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好きになってもいいですか?

アラフィフシングルマザーの
誰にも言えない密かな想いや悩みや日常を綴っています。

2ヶ月前までは、Nさんの仕事を手伝っていたけど…
その仕事も終わったので、部屋から出なければ
Nさんに会うことは絶対にない。
しかし…廊下などで会う可能性はあるのだ。
だから、部屋からできるだけ出ないように
仕事をしていたのだが…
H部長に言われて、書類を届ける事に…
戦場にいる兵士並に周りを注意して目的地を目指したが…
運命のいたずらか…会いたい時には、会わないのに…会いたくな時に会うものなのだ。

進行方向40m先に…敵兵(Nさん)発見!
このまま直進したら敵に遭遇してしまう。
本来なら直進したいのだが…
私は、廊下を右に曲がって回避した。

廊下を曲がる時、30m先のNさんの顔を一瞬見たら…
なんだか凄く疲れている様に見えた。
私の中でNさんを心配する気持ちが膨らむが…
無理矢理忘れようとかき消した。
友達に教えて貰った出逢い系のサイトに登録してみた。
女性は、無料だけど…
男性は、お金がいるのね…。

とりあえず…メル友募集で登録した。
すると、びっくり!
すぐに数人の男性から連絡があった。
その男性達のプロフィールを見てみると…

1、55歳 既婚者
2、42歳 既婚者
3、48歳 既婚者
4、62歳 独身

うーん…既婚者多くない?
内容も…
一緒に食事行きたいとか
一緒に遊びたいとか
一緒にカラオケ行きたいとか
まずはメールからで気が合えば食事行こうとか
まずはメールからで良かったら会いましょう、
ばっかり…

不倫希望者ってこんなにいるの?!

これ以上既婚者と付き合う気も無いし…
結婚する気もない…
メールだけやってくれそうな人が見つからない…

登録してみたけど…
やっぱり私に、この出逢いは難しいかも…。


友達に出逢い系のサイトを教えてもらった。
そんなに怪しくなく…大手のサイトらしい。

友達は、メールだけでも良いと思うから
とりあえず…気晴らしに登録してみたら?
って言う。

今まで、毎日Nさんと連絡を取っていたので…
Nさんの事を考える時間を減らしたかった。
Nさんからのログは…全部消してしまった…
消す時は、ちょっと躊躇ったけど…
消さないと進めないと思ったから…。

まあ…友達が言うように…メールだけなら…
メールだけでも…誰かと繋がれたら気が楽になるかも。

そういう訳で…
清水の舞台から飛び込むつもりで…
友達から教えて貰ったサイトに登録してみた。
別れた次の日…
全く仕事が手に付かない…
仕事に取り掛かるが…
ふっと、彼の事を思い出し…
涙が出てくる。

4ヶ月しか付き合ってないけど…
彼の事が大好きだったんだ…
って改めて思った。

この胸の痛みをどうしたらいいだろう…
と考えて…
失恋を癒すには、やはり新しい彼氏を作るのが
手取り早い…
付き合うとか言う話は別にして…
違う人に意識を持って行けば…
心の痛みも薄れるだろうっと思った。
(この時は、ドラマ高嶺の花を見ていないのに…
同じこと考えていたんだ!
この文章を書いていてモモの父親が言ってた意味が、今、ハッキリ分かった)

とりあえず…親友に電話して…
話を聞いてもらった。
全てを話したら…
それだけで、少しスッキリした。
また、親友からお見合いサイトや婚活サイトなどの情報を聞いた。

…うーん、誰でも良い新しい彼氏見つけると言ったけど…
そうゆう系は…ちょっと怖いなぁ。
友達は、メールぐらいならいいんじゃない?って進めるけど…。
私は、急いで家に帰り
夕食の用意をし、子供達に食べさせ…
人と約束があるからと、後の事を母にお願いして
〇〇の駐車場へ向かった。

私の方が先に到着したため…
車を止めて彼が来るのを待った。
数分後、一台の車が横に止まり
彼が私の車に乗り込んだ。

「………」

私は、言葉が出ない。

「さっきの話だけど…」

彼が口を開いた。

「なんか…思ってる事って伝わるんだなって思った。」

「??」

「昨日…会ってる時に…先が行き止まりなんだと感じたんだ。どこにも行けないんだよ…
普通の恋人なら…一緒に山の頂上を目指して…進んで行くけど…俺たちは、頂上を目指せない…道がないんだ」

彼が言った。

「私に飽きたんじゃないの?」

「飽きてない」

彼は、ハッキリと言った。

「でも俺は、
ちよが困ってる時に駆けつけてあげられないし…
何もできない…何もしてあげられない…」

「うん」
私は、頷くだけで精一杯だった。

「今ならまだ、別れられると思う…。
もっと一緒にいたら、別れられなくなりそうだから。」

「………」

涙が溢れてきた。

「でも…ちよが言っていた「奥さんに帰る」わけじゃなくて…仕事に帰るんだよ。
今の生活は、崩せないから…
崩したら…仕事ができなくなる…」

「分かってる…」

「ちよは、俺にとって特別な人だったし…
多分、これからも特別だと思う」

彼は、私に最後のキスをして…
私達は、別れた。