前回の記事 「新型コロナ通信(47)- 東京オリンピック2020」 の続きです。

 

いよいよ 「東京オリンピック2020」 も開幕ですが、あまり興味ないので見てません。(-_-;

 

意外と 「反対だっ!」 と騒いでいた人とか、「無観客でして貰わないと・・・」 と悲観的だった人に限って、見ていたりするのではないでしょうか。これは 「絶対にオリンピックはやるべきだ!」 と息巻いていた #竹中平蔵 氏が、開会式の参加をキャンセルしているのと、何処か対照的(苦笑)

 

どちらでも良いんではないですか?

どうせ今更支出を削減できるわけでもないんですから。

#ソフトボール も頑張っているようですし、皆さんもせめてテレビで楽しまれて下さい♪

 

#新型コロナ の方も、いよいよ佳境に入ります。

 

***

 

 

1.新型コロナの第5波は感染爆発を起こす

 

新型コロナの方は、オリンピック開催の有り無しに関係なく、”感染爆発”します

何故かと言えば、有効な 「防疫体制」 が全く取られていないから

既に会食を介した感染比率は、全体の1~2割程度。今現在も首都圏では 「緊急事態宣言」 が発令されているのかどうかさえ、もう分からなくなってしまいましたが、飲食店の営業自粛に酒類の販売自粛を以ってしても、鰻上り(幾何学級数・指数関数的、エクスポネンシャル)に感染は広がっています。

本来であれば、新たな防御策を講じないといけないのに、新しい社会的防疫手段なり行動抑制策といった新しい手立てを打ってはいません。あるのは、ワクチン接種のみ。

 

2.感染爆発は、オリンピックとは関係ない

 

この感染爆発は、オリンピックとは完全に独立しています。オリンピックの開催とは全く関係がないということ。
この記事を書きだした2021年7月23日現在で東京は、1,359人。土日を挟みますのでまた統計がブレますが、来週の半ば頃までには確実に2,000人のラインに乗るでしょう。

しかし、そこで感染が止まる 「理由」 がありませんから、広がるだけ広がります。

 

 

更新予定の本日(2021年7月25日)現在で、1,763人。
「東京都で新たに1763人の感染確認 重症者は2人減って72人」
 

一週間後には、一日あたり4,000~5,000人を超えても良いくらいの勢いですが、実際にはそれだけの検査を手配し回す保健所の人達の人数にも限界がありますので、次第に濃厚接触者の指定基準が緩めますので、正確な情報が上がって来なくなりますが、しかし100人感染すれば、10人は重症化し、そして1人はお亡くなりになる。


変異種のインド株で若者が感染者の場合、感染者数に対する重症者や死亡者の割合が、どのようになるのかは分かりませんが、これらの数値よりは酷くはないとは思うものの、世間では、無症状あるいは軽い症状で済む感染がどんどんと広がりますので、当然のことながら、一定の割合で重症化する若者も出て来ますし、お亡くなりになられる方も出て来る。

 

今現在この傾向が見られるのは、やはり東京を含む首都圏周辺。東京・神奈川・埼玉・千葉では、感染者の増減パターンが似通っているのがお分かりになると思います。

 

 

そして、もうひとつは、関西経済圏。これも首都圏ほどではありませんが、首都圏に追従して増加している様子が見て取れます。

 

 

宮城や沖縄、そして石川など流行に後れまいとする一部地域もありますが、この後、名古屋経済圏・福岡経済圏などを中心に、どんどん日本列島の全域に拡大して行きます。

 

3.感染者の伸びは、これまでになく増加する

 

メディアも考えないと、感染者数の数ばかりが急激に増加していきます。

当然感染の拡大に伴って、感染者はもちろん重症者や中等症者も増えますから、医療施設のベッドも次第に埋まって行きます。しかし、感染者数の伸びがあまりにも多いので今回は、まず保健所が機能しなくなるかも知れません。

何も考えず、問題を放置し、場当たりで仕事しているツケが廻って来ます。

 

4.保健所を中心に 「医療崩壊」 が起きる

 

第4波の関西で起きた医療崩壊が、今度は東京および首都圏で起きる可能性がある。そして今と同じ方法を取っていると、保健所がパンクします。重症患者および中等症患者に手厚い看護が必要なのですが、軽症者の大半は在宅でですので、搬送が間に合わず亡くなられるケースが増加します。

 

5.重症者・中等症者の中心は、40~50代

 

「第5波」 の感染者の中心は、20代を中心とする若者です。しかし重症者そして中等症者の主役は、40代から50代に掛けての熟年層に移ります。

 

東京都の7月15日の 「東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議」 に出された数値は、20代で 30.9%、30代で 20.4%、40代で 18.3%、50代で 12.1% となっているそうですが、多分、それぞれの年代毎の感染率は、これと大きく変わることはないと思われます。

感染は、20代から30代に掛けての若者を中心に拡大して行きます

「新型コロナ『50代問題』って? 若年層の感染者、重症者は増えていくのか」

 

(1) アラフォー・アラフィフ・アラカンは要注意

 

この感染拡大に伴い、当然若年層であっても重症化する感染者は出て来ますし、亡くなられる方も出て来るかも知れません。しかし入院比率・重症化比率で考えると、40代から50代。アラフォーとアラフィフそしてアラカンがメインになってくるということです。

 

(2) 基礎疾患のある人・基礎疾患を放置している人は要注意

 

では、一番危ないのは? ―― それは、この40歳から60歳のレンジに入っている人で、基礎疾患に問題のある人達、および、基礎疾患に問題があるにもかかわらず適切な措置を施していない人達。つまりは病院で治療をせず放置している人達です。

 

(3) まずワクチンを接種する

 

では重症化を防ぐにはどうしたら良いのか? ―― それは、出来るだけ早期にワクチンを接種する以外にありません。2回のワクチン接種が終わってなくても、1回の摂取でも、ないよりはマシです。それは今回の 「第5波」 における65歳以上の高齢者比率が大きく下がっていることからも言えます。

 

(4) 運悪く感染してしまったら、「イベルメクチン」 の処方を受ける

 

そして運悪く、ワクチン接種を行っておらず感染してしまったら、軽症であっても、かならず 「イベルメクチン」 の処方を受けるということです。軽症による自宅待機時の突然死を防ぐためには、自分で守る以外にはありません。

その場合には、「イベルメクチン」 が手元にあるかどうかが、命の大きな分岐点になる可能性がある、ということです。

医師の見立てを信じて、見立てが間違っていたら死んでも構わないという人は別ですが、基本的には医師は処方を避けようとしますので、何を言おうと抵抗しようと入手するくらいの意気込みが必要になります。

 

6.感染を事前に予防する

 

この時期の感染拡大は、冬の冷たく乾いた環境で起きる 「飛沫核感染」 ではなく、明らかに 「飛沫感染」 もしくは 「接触感染」 です

 

(1) 髪の毛とか、あちこち触らない

 

そして現実的に 一番疑わしいのが 「髪の毛」 です。飛沫が飛び顔の表面に付着するくらいであれば、その倍以上が髪の毛に付着します。

電車の中でも若者はマスクを着用していますが、髪の毛をいじり、目をこすり、そしてルージュ?リップ?を唇につけて、それを指で伸ばしたり、指で唇に触れるのを多々見掛けます。

 

(2) きちんと手を洗う

 

手洗いも重要です。某マクドナルドなどで観察していても、若いサラリーマンは手を消毒もせず、ノートパソコンを叩いたり、スマホを操作しては、フライドポテトを摘まんで食べています。

細菌の汚染もそうですが、電話の受話器やパソコンのキーボードなどは、便器よりも汚いと言われますが、新型コロナウイルスも例外ではありません。

 

そして駅のトイレを観察していても、きちんと石鹸を使って手洗いしている人は、そう多くはありません。大半の人は、指先だけを水に濡らしたり、手を水で洗っても、(本人的には、髪の毛を整えていると言いたげですが)そのあと髪の毛で拭く人は少なくありません。

日本の公衆トイレは、清掃が行き届いてはいますが、しかし新型コロナウイルスは、糞便を介しても感染します。

石鹸の界面活性作用により、ウイルスのトゲが破壊されますので、きちんと石鹸で手を洗えば、その後のアルコール消毒は不要です。アルコールには殺菌消毒作用はありますが、洗浄作用はありませんので、本来であれば、洗面所があるところでは、しっかりと手を洗うのが一番適切なのです。

 

感染拡大の止まらない 「インド」 もそうですし、「インドネシア」 もそう。また 「ラマダン(断食月)」 の時期に新型コロナが流行したマレーシアも、手で食事をする文化圏です。

欧米も基本、「ブレッド(パン)」 の類は、手でちぎる文化圏です。そして素手で触るにもかかわらず、あまり手をしっかりと洗わない文化圏でもあります。

 

(3) マスクをするに越したことはないが、家庭内感染の予防は 「うがい」

 

そして自分がもし感染しており、ウイルスを持っていたとしても、それを出来る限り家庭内で家族に感染さないためにはどうしたら良いか。

家庭内でもマスク出来るのであれば、マスクをするに越したことはありません。

しかし、もうひとつ重要なこと。それは 「うがい」 です。少なくとも 「うがい」 をすることで、口腔内で繁殖したウイルスを排出し、洗い流すことが出来ます。

つまり感染していても感染していなくても、家の中でマスクをしていてもマスクをしていなくても、家に帰ってきたらまず 「手洗い」 をし 「うがい」 をする

これは以前紹介した英文の資料にもありましたが、うがい薬は、「イソジン」 ではなく、通常の市販の 「うがい薬」 でも十分な殺菌効果が見込めます。

 

(4) その他の施策 - トイレ/洗面所の清掃・共用を避ける

 

このような基本的な衛生手順の施策を採るだけでも、今回の 「第5波」 の感染拡大を一定比率抑えることが出来るのでは、と思ってます。

むしろ厚生労働省傘下の研究機関とか医療関係者には、「第5波」 の環境下でエリアを区切って衛生的施策を施行し、効果を評価してみるとか、そういった評価を国公立大学の研究者に外注するとか、そんなアプローチがあっても良さそうなものなのですが、行政として国や地方自治体が執る行為は 「社会的施策」 ばかりで、はっきり言って医療従事者や専門家から出されるべき、こういった衛生施策もなければ、厚生労働省からの地域衛生的なアナウンスも全くない。医師会も何もしないというのが、本当に致命的であり残念としか言いようがありません。

 

第5波の感染拡大の主役は、インド株(すみません、何がαだかγだか苦笑)。

変異株として在来のものよりは感染力が増してはいるものの、しかし微視的な物理的挙動が大きく変わるものではありません。

少なくとも、夏の蒸し暑いこの時期。この湿気により、口から排出された呼気は完全には乾燥することがないので、自重で地面に落下しやすくなります。また屋外の紫外線量は各段に増えますので、「飛沫核感染」 は、あったとしても入院病棟など特殊な環境に限定されます。

この時期の感染の多くは、「飛沫感染」 や 「接触感染」 である筈です。

 

新型コロナウイルスは、口腔内でも繁殖するそうですので、唾(つば)や唾液は感染拡大の原因となります。そういう意味では、感染者とのキスは、大変危険な行為と言えますが、それ以外と言えば、やはり口から飛んだ唾が食べものに混入し、感染するケース。これについては、BBQで頻繁にクラスター感染が発生していることからも、想像に難くありませんので、まず疑って掛かるべきケースと言えましょう。

 

あと気を付けることとしては、洗面所やトイレの衛生です。

歯ブラシやコップやタオルなど、個人で使うものは共用しないというのが基本になります。また家庭内感染を予防するためには、日頃から衛生的に保つことが求められます。何故なら、新型コロナウイルスは、発症する(症状が出る以)前に感染力を持つからです。

東京都の地下鉄の仮眠所で起きたクラスター感染については、詳しい状況が全く伝わっては来ませんが、調査した保健所は、顔を洗ったり歯を磨いたりする洗面所を感染場所と推定していますので、例えばコップを共用していたり、衛生状態に問題があり、そこで感染の交差が起きたと考えるのが一番自然に思われます。

 

7.ワクチンの件

 

ワクチンについても、そろそろ接種が進んで来ていますので、きちんとした認識を持つべきだと思います。

それは 「ワクチンを接種したから感染しない」 わけではないということ。ワクチンによる予防効果は否定しませんが、これもマスク着用と同じ 「確率論」 の世界ですので、ワクチン接種によって、① 感染しづらくなる のと同時に ② 重症化しづらくなる。この後者の意義を認識すべきだと思いますが、その場合の摂取は、やはり弱者からの摂取が基本。

 

ワクチンによる防疫、集団免疫を早期に確立するためには、むしろウイルスの媒介役となっている若者に接種するという考え方があるのも理解します。

しかし若者の場合、感染して重症化する確率は老人や熟年よりも低くなりますので、季節性インフルエンザと大きく変わらなくなってきますし、一方でワクチン接種の事故率は、一般のワクチンと比べると新型コロナワクチンの場合は、幾分高めですので、接種を躊躇したくなる気持ちは理解します。

 

しかし今は、「飛沫感染」 や 「接触感染」 で感染が広がっていますが、また秋になり冬を迎える頃になってくると、次第に 「飛沫核感染」 により肺炎を起こす患者も増えて来ます。

この冬までに、「イベルメクチン」 その他を利用した治療方法が確立され、中等症化しても人工呼吸器に繋がれることなく退院できるようになれば、まだ良いのですが、やはり肺炎の発症は、幾つであろうと、防げるのであれば防ぐに越したことはありませんので、若い方々には、この夏は見送ったとしても、冬が到来する前に再度ワクチン接種について考えてみることをお薦めします。