アンシンメトリー
昨日新しくついた振付けは私の得意分野にちょっと近い。他のものは本当に私のような激情ダンサーには難しい冷静なものだから。たぶん激情は皮一枚下にあってよくて、表面はもっと統制してないといけないんだろうけどどうしても溢れて自分を律することすら忘れてしまう。…いや、忘れてはいないか。それを溢れさせたりにじませたりしたいのだ、私は。
だから発する色がちょっと違うような気がする。探りながら、呼吸を澄ませて。
で、ちょっと私らしい振りだから嬉しくて思い切りやってみたんだけど、うん、ちょっぴり違ったのかもしれない。やっぱりここにも同じ事が言えてもっともっと自分の先端までコントロールしなければいけない…のだろう。空気に放つような踊り方だけしてはいけない。秘めて。丁寧に。
持っている空間が大きいからって粗雑になってはいけない。目を配れない空間しか持っていないなんて空間がないのも同じだ。
あともっと縦と、前後への空間の幅を広げなきゃ。今はまだいびつ。
秋だなあ。
部屋から見下ろす街がいつもより広く思えた。建物ひとつひとつが隣から離れた感じ。そしてくっきり。独立してる。風景から色んなものが主張をはじめる。
冬に全てに溶け込む、その前に。
あの雲のように作為なく。
空のようにわはは、って 。
そんなふうに今日は踊ろう。
繰り返し立ち上がるということ
最近朝晩寒くて、ふと変な時間に目覚めることがある。視界があおい。毛布をぐるぐる体に巻き付けてもう一度眠る、あの極上なとき。闇の中でついほほえんでいる。
昨日は夜『猫の恩返し』を観ながら寝た。
久しぶりに(本当に久しぶり)映画でも観たいなぁと棚を見渡して…『砂丘』…う~ん。重すぎる。『桜桃の味』…これはまたゆっくり。芝居のビデオは声が聞き取りづらいから小さい音でしか観られない夜には向かないし…『ハムレット』は長すぎる。
色々考えた末ふらりと父のビデオコーナーに行ってみたらこの『猫の恩返し』があった。
私は『耳をすませば』が割と…結構大好きで(雫ちゃんが大好き。素直な気持ちを取り戻せる)、この続編だというのは知っていた。そういえば観たかったのだ。
もうちょっと小難しいものにも頭が対応できそうだったんだけど…ピンときたのはこれだけだったから、決定。
ちょっと『耳をすませば』とは感じが違うけど…すごく好きな感じの絵というわけでもないけど…飛んだり素早く走るシーンは素敵だなぁ。
これからの展開が楽しみ。
そう。
半分くらいで眠気に負けてしまったので、感想はまたゆっくり。
すごくうれしかったのはこのビデオの最初に宮崎作品をいくつか紹介していたこと。
(「空いろのたね」をアニメ化してたなんて知らなかったな。)
以前何度も繰り返し観た「on your mark」(あっているかな?)が入っていたのだ。
これはチャゲ&飛鳥のPVとして創った作品…だったと思うんだけれど…
セリフは一切なく、歌&アニメ。
物語は…
地球は汚染されて人は小さな許可区域にしか住めない。それでも絶えず争いや犯罪が起こっている、そんな遠い未来のお話。
ある事件で踏み込んだ混乱と死体の奥から、警官のチャゲと飛鳥は羽根の生えた少女を見つける。研究所に引き渡してしまったその天使を2人は忘れることができず、助けにゆく。
ここからが少しおもしろくて、この救出は何度も失敗する。追い掛けられて高い高速道路から落ちてしまったり、車を爆発させられたり。
でも歌がサビをリピートすると共にもう一度その人生自体が少し巻き戻って、失敗した人生とはまた別の、少し違う発展した未来をたどることになる。何度も新しく立ち上がる、ちょっと以前とはちがう選択。
2人が天使をたすけることができたのかどうかは…内緒。
ほんの10分くらいの、でも何度観ても胸をきゅっと掴まれる、そして体中に新しい風が流れてくる…そんな作品。
ナウシカとかシュナの旅に世界観が似ている。
★ ★ ★
TV画面を撮影。
車で天使を連れ出しているシーン。
★ ★ ★
- ポニーキャニオン
- ジブリ実験劇場 On Your Mark
あった!単独のビデオが出ているみたい!
TRACKBACK
▼mfaさん 、やっぱり『耳をすませば』いいよね!
思い出すだけで胸がすがすがしくなる。
▼曲論!のきせきさん にもTBです。
読むだけで思い出し、じわりと思いがこみあげてくる・・・
本当、いい映画ですよね。
人生の中で何度も見るとまた違った感想が沸いてきそうです。
全て手放すことは実は
部屋を真っ暗にして外の、知らない誰かの生活の灯りを見ながらサラ・マクラクランのangelを聴く。
どこかに置き去りにした自分に戻れる方法。
思い切り弱く、くたくたになって洗い流せる方法。
暗やみで少しずつ息を細くしてゆく。
目は閉じない。天井に映る車のライトを見てる。
吸う息をゆっくりゆっくり微かに。
頭蓋骨が重く重く枕に落ちてゆく。
だんだん指の在処がわからなくなる。溶けたみたいに。この暗やみに。
どこにもないし、どこにも在る。
次第に胴体だけになる。
もう瞬く必要もない。
感じるのは背骨のS字が床と接している部分だけ。鈍く、広がるあたたかみ。
色んな音がするな。
知らない誰かたちは、いろんな方法で生きている。
私がここでこうして灯りを眺めていることをしらない。エンジン音を聞いていることをしらない。
建物全体が息をしている。
気付いているのは私だけ。
ねぇ、
呼んで。
闇にぜんぶがとけてしまうまえに。
- Sarah McLachlan
- Surfacing [ENHANCED CD]
再会
友達が子供を生んでもう一年。一度も会いに行ったことがなかった。何故だろう?もう色んなタイミングで、としか言い様がない。
一緒に踊ってきた仲間の結婚式で踊るんだけど、今日はその子のうちで振りうつし。合わせるのは今日しかないからちょっと不安もあるけど…気持ちだから、いい。
ああ、あのお腹に入ってたあの子に会えるのだな。
ゼロだったのにいつのまにか人になってるからすごい。
これからしゃべったり悩んだりしだすんだ。なんなんだろう。なにがそんなふうに仕組んだの?そのHちゃん(お母さんの名前)の何を種にしてそんなものが出来上がるの?
全然考えが及ばないくらいにすごい。
こう考えるとほら、世界には理屈なんか通じないしすっぱり割り切ってしまえることなんか求めたってダメなのかもしれない、と思える。
あるがまま。
それをへぇ、そうなんだ…ってお口を開けて受け入れ、感心するしかないのかも。
☆ ☆ ☆
こんなことにオモイをめぐらせていたら降りる駅を間違えた。
さ。
楽しんでこよう。
大好きな仲間たち。
ムカイアワセ
くたくた
くだけて
ふざけて
おきざり
ほほえむ
かがやく
うかがう
みつめる
ゆるす
かくす
そらす
とまどう
うかぶ
つむる
たちどまる
やっぱり
気付く
あたしのここらへんぜんぶで。
TRACKBACK
▼straycatsさん がコメントを記事にしてくださいました。
うんうん、ふわっと体の向きをかえて。
いひひ、って笑えたらいいよね。
頑張れ、がんばれ。
