以前は、平日は毎日私の仕事部屋で会っていたが…
それが週1〜2日に減った。
ところが…週末に隔週でホテルで会っていた回数は…毎週になっていた。
お互い…会わずにはいられない感じになってしまう。
しかし…ホテルでしか会えない状況に、私は寂しさと現実の立場を感じていた。
一度だけでも…一緒に外を歩きたい。
「桜…一緒に見たいなぁ…散歩がしたい…」
私は、ポツリと呟いた。
「……うん、俺も一緒に見たい…
一緒に見られる場所を探そう。」
その言葉に私は、驚いた。
一緒に外を歩く事を凄く警戒している彼だったから、まさかそんな事を言ってくれるとは思わなかった。
後日、私達は、知り合いに会う確率が低そうな場所を探した。
それは…私の母校(小学校)の桜並木。
私の母校の桜並木は、遊歩道にも接しているので学校に入らなくても見られる。
遊歩道に沿って桜並木が続いているのだ。
遊歩道だから車も通らないし、人も近所のおじいちゃん、おばあちゃん達しか通らない。
私達は、遊歩道の入口で待ち合わせをして…
そこから、桜並木を見て歩いた。
歩いている時、彼は私の手を握ってくれていた。
手を繋いで彼と外を歩く…ただ、それだけで嬉しくて顔がニヤけた。
私達は、桜並木を歩き、途中のベンチに座り桜を見ながら話しをした。
たった1時間ほどのデートだったけど…
凄く楽しかった。
もしかしたら、最初で最後のデートかもしれないから…最高の想い出としていつまでも心に刻んでおこうと思う。