2013年 個人的映画ランキング | 24時のブルース

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映画・音楽などに関することを、ひねもすのたりと語ります。

さてさて、毎年末恒例の個人ランキング。

今年は、新作は55作品、新旧含めると107作品を鑑賞。
昨年を大きく更新する事が出来たけど、新作についてはまだまだだなぁ。

そして周りの方も良く言っているけど、今年は豊作だったと思います。
それ故に、見逃している作品に今年を代表する作品が多いので、
個人的にちょっと今年のランキングにはモヤモヤが残ります。

そして、他の方のベスト10とか、凄いカッコいいんだなぁ。

何はともあれ、新作55作品のランキング、いってみましょう。
ちなみに、今年は一つ反則があるけど、それはご愛嬌で。許してつかぁさい。

後フォロワーさんの方法をちょっと拝借して、
今年は映画秘宝方式でトップ10について寸評もちょっと書いていこうかな。

殿堂入り もらとりあむタマ子

1 ビル・カニンガム&ニューヨーク
2 そして父になる
3 横道世之介

4 嘆きのピエタ
5 愛、アムール
6 パシフィック・リム
7 ジャンゴ 繋がれざる者
8 プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ ~宿命~
9 ルビー・スパークス
10 はじまりのみち

11 風立ちぬ
12 クロニクル
13 シュガーラッシュ3D
14 かぐや姫の物語
15 クロユリ団地
16 イノセント・ガーデン
17 ラストスタンド
18 凶悪
19 地獄でなぜ悪い
20 セデックバレ第一部・太陽旗
21 セデックバレ第二部・虹の橋
22 エンドオブウォッチ
23 劇場版まどか☆マギカ 新編 反逆の物語
24 ブリングリング
25 Documentary of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る?
26 パッション
27 ムーンライズキングダム
28 真夏の方程式
29 ばしゃ馬さんとビッグマウス
30 悪の法則
31 LOOPER
32 L・Aギャングストーリー
33 選挙2
34 清洲会議
35 TED
36 CABIN
37 サイド・エフェクト
38 グランド・イリュージョン
39 アイアンマン3
40 ハングオーバー!!! 最後の反省会
41 セレステ∞ジェシー
42 アフターショック
43 シュガーマン 奇跡に愛された男
44 仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
45 ザ・マスター
46 クソすばらしいこの世界
47 ヒッチコック
48 アルマジロ
49 レ・ミゼラブル
50 リアル 完全なる首長竜の日
51 HK 変態仮面

52 ガッチャマン
53 脳男
54 R100


はい、殿堂入りについては異論の余地は許しません。
ランキングに左右される作品ではないのです。
まど☆マギ風に言えば、「円環の理」なんです。
もはや僕にとっては概念です。

まずはワースト3位の寸評を。

52位
バカな脚本とバカな監督。
面白いわけがない。兎に角穴だらけで、体積が少ない駄作。

53位
皆結構評価してるけど…そうか??
日本映画に多い悪しき「大衆の演出」と
「ステレオタイプな登場人物のキャラクター」の釣瓶打ち。
新世代の良い役者が出ているだけに、実にもったいない。

54位
29年間の人生で、映画の全てに殺意を覚えたのは初めて。
映画をやらないなら映画を撮るなよ。


そしてトップ10について。

10位
話は超ミニマムでも、普遍性とキャラの魅力、そして何と言っても
監督の溢れんばかりの映画愛が伝わってくる良作です。

9位
『(500)日のサマー』以降、新しいボーイ・ミーツ・ガールの可能性を感じました。
個人的に、主人公が書き上げた小説の表紙を見て、号泣。
大切な人の狂おしい程の愛おしさとは、ふとした時に垣間見えるもの。

8位
前半ももちろん良かったけど、僕は後半、
言ってみれば「ディン・デハーン」という新しい才気に魅了されました。
個人的に好きな「継承もの」であり、ほろ苦さも良い。

7位
期待値を超える作品というのは、実は意外に少ないのでは。

6位
映画の全てが詰まっている。ロボットアニメをこよなく愛する私にとっては、
「よくぞ…よくぞっ…!」という、号泣もののカタルシス満載。

5位
きつい。誰にも救いがなく、幸せがないのではないか?
ただ、クライマックス、主人公の魂が浄化されるシーンでは
比喩や誇張ではなく、涙でスクリーンが観れなかった。

4位
後半の主人公の地獄巡りに、13階段を上るような緊張感が増していく。
クライマックス直前、“ある3ショット”があるのだけど、
主人公の気持ちを考えると…心がズタズタに千切れそうになる。

3位
つい先日観たけど、生涯ベスト級かも。
僕も、思い出すと笑みがこぼれたり、会いたくなったり、
出会えた事が嬉しいけどそれと同じくらい哀しい、
そんな世之介のような人になりたい。
そして、吉高由里子に恋をしました。

2位
是枝監督、やっぱり好きだなぁと再確認。
小道具や役者の表情、構図や説明的でない台詞回しで
全てを語れる演出にはやはり脱帽。
『ある子ども』という作品の邦題のダブルミーニングに似た
このタイトルの意味に、作品を観終わって納得。
これはまさしく、「父になる」映画である。

1位
伏兵。でも、鑑賞中ずっと笑みがこぼれる、主人公ビルの存在感である。
ファッション業界の重要人物として関係者から崇められながらも、
本人は至って根無し草で朴訥とした雰囲気。
「ファッションが好き」というとにかくシンプルな笑顔、
そしてファッショニスタ達への敬意と愛、
ただどこか孤独を感じさせる雰囲気や、時に辛辣な言葉であったり、
単なる「良い人」の型に嵌らないのが魅力だと思う。
下手の横好きではあるが、ファッションも好きな自分にとっては、価値ある作品でした。


今年は良い映画ばかりで、正直46位から上位は
順位が本当につけられないぐらい作品のどこかに大好きなシーン、
もう一度観たいシーン、5億点なシーンがある。

来年は、とある試験の勉強やおそらく転職の為
なかなか映画を観れないかもしれない。

それが今から哀しいけど、なるべく週に1回、もしくは
2週に1回は観たいなぁ。

今年は改めて、「自分が映画が好きだ」と再確認出来た貴重な1年でした。

それと、皆さん良ければ僕と映画の話、もっとしましょう…


それではまた来年末に。