前回の記事 「新型コロナ通信(49)- コロナは人の心を映し出す鏡?」 の続きです。

 

オリンピックも閉会し、新型コロナの第五波も佳境を迎えようとしています。

 

約一月前に書いた記事 「新型コロナ通信(48)- 第5波」 にて、第五波の感染拡大を予測しましたが、感染爆発ばかりか、保健所を含めた医療崩壊まで、ほぼその通りになってしまいました。

しかし、これは科学的に考えれば、自ずと見通せること。

 

 

「もう、この辺で勘弁したるわ」

 

と許してくれるのであれば、許して貰いたいところですが、相手はそもそも生き物ではありません。

ウイルスは物体です。

 

首都圏では感染の第五波はいったい何処まで広がるのでしょうか。

そして、いつどのように何をしたら感染は収束するのでしょうか。

 

これは実に厄介な問題です。

 

まず現在の第5波の感染爆発は、いつ収束するか。

新型コロナウイルスが感染できる範囲内に人がいる限り、感染は伝播します。

そして今現在の感染は、主に大人の間でのみ流行していた第3波までとは大きく異なり、若者や子供をも巻き込んで感染を広げています。

 

少なくとも、全員がワクチンを接種したとしても重症化を防ぐことは出来ますが、感染自体は防げませんので 「新型コロナウイルス」 の撲滅が出来るわけではありませんが、少なくともデルタ株を含めて感染が一巡するか、ワクチン接種が行き渡らない限りは残念ながら、第5波は収束しません。

 

 

新型コロナ第5波の感染拡大メカニズム

 

 

ここで再度、今の 「第5波」 の感染を整理してみたいと思います。

 

まず冒頭で明確にしておきますが、第5波の感染は、巷で医者が騒いでいるような 「空気感染」 ではありません(ICU などの特殊な環境を除く)。

これだけ湿度の高い環境では 「飛沫核(エアロゾル)」 は1分もしないで地面に落下してしまいます。飛沫核(エアロゾル)が空気を漂わない以上、「空気感染」 は起こり得ません。

 

デルタ株は、在来株と比べると 1,000倍も多く増殖するそうですが、この調査は、鼻腔内の粘液での調査結果だそうです。

ウイルスが空気中を漂う距離は、デルタ株と在来株とで物理的な形状が異なるわけではありませんから、大きく変わる筈もありません。但し、空気を漂うウイルスの濃度は理論的には、単位容積あたり1,000倍、単位距離あたり10倍異なって来ると考えられますので、今まで15分は許容出来たものであれば、1.5分が限界。

空気中のウイルス量が距離の二乗に反比例するとするならば、今までの3倍は距離(ディスタンス)を確保しないといけないことになります。

 

しかし、これはあくまでも、飛沫核(エアロゾル)の話ですので、秋口以降の話。

今現在の感染は、「飛沫感染」 および 「接触感染」 が中心です。

 

では、何に気を付けなければならないか。それはまず第一に、唾や唾液など感染者の粘液 です。

そして、もうひとつは、飛び散って散乱・付着している飛沫 です。

飛沫に水分がある場合、新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスよりも長い時間、活性状態にあります。

そしてデルタ株においては、在来株よりも最高で 1,000倍もウイルス量が多く、そしてトゲ(スパイク)の遺伝子変異が関係しているのか分かりませんが、口腔内でも大量に繁殖することが、米国のノースカロライナ大学などの調査によって判明しています。

「新型コロナ通信(47)- 東京オリンピック2020」 

 

屋外のBBQ では、「ゲラゲラ」 みたいな笑い声と共に飛んで来る感染者の唾が、取り分けたお皿の上の食べものに付着し、それを食べることによってクラスター感染が多発するのでしょう。

もちろん、その飛んだ唾が半分乾いた状態であっても、新型コロナウイルスは簡単には不活化しませんので、それが粉塵の形で飛び散って吸い込んでも感染するでしょうし、それに触れた指で目を擦ったり、口に入っても感染する可能性が大きいわけです。

あの面倒なノロウイルスの感染爆発に近い様相を呈している可能性も十分あるわけです。

 

デルタ株の 1,000倍という数値を怖れる必要はありません。デルタ株は、今までの 「感染力」 という表現に直せば、従来の 1.95倍となるそうです。

「デルタ株 国内での感染力は従来の1.95倍と推定 京大教授ら分析」

 

 

しかし認識としては、"感染者の唾は今までよりも 1,000倍ヤバい" と認識するに越したことはありません。

そして、今の時期注意することは、「換気」 や 「マスク」 はもちろんなのですが、それ以上に 頻繁な「手洗い」と「うがい」 です。

 

若者同士の感染は、異なる感染経路で広がる

 

これは以前説明をしたことがありますが、子供同士あるいは若者同士で感染し、横に伝播して行く。そして子供や若者が家に帰り、家庭内に感染するといった具合で地域に感染が広がって行くわけです。

幼稚園や保育園そして小学校の低学年と、徐々に感染が広がって行く 「真冬のインフルエンザ」 に近い感染拡大スタイルです。

 

新型コロナの第4波(インド株・デルタ株)あたりから、感染者に占める若者の比率が高くなり、感染の中心は 「会食」 ではなく、「家庭内感染」 の比重が高まって来ましたが、これは新型コロナウイルスの感染力の高まりによって、若者が次第に感染の中心となることで、若者固有の感染経路が出来たことによるものと推測されます。

 

大人の感染は 「会食」 でも当然感染したかも知れませんが、比率的には会食によるものは2割程度で、それ以上に子供や若者の感染よ余波とも言える 「家庭内感染」 が5割程度を占めていたのが、第4波。

政府や地方自治体は、これらの要因の根源は全て 「会食にあり」 ということで、お酒の提供を目の敵にしますが、結局のところ、「路上飲み」 の称する屋外での飲酒でクラスターが発生したケースは、初期のパチンコ屋よろしくただの1件も報告されておりません。

 

第4波では、関西では感染爆発を起こしたものの関東では不発でしたが、これは、関西の若者の行動に何か関連して広まったものと推測されます。

 

第4波・第5波の感染は「口」から

 

そして多くの人が間違った認識をしていますが、この日本の夏場の感染こそが 「飛沫感染」 もしくは 「接触感染」 により広まっているという事実です。

イスラエルの空気は常にカラカラでしょうし、イギリスは日本とは真逆で夏場に空気が乾燥しますので、イギリスその他の地域では 「飛沫核(エアロゾル)感染」 で広がっているかも知れませんが、極めて湿度の高い日本の夏は明らかに 「飛沫感染」 もしくは 「接触感染」 です。

 

新型コロナウイルスは、水分のある環境下では 「インフルエンザ」 よりも長い期間、活性状態であり続けます。新型コロナウイルスが、「飛沫感染」 もしくは 「接触感染」 により口腔内に侵入し、そこで増殖をします。

口腔内を中心にウイルスが増殖するため、ウイルスは唾液と一緒に気管ではなく、食道の方に流れます。コロナウイルスは、胃酸により不活化しますが、ウイルスの絶対量が多いと当然のことながら、胃酸により不活化することなく腸内に届くウイルスの数も増えます。このため、第4波では初期症状として 「嘔吐」 や 「下痢」 といった症状が目に付くようになったというわけです。

 

感染したら!・・・穏やかな空調環境に注意

 

通常、日本の夏場は空気の湿度が高いため、飛沫核(エアロゾル)は細かく砕けることがないため、冬場の感染と比べると、肺炎による重症化比率は低くなります。

しかし、やはり一定の比率で重症化する人は出て来ます。肺炎を起こしているということは、ウイルスが飛沫核(エアロゾル)の状態で、気管に深く侵入していることを意味します。

 

まず、ウイルスを含む唾液を誤嚥しても、ウイルスは気管内に侵入します。

気管内部で、粘液の水分が蒸発した場合、その蒸気中にウイルスが含まれるか。水蒸気も粒度の大きな飛沫核(エアロゾル)なのですが、これは実験等で確認されているわけではありませんので、自分も良く分かりませんが、通常であれば、気管内部はかなり高い湿度に保たれているものと推測されますが、体内の水分量が不足してくると、粘液に含まれる水分が蒸発します。この水蒸気にウイルスが包まれた形。つまり飛沫核(エアロゾル)の形で、呼吸器の深部に侵入していく可能性もあります。

 

そして飛沫核(エアロゾル)は、水分がなくなったときに大変壊れやすくなり、簡単に破壊されて細かくなります。コロナウイルスのトゲ(スパイク)は、大変脆(もろ)いため、水分で守られていない状況下では、強い気流などでもかなりダメージを受けるものと考えられます。このため、冬場の電車内などでも当初怖れていたほどには、感染が広がりませんでした。

しかし、逆にこの気流が穏やかであったりすると、コロナウイルスのトゲ(スパイク)はダメージを受けることなく、大変毒性の強い状態。つまりは感染力が強い状態で存在することになります。

巷では風邪の症状しか呈しない新型コロナウイルスが何故、ICU(集中治療室)に入った途端、「空気感染」 を起こす狂暴なウイルスと化したのか。これはこのスパイクが温存されたウイルスが飛沫核(エアロゾル)の状態で ICU内を漂っていたためです。

 

つまりは、新型コロナに感染した場合、自分の身体で増殖し続けるウイルスを、出来るだけ自分の体内に取り込まないようにしないといけないということです。

当たり前ですが、新型コロナウイルスに対する免疫が出来ていなければ、自分の体内で増殖したウイルスは、当然また別の細胞に取り付いて増殖しようと試みます。

 

なので重症化を抑止するためには、湿度が高く、強い空気の流れがある環境が望ましく、

① 咳など、身体がウイルスを排出しようとする反射を阻害しない。

② 自分が排出したウイルスを再度自分で吸い込まない(もしくは無害化する)。

③ 口腔内で増殖しているウイルスは、うがい等により洗い流す。

 

見落とされている感染経路 「髪の毛」

 

未だに世間では全く無視されているもののひとつが 「髪の毛」 です。

ダイヤモンドプリンセス号が日本に接岸した時分には、あんなに多くの医師がマスクの着脱ひとつに大騒ぎしていたのに、顔の表面にウイルスが付着しているリスクを強く強調していたのにもかかわらずです。

神戸大学教授の岩田医師の場合は、それがエボラ出血熱といった、極めて致死性の強いウイルスだったりするので、その当事者の感覚が間違いとは言いませんが、当然医師や看護師であれば、手術など汚染する可能性のある場では帽子なりキャップを被ります。

そして当然、マスクによってカバーされない顔などの皮膚の部分に付着するウイルスが問題視されるような環境下であれば、帽子やキャップを被っていない状態では、それ以上のウイルスが髪の毛に付着するのにもかかわらずです。

 

美容室や理容室でのクラスター感染のひとつの可能性としては、お客がコロナに感染していなかったとしても、そのお客の髪の毛にウイルスが大量に付着している可能性が否定できないということ。

そして、それにもかかわらず、カットを始めたりすれば、当然周囲にはウイルスが付着した髪の毛が散りますので、運が悪ければ、そのときに髪の毛に付着するウイルスの飛沫核を吸い込む可能性も出て来ます。

 

かなり昔に床屋で理容師の人に 「なぜ髪の毛を濡らすのか」 と聞いたところ、髪の毛にはいろいろなものが付着しているから、それを散らさないためだと教わった覚えがあります。

そのときは、自分の髪の毛にフケが付いているわけではないし、ましてやノミやシラミがいるわけでもないので、少し不愉快に感じたものですが、今思えば納得できると言うもの。しかし現在、美容・理容学校などでは、髪の毛を濡らすのは髪の毛を切りやすくするため、とだけ教えているようです。

うがいや手洗い・マスクなどの効果を忘れていた新型コロナ前の自分の姿と重なります。

 

そう言えば、エレベータに付いているエアコンのような換気扇も昔、エレベーターの設計技師の方に、温度調節のために付いているのではなくて、衛生上の目的でエレベーター室内の空気を入れ替えるために設置が義務付けられていると教わった記憶があります。

 

見落とされている感染経路 「調理」

 

そしてもうひとつが、調理プロセスです。

 

新型コロナ流行し始めの頃、まだ某マクドナルドでは、調理担当者がマスクを付けることはなく、例の社長もドヤ顔でマスクの効果を否定し、「マスクなし」 を宣言していました。まあ天下の WHO でさえ、マスクを有効と考える日本のような国と、マスクなんか付けたくない欧米との間で、あんな阿呆な自己正当化合戦をしていた訳ですから、例の社長ひとりに責を問うわけではありませんが、しかし調理時のマスクは、菌やウイルスの吸入防止が目的ではなく、防ぐべきことは、唾の混入です。

そして厳密な環境においては、マスクの表面を手で触ったら、再度、手洗いが求められる世界です。

 

では、唾がちょっと入っただけで、どうなるか。

BBQ でクラスター感染が頻繁に発生していることからも、お分かりになると思いますが、クラスター感染の原因は、食事のときのちょっとした会話のときに出た感染者の唾(飛沫)が、相手の手持ちのお皿に盛られている食事に付着し、これを食べたことによる 「飛沫感染」 の疑いが一番濃厚であるということ。

 

一般に人の口腔内には、いろいろな細菌がいるとは言われているものの、食中毒を起こすサルモネラやカンピロバクターなどの菌は、腸内にもいないことを定期的な糞便の検査で確認していますので当然口腔内には存在しません。

つまりは飲食の世界において、コロナのない日常と、コロナ禍の環境とでは、マスクの扱いひとつで大きく変わってくるということです。

 

新型コロナウイルス自体は、あまり強いウイルスではなく、それこそサルモネラやカンピロバクターといった食中毒の原因となる細菌が死滅する温度・加熱時間等の条件を満たしていれば、ウイルスも問題なく不活化します。

あとは、調理の内容と従業員の衛生観念次第ということになります。

 

***

 

目の前で加熱調理したであろうBBQでさえ、クラスターを発生させるくらいですので、ましてや生ものを扱う 「寿司」 などは、きちんと衛生管理を徹底して貰いたいところですが、若い学生アルバイトを多用している回転系のお寿司とかは大丈夫でしょうか。

自分は怖くて近づきませんが、学生アルバイトがちょっとDQNしただけで、食べた客がコロナ感染なんて洒落になりませんので、本当に気を付けて貰いたいところです。(苦笑)

 

 百貨店のクラスター問題

 

ここのところ、百貨店での 「クラスター感染」 発生が止まりませんが、自分の記憶では、去年の夏から秋に掛けて、既にその頃には 「クラスター感染」 の疑いが掛かっていたように記憶しています。

その記事によると、百貨店は当時から感染者を小出しにしてクラスターでないと主張していることを問題視している記事でしたが、ずっとその記事を探しているものの、どうも見つかりません。

 

最近の百貨店での 「クラスター感染」 も、尾身氏が百貨店を指摘してから、大きく流れが変わったように思えてなりませんが、これは 「カラオケ」 や 「スポーツジム」 でのクラスター感染と同じと言うよりは、施設や設備が大き過ぎて何が原因だか皆目見当が付かないといった様子です。

 

感染者が、1F と地下に集中しているという話ですが、詳細のデータにアクセス出来ないので何とも言えません。

 

「阪急梅田本店で89人クラスター、6割弱が1階と地下1階に集中」

 

 

論理としては、バックヤード等における従業員同士による感染であれば、感染者が地下に集中することなく、各階に分散するであろうという仮説から、「客から感染が拡大した」 ものと推測しており、客と販売員の会話が原因であるとしていますが、自分的にはかなり無理があると認識しています。

 

 

では、自分はどう読んでいるか。

 

まず、百貨店に限りませんが、これらの施設は 「ビル管理法」 により、空気の換気の基準が定められています。

デパートの一般の売り場の標準在室密度は 1.5 ㎡/人、食品売り場は 1.0 ㎡/人、特売場は 0.5 ㎡/人と規定されており、この基準に従って、必要とされる時間単位の換気量が規定されています。

 

「商業施設等における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について」 厚生労働省

 

松井さんも大阪市役所の役人も、この基準が不適当だとは思っていないのでしょう。むしろ、この値はひとつの参考モデルであるために、現実との間で乖離が生じたと認識されていると思います。なので、人数制限という措置を執ろうとしているわけです。

 

しかし果たして、人の密度の問題なのでしょうか。

 

まあ、この辺の原因究明は、「百貨店」 自らが空調メーカーも交えて悩んでいるところだと思いますので、空気のサンプリングを採って二酸化炭素量を計ったり、各階の人の動態を検証したりしていることでしょう。

 

自分の読みとしては、百貨店という建物の構造自体に問題が内在していると思っています。

幾らデパ地下が好評だからと言って、確かに行列が出来ているところもあるかも知れませんが、だからと言って混雑時の電車のように、人がごった返しているわけでもないでしょう。

 

百貨店の構造仮説

 

百貨店という建物の構造自体の問題。

これはどういうことかと言うと、階段によって各階が繋がっており、煙突のような構造になっているところが、他のビルと大きく異なっている。通常のビルであれば、フロアと階段部分は鉄の扉等によって仕切られているか、あるいは、各部屋と廊下が扉によって仕切られているのが一般的です。

 

煙筒効果

 

階段やエスカレーターによって、その部分が煙突状にビル内を突き抜けている構造なのは、百貨店やショッピングセンター固有の構造です。

そして、このような構造の場合、夏場は冷気が上の階より下の階に流れ落ちるという特徴があります。

 

百貨店であれば、一般売場、食品売場、特売場の単位面積・単位時間の必要換気量はそれぞれ、20、30、60 ㎥/㎡h です。特売場を除けば、食品売場は一般売場の1.5倍の量の空気を吸い込んでは排出していることになります。

 

空調問題

 

ここで百貨店や商業施設での空調を考えてみますが、これらの施設の冷暖房設備は家庭用とは異なりますが、ユニット毎にHEPAフィルターなどを通し空気を循環させ、別途、水などの液体を循環させて熱を外気に逃すという基本構造は変わりません。

そして空気の入れ替えは、エアコンとは別に設置された吸気口と排気口で入れ替えを行います。つまり百貨店の場合は、特売場を除く 1Fまでのフロアでは、単位面積・単位時間あたり 20 ㎥ の空気の吸排気をしていますが、地下のフロアでは、30 ㎥ の空気の吸排気を行っていますので、百貨店のようにフロアが閉鎖されていない施設の場合、他の階に比べると地下の気圧は低くなりやすくなります。

つまり夏場はただでさえ、冷気が下の階に集まりやすいのにもかかわらず、地階は吸排気の圧力的にも、空気が集まりやすくなっているのです。

 

夏場は湿気により、ただでさえ飛沫核は落下しやすい。そんな環境下で冷気が上階から下の階に流れるわけです。

百貨店によっては、いろいろ入口があるかとは思いますが、しかし基本は 1F です。

客の出入りの多くは、1F に集中し、そして冷気の一部は、床に落ちた飛沫核を巻き上げて、地下に流れ込んで行きます。

 

(つづく)