さつき会、日本庭園
さつき会、企みの巻。 のつづき。
清澄庭園はとっても素敵なところ。
日本庭園って箱庭みたいで愛がわく。
小さな木でできた柵を開けて中に入ると雨で湿った土と木々と池のにおい。
はあ、って肋骨の奥まで空気を吸い込む。
Tくんと奥様の用意してくれた荷物を持って小道を歩く。
すべてのものが滑らかな曲線に彩られてる。
だから緑の色もとてもソフトで、その光が落とす影もやさしい。
日本だ、日本だ。
食卓を広げたお部屋は池に張り出したお部屋で、ベランダ(…とは言わないのでしょうね。言葉を知らないので許してください)から池を見ると、亀が泳いでいた。
可愛いなあ、と私がしゃがむと、亀は期待いっぱいの顔をして、伸ばせるだけ首を伸ばして私に近づいてきた。
ごはんないよ!
って言ってもふたつの鼻の穴をしゅごしゅごさせながら近づいてくる。
だから、なんにもないってば!
そんなに鼻の穴を広げていたら池の水が入ってむせたりしないだろうか。
池にはたくさん苔とか藻が生えているのだから、それを食べなさい。
となんとか亀をなだめる。
でも本当に綺麗な景色。
日本庭園と外国の庭のその意識の違いについて何かで読んだなあ、
でも忘れたなあ、
と思いながら、うっとりと少し灰色の景色を眺める。
暗い色の池とかすんだ緑の合間に真っ白なあひるがいて、目をひく。
ああ、
夏の夕方にここに来たい。
ひぐらしの声を聴きながら、この畳にごろんとしたい。
そうしたら泣いてしまうかも。
そんなことを思った。
★ ★ ★
楽しく会話をし、繋がることの素敵さを実感し、
それから美味しいものをたくさん頂いた。
やっぱりパーティー、楽しいな。
もっと聞き上手になりたい。
もっと話し上手になりたい。
テンションが先行しちゃうのは踊りと同じ。
アートの可能性みたいな話をしたり、歌舞伎のことをちょっと教えてもらったり。
それから英語上達の特訓方法を教えてもらう。
やっぱ、映画か!
と嬉しくなる。
次は神戸会ね!
とか、計画が膨らんだり。
こんな風に前は自分から人と出会うことを積極的に選んでいなかった。
もう本当に何度も日記にも書いているけれど、この2年くらいで色んなことが変わったと思う。
もっと膨らんで、
それから育てる。
多分今は大喰らいな時期でいい。
★ ★ ★
写真はTくんの奥様の手作りのお皿。
これにパーティーの食べ物を載せたのだけれど、帰りにいちまいずつおみやげにしてくれた。
とっても素敵で嬉しくなっちゃった。
この真ん中のにょろ、っていうところはちゃんと山になっている。
だから食べ物に仕切りができる感じ。
素敵なプレゼント、ありがとうございました。
嬉しい。
使うのもったいないけど使おう。
さつき会、企みの巻
今日は友達Tくんが主催する「さつき会」に参加。
清澄庭園という日本庭園で今話題のカップ酒を楽しもう!という企画でした。
こう見えても残念ながらお酒の飲めない私ですが、食べることでは十分、十二分に楽しめるのでわくわく。
それから、Tくんは中学・高校での同級生。多くを語ったことはないのだけれど何故か、よい距離で縁のあるひとで。
彼に久しぶりに会えるのも楽しみだった。
★ ★ ★
mixiって本当に人と繋がるなあ、ということを実感。
えっと。どういうことかというと…
うまく書けるかな。
私の好きなミヒャエル・エンデのことで仲良くなったお友達Kさんがいた。
少し前に、そのKさんが、私が転校してきた中学校にはあがらず、よその中学校に行ったご近所さんだったということが判明。
そしてTくんはKさんと小学校の同級生。
つまり私とKさんはお互いTくんを知っているけれど、ぎりぎりのところですれ違っていたことになるのです。
…わかった?
私の日本語…
そのことに気づいて、こんな偶然ってあるのだろうか!
って、とってもわくわくしました。
だってmixiっていまや100万人くらいの人が登録しているわけだから…
そこでたまたま出会ったKさんが、地元の人だったなんて!
どんな確率なんだ。
すごい。
そしてKさんの友達であるTくんと私はわりと仲良くしていたから、そのことにも不思議な縁を感じました。
私とKさんはそのことをTくんにはひた隠し、いつかTくんにこの事実を暴露して驚かせようね、という計画を練っていたのです。
★ ★ ★
そして、この「さつき会」。
今こそ計画を実行に移す時!
と目を輝かせた私は、Tくんに、「さつき会に私の友達を連れて行っていいかなあ?」と伺いを立てたのです。
ふふ。何にも知らずに、「いいよ」とかお返事をしてくれるTくん。
しめしめ。
とか考えつつ、でもどんなシチュエーションが一番驚きを演出するのだろう?とひとりにやにや。
当日の今日はKくんと一足先に会い、ふたりでにやにや。
…
…なのに。
ものごとは計画通りには進まないもので、私たちが思ってもみない形での初対面。
ま、まだなんの準備もしてないんですけど!
最初は私がTくんに会って、それからKさんが登場してTくんびっくり!
を狙っていたのに、二人で歩いてるところを後ろから声をかけられてしまいました。
しかも肝心な部分である“私とKさんがお互い知らない同士であるはずだ”ということにTくんは気づかず、全く驚いてくれなかった。
…そっか。
いつの時期までKさんと同級生で、いつから私と同級生だ、なんて、あんまり詳しく覚えてないよね。
そこにブランクがあるっていうことなんか、当人同士の私とKさんだからこそ大きな事実なのであって…
そっか…
でも…
あー!
私たちのどきどきわくわくにやにやをどうしてくれる。
Tくんめ。
ちゃんと説明したらすごく驚いてくれたんだけど、そんな時間差で驚かれてももう遅いやい。
そんな、出鼻でした。
金色の星の、藍色の夜
こころがいっぱい。
ひたひたで
だからこそもっと
シンプルになれそう
さみしいな。
でも無限の未来。
わくわくするし
きりきりもする。
こうして両極端や輪郭をとらえてことばにするけれど
ほんとうに私が感じていることはもっとそこかしこに溶け込んでいて、全部をすくいあげることはできない
かいつまむことで見えなくなっちゃったら
また
いつでもあの日に戻ろう
あー。
夜の景色全部を、
ぎゅっとしたい。
耳の奥の鼓動。
今突然に思い出したことなのだけれど、
つい最近、重い金縛りに遭った。
金縛りは「くるぞ、くるぞ!」という感じが来て、危なく難を逃れる、というパターンが多いのだけれど(足がつるとかつらないの感覚に似ている)その時には完全に金縛られてしまった。
金縛りは恐いことではない。
頭の中と身体の表面がうまく一緒に目覚めてくれなかっただけなのだ、と分かっている。
だから恐いものじゃない。
少なくとも、最近は。
だけどどうしてか金縛りに遭うと恐い。
久しぶりだったから余計に恐かった。
色んなことを想像してしまう。
今まで聞いた恐い話。
目をつぶって何も見えないようにするけど、あんまりにもぎゅっとつぶりすぎるからかえってむらさきいろや黄色の光が見える気がする。
ふっと力を抜いた一瞬あとに、足や指の先端をいきなり大きく爆発的に動かす。
金縛りに不意打ちを食らわせるみたいに。
そうして、だんだん鼓動の速さも解けてゆく。
★ ★ ★
むらさきいろと黄色の光のことで思い出したのだけれど、
目を閉じるとその二つの色が永遠に、繰り返し私に迫ってくる。
あれはなんなんだろう。
目を閉じて一生懸命それを見ながら考えても、よおく見つめても、
ちっともわからない。
まぶたの裏が熱くなるだけで。
おいてきぼり
いつも後ろをかさこそついてくる。
暗ければくらいほど
振り返る寸前に
その軽い角が地面に爪先を立てるながら転がる音だと分かって
私はひとり微笑む
私の通ったあとの、
空気の隙間みたいなところ。
飛行機雲のできるすきのような、
そこをちいさくこつこつと、
秋の乾いた音じゃあなくて
きちんと水分を含んだつやつやの重さで。
