私自身も被災したあの日から4年という歳月が経ったのだなあと、カレンダーの文字を眺めながら不思議な感覚を抱いていました。
震災直後はさすがに色々な傷痕が残っていたものの、私の地元は今ではほとんどその名残を感じさせなくなっています。
ここでは、日常が戻ってきている。
穏やかな日々を、またみんなが過ごしている。
けれど、ふと少し北にある地へと思いを馳せたときに。
この日本は、本当に穏やかな日々を過ごせているのだろかと疑問に思うのです。
そして、少し南の首都をここから眺めてみたときに。
この国は、いったいどこへ向かっているのだろうと思うのです。
私にとっての、そして皆さまにとっての豊かさとはなんでしょうか。
平和とはなんでしょうか。
理想の生活、国とは、どんなものでしょうか。
今から44年も前に、ジョン・レノンは歌いました。
You may say I'm a dreamer,
but I'm not the only one.
I hope someday you'll join us.
And the world will be as one.
And the world will live as one.
Imagine が歌われてから、もうすぐ50年。
このときから人類は、何を学び、何を思い、どう行動してきたのでしょうか。
自分に出来ることは何もないと思う日には、まずは夢見ることから始めればいいのだと思います。
まずはそこに「想い」を抱けなければ、明るい未来はないと思うから。
そして夢を見られたならば、それはきっと本当は実現できるはずのことなのです。
だって絶対に無理なことならば、イメージすら沸いてこないことだと思うから。
Imagine.
まずはそこからかな、と、改めて思っている2015年の3月です。
私は今、まだここで生を受けているけれども、あの日一緒に被災をした一員として。
大きな衝撃を共に受け止めた、日本人のひとりとして。
そして、地球という星の上で暮らす人間として。
この世界の穏やかさを願います。
Stay in peace,
and
Rest in peace.
日々が、よいものでありますように。
2015.3.11