じゃがいもの国へ
舞台のことは…思わぬところを指摘された。
「ちゃんと休んで待つ」ということができていないみたい。私だけ舞台上にいるときはいつも何かしら存在を作っているように見えてしまうらしい。バレリーナは楽な位置で、しかもきれいに見える体の場所にたたずんでいる。それが私はいつも全開の押し出しになっちゃっているらしい。
それは気付かなかった。
振付家の言っていた存在感がありすぎるって、もしかしたらそういう“間”の時のことだったのかもしれない。
コールドバレエでちゃんとその場の色に溶け込んでゆけるあのメンバーの中で、確かにちょっと色も違ったよね…と…
うわぁ…今更わかるなんて。悔しいな。
それはちょびっと驚き(…と多少のショック)だった。そしてこれからの大きな課題だ。意識がなかっただけに重大なことでもあるけれど逆に、今後どうにか意識してゆけば手に入らないものじゃないかもしれない。
コールドバレエでたたき込まれた皆のようにはなかなかいかないけれど…
思えば私はずっとソロや、中心で踊ってきたのだ。どちらかというといつも存在感や個性が大事、で舞台にいた。
そのことは絶対よくも働くはず。逆ができたらもっと私の舞台上での在り方が膨らむのだ。
没個性という意味でなく、その場に「ただ存在する」という意識。難しいな。すごく難しい。
これって…うん、正直まだ私にはわからない。
考え続けてみよう。
「でもドイツに行ってカンパニーの中で踊れば変わるかもね」とAちゃん。
そこで本題のドイツ行きの話になる。
何故かAちゃんをちゃんと納得させなきゃ、みたいな意気込みで話したから笑われてしまった。そうだ、別に誰に許可を得ることもない、自分の決意一つなのに。
でも話しているうちに本当に決意が固まった。
とりあえず1ヵ月。
様子を探りにいこう。
ただW杯が6月からだからなるべく早く下見の1ヵ月を済ませたい。W杯でチケットが高騰しないうちに第2回目の旅でオーディション巡りに行かなければならないしもしそれで受入先があればピーク時にはもう落ち着いていたいから。
なーんて。
その先のことはまだ夢だし全く確定じゃないけれど。
でもこんなに条件も揃い、後押しもある今…日本にある心残りといえばバイトをたぶんやめなきゃいけないことだけだから(友達とか家族とは別れるわけでもなんでもないから心残りではない。そりゃあ離れるのは淋しいけど。こうしてインターネットもあるから、みなさんとも話せるしね!)。
行くなら今だ。
これを逃したらもうないだろう。
散々考えた末に動きだした今だから。
いってみよう。
なにかしら収穫はあるはずだから。
日本にいたいと思うかもしれないしドイツで頑張る決意が固まるかもしれないし自分の実力を思い知って方向を返るかもしれない。
どんな結果が待っているにしろ。
とにかくいってみよう。
考えすぎずに。
日刊あなた
snafkinさんの記事にあって、やってみよう!と、私も記事をつくってみました。
やってみるだけ、と思ったのだけれど、かねてからの憧れのサーカス団にはいったことになっているのでついのせました。
評論家クロエ ”一言評論”で人気のクロエが、都内の書店でサイン会を行った。 |
クロエ率いるゼガ、最新技術満載のゲームを発表! かねてから本命と言われながらも先月の株主総会で遂に社長に就任したクロエが率いるゲーム機大手のゼガ(株)が、起死回生を賭けた最新のゲームソフトを発表した。これはクロエが5年の歳月かけて極秘裏に開発を進めてきたもので、同社の家庭用ゲーム機「ゼガタサーン」専用となっている。なんと専用コントローラには脈拍と発汗、体温と脳波まで計測する独自のセンサーがつき、プレイヤーのその日の体調や時刻、気温、バイオリズム、四柱推命に独自の占星術を組み合わせて、プレイヤーの操作を120分先まで正確に推理する。これをもとに、プレイヤーがゲームスタートした瞬間にスコアを表示してゲームを終了することが可能になった。クロエは記者発表の席上で、「塾通いに忙しい小学生から連日徹夜の会社員まで、全ての人のニーズに応えることが出来た画期的な製品」と語っていた。 (河野功記者) |
クロエ、サーカスに体験入団 クロエは、サーカスへの1日入団を体験した。子供の頃からの憧れだったというクロエは、サーカス団のメンバーと一緒に曲芸の練習に汗を流した。「基本でしょ」というナイフ投げでは、基本通りに相手に当ててしまった。しかし、クロエの「プロなら避けなきゃ」という一言が惨劇に乾いた笑いをもたらし、怪我をした相手もつられて笑うという場面も見られた。休憩時間になると、サーカスに売られて来た怪力男のために絵本を読んでやるといった優しさで、練習の場の雰囲気を和ませていた。次回の公演では、クロエがゲストとして出演の予定。 日刊あなた ←やってみてね |
薄日
しかしあまり目覚めは爽やかでなく、朝のレッスンは諦める。昨日の帰りもちょっとクラクラだったものな…。
昨日DVDが届いた。
『ナチュラルボーンキラーズ』と『バレエカンパニー』。
どっちも楽しみ。でもあんな薄っぺらい感じで届くとは思わなかった。お届け中にぽきんって折れちゃったりしないかしら。
予約リストにお友達にお薦めされた映画を思い出せるだけ全て入れてみた。『五線譜のラブレター』とか『ライフ・アクアティック』とか『tokyo.sora』とか『ビフォア・サンセット』とか。
防備録にもなるからいい。
昨日はしょうもない日記を書いちゃった。
働いていれば嫌な思いだってするものだ。気の合わない人だっている。普通の会社だってそうなのにあそこは女の世界、“あたしがあたしが!”って前に出る世界。衝突だってあって当たり前。
でも今のバイト先は本当に楽しい。男の世界の中に仲のいい女の子たち。賢くうまくおじさんたちをフォローしてゆけるのはやはり心のどこかで尊敬しているから。
頑張っているのを知っているから。
心が通い合っているからなんだか信頼し合って仕事ができる。私なんかたかだかバイトなのにね。しかも仕事や舞台を掛け持っていてたまにご迷惑もかけるのに。
ちゃんと“仲間”なんだ。
でも全て私の接し方なのかもしれない。前の職場で私は心から問題を解決しようとしていなかったから。どうせ長く続けるつもりはないからと、嫌な思いもにこにこかわしていた。悪意にも気付かない振りをしたし本心で何かを話すことは一切なかった。
あそこでちゃんと衝突していたらなにかが違っていたかもしれない。
今日は夕方から舞台稽古。
それまでちょっと寝ていよう。
まだあの日々は続いてるのか
稽古が始まる前にYちゃんとcafeへ。こないだのカンパニーメンバーと行ったところが生憎改装中だったので(OPENは11/2だった。メモメモ。)ちょっと歩いて別のお店へ。
「PANCAKE DAYS」というその名の通りパンケーキのお店。お茶だけのつもりだったのに私は摘みたてベリーベリーパンケーキを食べちゃった。あとジャスミン茶。
シンプルでお店のひとの対応も爽やかな素敵なお店。
高円寺、いいじゃないか。
Yちゃんと色んな話をする。
私がしばらく誰とも会わなかった時にこのYちゃんたち仲間とも切れてしまったように感じて淋しかったことがあった。でも今年始めに思い切ってご飯行こうよって声をかけて会ってみたら何にもかわってなかった。
そうして、それを当たり前じゃん、って笑い飛ばしてくれたYちゃん。
思えばあのことも今回の舞台に繋がっているんだよ、って、そんな話をした。
Yちゃんはずうっと今自分の受けているレッスンに疑問を持っている。そのレッスンを受け持つ先生というのは私の踊りの師匠であるのだけれど。私も以前はそのクラスを受けていた。
私はそのスタジオを飛び出した。自分を縛っておきたくなくて。自由に踊りたくて。まっすぐな気持ちでいたくて。
師匠を嫌になったわけではなかったから、Yちゃんの気持ちも分かる。
でも疑問を感じる部分はもっとわかる。とても…私の師匠は心を閉ざしたひとなのだ。閉ざしたというか、こちらの心にお構いなしなところがある。そのせいだけじゃないけれど(私たちも未熟だったし、きっと誤解もたくさんあるのだろう)随分私たちは傷ついてきた。芸術家だから仕方ないよね、って随分自分達を慰めたものだけれど、やはりそういうものではない。つらいは、つらい。
きっと先生のことも私たちは傷つけたのだろう。でも全く歩み寄れる機会もなくて…いつしか私たちは諦めた。このひとには踊りを教わればいい、それだけでもいいからせめて。
そんなふうな気持ち。
でもそれじゃやはり続かない。私たちは踊りが好きだし、でもそれ以上に共に踊る仲間たちを好きでいたい。先生の踊る心や、舞台に対する思いを知って震えたい。
でもそれがちっとも見えてこなくて。いつも裏切られたような気持ちでおわる。熱意が全く感じられないし、生徒は全くうまくならない。レッスン中注意というものをほとんどしないのだ。
私たちがわからないだけなのだろうと何度も疑った。先生には先生なりの深い計算があるのだろうと。
それに…先生と生徒は友達ではない。仲間ではない。その間には距離があるべきなのかもしれないのだから気持ちが通じあわないからって悲しむのはおかしい。それが先生のやりかたならば文句を言わずそれについてゆくしかない。嫌なら別のものを探したらいい。
でも。でもあまりに冷たすぎるといつも感じた。何も考えてくれていない、何も見てくれていない。そう思うようになった。
なにより私は舞台に対する考え方が違うと感じて、それで、他の世界を見ようと決意した。視野を広げたかった。そうしたら何かがわかるかもしれないとも思った。
前向きな退団だったのだ。
私がずっとスタジオで先輩たちにひどくいじめられていたことがつい最近師匠や社長に知れた。
まぁ私にしてみればいまさらどうでもいいことだし、当時も別に苦痛じゃなかった。あまりにもくだらなくて流せたし、わかってくれる同僚Aちゃんがいたし、なにより私は自分の踊りを信じていたから。そんなしょうもないやっかみに付き合うほど私に暇はなかった。自分の向上や生徒のことで頭がいっぱい。よくひとのこといじめる暇があるなあと感心していたくらいだ。
さすがに私の生徒にまでいじめが及んだときには怒ったけれど。当たり前だ。可愛い生徒を守るためならなんだってする。
で、私のそのいじめの話を今度社長と師匠が聞きたいと言ってきた。今更だし、私はいじめられたから辞めたわけでもないしほっといてほしかった。何故何年も経ってそんなことを、しかもまだスタジオにいる先輩たちのことを辞めていなくなった私が言う必要があるのか?混乱させるだけだ。迷惑をかけるだけじゃないか。今現在いじめられている新人のことが心配なだけで、もうそんな昔話蒸し返したくもなかった。自分や生徒のためにすべて我慢したのにって腹立たしかった。
そんなことより私オーディション受かってちょっと大きな舞台に出るんですよ!って報告した。師匠が喜んでくれると思ったから。
でも師匠からそれに対する反応はなかった。よかったねの一言すら。
返ってきたメールは
「どんなことをされていたのか社長に報告したいので会える都合を教えてください」
それだけ。
それ以来もう連絡をとっていない。なんてメールを返してよいかわからなくなってしまった。
淋しいけど、これまでだと思った。
私がどんな気持ちで師匠についてきていたか。どんな気持ちで先輩と、それに苦しめられている生徒との間を取り持っていたか。どんな気持ちでいじめられてることを師匠に知られまいと頑張ったか。どんな気持ちでにこにこ笑って離れたか。なーんもこのひとには伝わらないのだ…と…いや、私のほうがもう伝えることをやめたくなっちゃいたくなったのだ。
理解できない。
できなくてももういいや、って。
あぁ、ホントにそんなこと悲しいことだけれど。師匠には感謝もたくさんしているけれど。
そんな師匠だから。
Yちゃんの迷いはすごく分かる。
外に出てみなよ、いい先生たくさんいるから、ってアドバイスする。その気があればいつでもいい先生教えてあげるよ~!って。
師匠もいいところはあるのだ。とても素敵な踊りをおどる。
もしかしたらそこに心を忘れてきてしまったのかもしれないな。私たちに心を砕く暇はないのかもしれない。
色んな世界に、共に触れにいこう、Yちゃん。
そしたら私たちの師匠の謎が、解ける日もくるのかもしれない。
★ ★ ★
写真はcafeで食べたパンケーキ。
なんか寒そうにしか映らなかったけど本当はもっともっとおいしそうなんだ。
鼻風邪
舞台終えてほっとしたらしく風邪をぶりかえして、鼻がからの空気が冷たい。目がうるうるする。
体温は通常から37度近いのだけれど今は37度をちょびっと越えている。このくらいのラインはもやもやして気持ちが悪い。39度くらいのがばぁんと出るとすっきりするのに。
今日は本当は吉祥寺に友人の舞台を観にいくはずだったがどうしても体が動かず、申し訳ないけれど行けなかった。
でも今から1月の舞台のリハ。少しお昼寝もしたし大丈夫そう。
ちょっと頑張ってこよう。
明日はこないだの舞台を一緒に頑張ったAちゃんのバレエのレッスンを受けるつもり。ドイツ仕込みのバレエ。
しごいてねって言ってあるから、ちょっとどきどき。
早く体調を整えなきゃ。
