アマヤドリ -299ページ目

前髪を切って

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寝呆けて目覚ましをかけたら、全然レッスンに間に合わない時間に起きた。何を考えていたんだろうか…。
なのでレッスンもなしに舞台稽古へ。
これでも動けるくらい丈夫だからいいけどさ。レッスンしておきたかった。

今日で夏休みが終わる。ちっとも休んだ気はしないけれどいっぱい詰まった一週間だったな。よかった。

1年間くらいずうっとぐちゃぐちゃいろんなことを考えていた。別に、悩んでいて身動きが取れなかったとか引きこもっていたという程深刻でなく、でもまぁ思い返せばそれに近かったのかもしれない。
空ばかり見ていたな。
だからいい時期でもあった。
たくさんの感情を知った。
あ、それは今でもか。毎日刻々と受け入れたりぽろっと落としたりしてるけど。


考える前に動く時期。
もう散々、考えたから。そして考えても無駄だという部分もわかったから。

ぐんぐんあるくしかない。
それこそもう、へとへとになって、息の切れる寸前まで。

すべて捨てずに。

別の世界の別の空

友人の舞台。

音楽と踊りのコラボレーション。
劇団「マガジン」を思い出す。よく観に行ったなぁ。
いや、でもやはり時代は進んでいる。音も違うし踊りも変わった。

前半は音楽だけ。ギター、ベース、ドラム。本当にプログレッシウ゛・ロックってかんじ。でも楽器だけじゃなくてたくさんのエフェクター(ていうのかなぁ?音を変えたりぼよよ~んとか、いきなりシンセの音がしたりする、足で踏む装置もあった)があってもう大変。いろんな音の洪水。
私はエレクトーンをやっていたけど、あんな感じだ。プログラミングや、鍵盤を太鼓代わりに叩いたり、演奏&操作、っていう感じで。
まぁよい。嫌いじゃなかった。


踊りは…
いいな…と思うダンサーは決まってる。
振付けも一流に近いところで活躍する人が創っているからはっとさせられるいい部分がもちろんあるんだけれど、“その他”みたいな動きが多い。
コンタクト・インプロとか、ありきたりな関わりかたや手の動き、不自然な(とは言えもう見慣れた)形をつくるより…もっと激しく踊ってほしい。
うん、踊って。
へとへとになるまで。狂うみたいに踊ってその先を見せてほしい。

何だか、いいぞ、と思う辺りで急にブレーキをかけられちゃう。この先、突き詰めてほしいと思うとくじかれる。

別に手を抜くな、と思っているわけではない。抜いてないと思うし。
そうじゃなくて…もっと高みへつれていってほしい。その瞬間があってこそ生きる、不協和音みたいなもの…が私は感じたいんだよなぁ。


よかったんだけどさ。とても。


この友人の踊りが本当に好きで憧れているんだけど、本当にすごくよかった。
どんな一瞬にもあれ、と思わされるところがない。
この子の音が好きだ。軌跡も切り裂くやりかたも、呼吸も。

だからこそ。
もっともっと踊ってほしいんだ。

プレゼン

当たり前と思うことも、なかなかちゃんとしたことばやかたちにするのは難しい。
ふんふん、て話を聞いてそんなの知ってるよ、そんなの私も通ってきた道だもの、って思ったとしても、ちゃんとそうして口に出せるほど煮詰るところに辿り着かなければ本当に分かったと言えないのかもしれない。
ことばや形にするって強いことだから。
感情や感覚は、風に吹かれた砂漠のように刻々と姿を変える。感じるだけじゃ、その納得を確固たるものにはできていない。

…それで十分なこともあるのだけれど。


言葉のへたな私は、ついそこを疎かにしてそれでも許してもらっている。なんとか、なんとか。
少なからず努力のできるときと、全く口の挟めない、私のリズム外にある時と。

スイッチをオフにすることを覚えたのはいつだっけ。
ずいぶん昔にこのことを口にした覚えがある。まだほんの子供の頃に。
何故それを覚えたんだっけ?
もう忘れちゃったな。

でもこうして絶えずここでフルにいること。
それを、自分に課さなければな。


あたしは、まずはあたしという一本で生きていくんだから。

未知なるヨガ

お盆休みに入ってから忙しかったが、今日はのんびりと寝坊。昼近かったので起きたら汗をかいてた。

今日は、知り合いからヨガの先生にならないかと誘われていて、スタジオのオーナーに会いにゆく。
今ホットヨガというものが注目されている。室温、湿度を高く保ちその部屋の中でヨガをするというもの。体の代謝能力を高めるらしい。
ヨガは一度しか体験がなく、先生をするとなれば猛勉強が必要なのだが…ヨガでの体の感じ方は踊りに通ずるものがたくさんある。これは自分にとってもいい流れだ。
いずれ踊りでお仕事ができなくなった時にもヨガなら長く続けられるから…うん、多分一生モノ。
いいチャンスかもしれないな。
教えるとなれば中途半端ではいけない。
頑張らなきゃ。
幸い体はきくしタコのようだから、心配は精神的なこと。きっと深い世界だろうから。

そのスタジオはヨガだけでなくダンスのクラスもあるみたい。
楽しみ。

そのあと友達の舞台を吉祥寺に観に行く。
時間があったらファイヤーキングマグを見たいんだけどな。
どうだろ。
ギリギリの感じ。

ダイアナ

今日は満月。

どうしてこんなにも違うんだろう。満月のときにだけ特別に生まれる夜の影がある。

ベッドの足元に長く、いつもとは違う光が延びている。
月の投げかける視線はこんなところにまでちゃんと届く。


私は枕から頭を持ち上げ、その細長いあかりのなかにぴったりと身を横たえる。
お月さまにすべてみてもらうみたいに。
ほらね、って。


月の歌声が聴こえる。
かすかに、でも昨日よりも確かな旋律で。

草の匂いがする気がする。ここまで昇ってきたのだ、誘われて。


こうして見つめると秘密を分け合っているような気持ちになる。


世界のみんなと目配せしてることを、あたしは知っているのにね。