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ゆうママ@チーズのブログ

自分の記録用にゲームのレポ書いてます♪
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ネタばれ注意です

僅かに感じる2人の張り詰めた空気に、私は―



慌ててアランの背中を追いかけた。

イヴ「待って、アラン」

アラン「……」

私の呼びかけに、アランは静かに足を止める。

イヴ「何かあった?」

覗き込むようにして尋ねると、アランは少し目を細めた後、口を開いた。

アラン「…何でもねえよ」

アラン「お前は、気にすんな」

心配そうに見つめる私の頭をぽんぽんっと優しく叩く。

(気にするなって言われても…)

先ほどの2人の空気を思い出し、相談してもらえないことに少しだけ寂しさを感じた。

(何かあったなら、私にも頼ってほしいのに……)

そんなことを考えているとアランは顔を寄せ、首を傾げるようにして聞いた。

アラン「それより、何か用があって来たんじゃないのかよ」

不思議そうに首を傾げ、アランは言った。

(そうだった。私、アランに話すことがあって)

イヴ「あのね、実は…」

イヴ「2人の誕生日パーティーのことで、聞きたいことがあって…」

その言葉を聞いて、アランは微かに目を細める。

アラン「…なんで、あいつと一緒なんだよ」

イヴ「え?」

上手く聞きとれずにもう一度聞き返すと、

アラン「何でもいいって言ったんだよ」

アランは口調を強めて、視線を背けるようにして答えた。

アラン「レオの好きなもんだけ、聞いとけばいいだろ」

いつもと違う様子に、私はそれ以上尋ねることができなくなってしまった。

イヴ「うん…分かった」

アラン「ああ、じゃあな」

そう言って、その場を立ち去るアランに私の胸が微かにざわめく。

(…やっぱり、何か様子がおかしい)

黙って後ろ姿を見送りながら、私の胸には違和感だけが残っていた…。



(結局、アランからは何も聞けなかったな)

何か別の案を練ろうと本棚で資料を探していると、ふと後ろから声をかけられた。

???「何、探してるの?」

その声に振り返ると……。



レオ「何、探してるの?」

聞き覚えのある声に呼ばれ振り返ると、そこにはレオが立っていた。私は、レオの顔を見ると不意に思いつく。

(レオにも相談してみるといいかもしれない)

イヴ「実は、2人の誕生日パーティーのことを考えていて」

レオ「ああ、そういえば開いてくれるって言ってたね」

イヴ「どんなものを送れば、喜んでもらえるか考えていたの」

私はレオに向き直り、素直に胸の内を話した。

するとレオは、

レオ「アランは甘いものなら、何でもいいと思うよ」

いつもの調子で軽く微笑んで答えてくれた。

イヴ「ありがとう。…じゃあ、レオは?」

レオ「んー、俺は…」

レオは、一瞬考える素振りを見せるも、ふっと笑みを口元に浮かべると、私の身体を壁際へと押しやる。

そうして、壁に手をつき私の耳元で囁いた。

レオ「イヴちゃん、かな」

イヴ「…っ!」

からかうような言葉の響きに、冗談だとわかっていても、私の頬が恥ずかしさから自然と染まってしまう。

レオ「冗談だよ」

レオが吹きだすように笑い覗き込んできたその時―

扉が開かれ、アランの鋭い声が響いた。

アラン「おい」

その声に、レオはそっと私から距離をとる。

レオ「今日はよく会うね、アラン」

アラン「ああ、あんまり嬉しくないけどな」

いつもとは違う――

張り詰めた空気が、部屋の中に流れていった――。



腕を引かれ、私はそのままアランの部屋へとやって来た。

(さっきの2人の様子…)

(やっぱり、いつもとは違う空気だった)



アラン「こいつと話があんだけど」

レオ「はいはい。そんなに怖い顔しなくても離れるよ」

レオ「それとも、さっきのことまだ怒ってるの?」



(あの感じだと…)

イヴ「もしかして、レオと喧嘩したの…?」

私は、感じたままに思ったことを口にする。

イヴ「そうだとしたら早く仲直…」

言いかけると、アランは言葉を遮るように私の顎をすくい上げて言った。

アラン「2人でいるのに、そんな話すんのかよ」

イヴ「え?」

アラン「いい加減、レオの名前聞き飽きたんだけど」

アランは低く呟くと、真っ直ぐな視線を向け、ゆっくりと顔を近づけていった…。

アランの顔がゆっくりと近づいてきて…

鼻先が触れ合うほどの距離でピタリと止まった。

イヴ「アラン…?」

不思議に思い首を傾げると、

アラン「…好きなものは、甘いもん」

イヴ「えっ?」

アランは躊躇いがちに言葉を重ねた。

アラン「さっきの質問の答え。これで充分だろ」

彼らしい不器用な物言いに、私は胸の奥がキュンとうずくのを感じる。

(さっきは、何でも良いって言ってたのに…)

イヴ「うん、ありがとう……」

そう答えるのと同時に、2人の視線が熱く交わった。

そうしてそのまま、アランがゆっくりと顔を傾け、唇が重なった。

イヴ「…っ」

アランは私の頭を優しく抱き寄せ、重なる唇の隙間から舌を滑り込ませる……。
小鳥のさえずりが聞こえる、ある休日―。

羽ペンを羊皮紙から離すと、私は頭を悩ませる。

(…どうしようかな)

アランとレオの誕生日パーティーに必要なものを書き出していた。

(食事もプレゼントも喜んでもらいたいし…)

悩んでも思いつかず、私は心を決める。

(何が好きか、聞いてみよう)

考えた私は、そのまま扉へとドレスを揺らして行った―。



その頃、執務室では…。

アランがレオの元を訪ねていた。

アラン「謹慎処分は、重すぎだろ」

アランはレオを見ると眉を寄せる。

アランの部下である騎士が、城に無断で城下へ戻り そのことに対して、レオが処分をくだしていた。

アラン「家族の体調が悪くなったって理由聞いたんじゃねえのかよ」

レオはまっすぐとアランを見ると、いつになく真剣な声で告げる。

レオ「事後報告で聞いたよ」

レオ「でもどんなことがあろうと、城の規則を破っていいわけがない」

その時、小さく扉が叩かれた。

アラン「………」

レオ「………」

アランとレオは会話を止め、扉に視線を向けた。



私は小さく扉を叩くと、ドアノブを押し開ける。

イヴ「失礼します」

顔を上げると、アランがこちらに歩いてくる。

イヴ「アラン……?」

声をかけるとアランはぽんと私の頭に手を乗せ、そのまま行ってしまう。

レオをちらりと見ると、レオは視線を下げたままでいる。

(…なんだろう、この感じ…)

僅かに張り詰めた空気を感じた私は、咄嗟に―。