爪は職場や学校の制約があるなどで何も塗れなかったり塗れてもベージュとかのみだけど、「ペディキュアなら!!」っていう人は結構多いと思うんです。
加えて、手の爪だと派手過ぎたりイマイチ似合わないなどで敬遠しがちな色でもやっぱり「ペディキュアなら!!」みたいな自由な雰囲気があると思っていて。
ペディキュアってお化粧の中で最も民主的な行為だと思うんですよね。
普段は様々な社会的理由からあまりカラーメイクをしない・出来ない人でも、ペディキュアなら伸び伸びと誰憚ることなく好きな色が塗れて心ゆくまで色遊びが楽しめる感じがある。

先日もフォロワーさんから「普段はあんまりお化粧とかしない感じの同僚女性さんから実はひっそりとペディキュアは塗っているのだと教えて貰って…」みたいな話を聴いて、なんだそれ!そんなの物凄く良いな!?って思ったんですよね。
可愛い下着なんかも別に誰かに見せる予定はなくとも身に付けているとその日一日ウキウキした気分で過ごせるけど、件の同僚女性さんにとってのペディキュアもきっと同じ感じなんだろうなーとか思ったりして。

目から入る色は心を豊かにするから、心を浮き立たせてくれる色彩を身体のどこかに身に付けておけばそれらひとつひとつが沈み込みそうになる心を持ち上げてくれたりします。
険しいコンクリートジャングルを毎日懸命にサバイブしているわれわれ現代人にとってはそういうのが地味に大事なことだと思うんですよ。
まあだから、夏はあなたも私もペディキュアを心のままに愉しみましょーというお話でした。



‬ちなこれ↑は ILNP の DRIVE-IN , POOL PARTY , SKATE DATE の3色を交互に塗っています。‪



おしまい。