昨日の 「体位の話(6)」 の続きです。

 

前回は、「密着感を楽しめる体位」 をご紹介し、体位の流れについて説明しましたので、今回は、「膣奥に当てやすい体位」 を説明したいと思います。

 

前置き

 

しかし、この体位をしたからと言って、必ずしも、男性自身が膣奥に当たるとは限りません。

膣口から子宮口までの奥行(深さ)は、日本の女性で、8~11cm と言われていますので、残念ながら、これにプラスαの長さがない人の場合は、物理的に届きません。

そのような場合は、「デ/ィルド」 や 「バ/イブ」 と呼ばれる 「道具」 を使うか、もしくは、女性を何回もイカせて、子宮口が降りた状態にしてから再挑戦するかのいずれかです。

 

奥につかえている感覚や、当たっている感覚が分からない場合は、そんなに高くはありませんし、最近はネットでも購入出来ますので、まずは、「デ/ィルド」 のような 「オトナのおもちゃ」 を購入されることをお薦めします。

ご自身でも良いですし、あるいは、男性が使ってあげても良いと思いますが、当たっている感覚をまず自分で確認してみること。そして、次に 「膣奥に当てやすい体位」 を取ってみて、その感覚があるかどうかを確認してみて下さい。

 

「当たり」 がないようであれば、男性にとっては 「残念」 に思うかも知れませんが、背の低い男性が高いところにある荷物に手が届かないのと同じなので、致し方のないこと。さっさと椅子とか脚立(きゃたつ)を持ってくる以外ないのです。

ヒトは、道具を使えるわけですから、道具を使っても良いわけですし、直接狙うのであれば、「Gスポット」 であるとか、膣の後ろ側にある、膣壁と腸壁の間にある 「Pスポット」 を狙うしかありませんし、女性をたくさんイカせられるようになってから、再度挑戦してみるしかないわけです。

 

「SM」 なんかの場合、使えるモノがあれば、何でも使います。

道具を使うことに対して、「なさけない」 みたいな、やましい気持ちは微塵(みじん)もありません。

下手なプライドも、センチメンタルな気持ちもない世界。「女性を気持ち良くさせる」 ことの方が優先される世界です。

 

どちらを選ぶかは、本人の自由ですが、男性自身が奥に当たっていたとしても、女性をイカすことの出来ない男は、この世にもたくさんいます。大きくても長くても、どんなに見映えは良くても、女性を気持ち良く出来ないのなら、単なる 「木偶の坊(でくのぼう)」 に過ぎないのですから、意味ありません。

 

***
 

では、「膣奥に当てやすい体位」 には、どんな体位があるのでしょうか。

 

膣奥に当てやすい体位

 

「膣奥に当てやすい体位」 とは、男性自身の形状にもよりますが、男性自身と女性の膣のアングルが近く、男性自身が深く入るタイプの体位で、以下のような体位があります。

 

つばめ返し松葉崩し宝船

せきれい本手網代本手機織茶臼

 

この中でも、やはり一番 「ガッツリ感」 があるのは、前回もご紹介しましたが、【松葉崩し】【つばめ返し】 といった 「交/差位」 でしょうか。

そういう意味では、女性が 「当たり」 を確認したいときなどは、いろいろと自分で当たる位置を変えやすい 【宝船】 なんかも悪くないかも知れません。

 

松葉崩し

 

つばめ返し

 

宝船

 

「正/常位」 の場合は、【せきれい本手】【網代本手】 が良いと言われています。

 

【せきれい本手】 は、お尻の下に座布団や枕を挟み、女性の腰を高く持ち上げるのがポイント

また、【網代本手】 は、女性が男性の脚に自分の脚を絡めるところがポイントになっています。女性は、男の脚に自分の足を絡めることで、自分の腰を浮かせたり、腰のアングルを変えたり、当てる位置の微調整ができるというわけです。

以前にも書きましたが、女性は寝転がってさえいたら、男が勝手にイかせてくれるわけではないのです。当たり前ですが、この体位にしても、女性は自分で当てて、自分でイこうとしないと、イケません。

 

せきれい本手

 

網代本手

 

また、「騎/乗位」 では、【機織(はたおり)茶臼】 が良いと言われています。

 

機織茶臼

 

【機織茶臼】 では、特に立膝(たてひざ)を立てる必要はありません。膝(ひざ)を床につけ、男性にまたがる感じでも特に問題はありません。【機織茶臼】 のポイントは、男女がお互いに手を組み合うこと です。手を組み合うことによって、女性は自分の身体を支えやすくなり、アソコに神経を集中しやすくなりますし、手を繋いでいることで 「気持ちのやり場」 が出来るのです。

茶臼(騎/乗位)の場合、上体を前傾にしてみたり後に倒したりして、奥に当たる位置を探ります。

女性が上になっているので、当たる位置だけでなく、刺激の強さの調整なども一番しやすいと思います。

 

なお、適当な挿絵が見つからなかったので、この挿絵を使っていますが、実際には、女性の身体は垂直か、それよりももっと後傾した感じになります。

 

以前、「体位の話(2)」 のところでもお話しましたが、女性が気持ち良く感じるのは、子宮口の手前の部分。つまりは、膣の側部手前(図で言うと上側)に当てたいわけです。

また、膣口から子宮口まで、8~11cmですから、そこに 「ガッツリ」 と男性の亀の部分を当てるためには、男性自身の形状としては、上側に反っていたり、雁が大きいものが適しているわけですし、長さ的には、亀の高さを3.5cmとしても、出来れば 11.5~14.5cm は欲しくなると言うわけです。

 

イクのに適した体位

 

そして、奥を刺激した後、「イクのに適している体位」 としては、【時雨茶臼】【いかだ本手】【本茶臼】 と言われています。

女性の場合、イケるのであれば、どんな体位であれ、何度でもイってしまえば良いのですが、【時雨絵茶臼】 とは、普通の一般的な騎/乗位のこと。【いかだ本手】 は、【網代本手】 の状態で、女性が男性に抱き着いた感じの体位。【本茶臼】 とは、騎/乗位の状態で前傾になり、女性が男性にぱったりと抱き着いた感じの体位です。

いずれの体位も、膣奥が刺激されやすく、抱き着いたかたちになるので、女性も気持ちを持って行きやすくなるというわけです。(笑)

 

時雨茶臼

 

いかだ本手

 

本茶臼

 

***

 

しかし、これらはあくまでも 「一般論」 です。

「下反り」 の男性であれば、前回の記事の最後の方にご紹介した 【撞木ぞり】 の方が、奥に当たるかも知れませんし、「雁」 の小さな男性の場合は、「当たり」 が弱いかも知れません。 

 

「体位」 の探求は、あくまでも、お二人がお互いに気持ち良くなるための 「探求」 なのです。

大事なことは、お二人がお互いに思い遣りあって、楽しみながら探すことです。

 

(つづく)

 

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