こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したWさん(70代女性)は後遺症が重く、寝たきりになっています。
しかし元来お話し好きのようで、訪問すると常に話題が絶えません。
そんなWさんに先日、少し異変が見られました。
いつもは見られないのですが、喉に痰が絡むのです。
特に風邪を引いた訳でもないようなので、どうしたものかとWさんも困惑していました。
人間の口・鼻・喉は、肺への通り道として『気道』と呼ばれています。
その表面は、細胞から出る『気道分泌物』で覆われています。
通常この分泌物はごく少量で、無意識に飲み込まれています。
この気道分泌物こそが、いわゆる『痰』なのです。
痰は風邪を引いたときに出るものではなく、普段から常に分泌されているのです。
痰は細菌やウイルスによる感染が起こると、量が増加する性質があります。
細菌やウイルスを絡め取り、体外へ出す役割があるからです。
ですので「風邪を引いたときには痰が出る」と認識しやすいのですね。
話していればそのうち収まるだろうと私は思っていましたが、Wさんは痰が絡んだままです。
ずっとこのままでいるのも良くないだろうと判断しました。
そこで、”いつも最後に行っていること”を、早めに行うことにしました。
それは、座る姿勢になることです。
上述の通り、普段の痰は無意識に飲み込まれています。
液体は上から下へ流れていきますからね。
単純に体内の循環を促して、痰を排出しようとしたのです。
すると座る姿勢にした途端、痰が絡まなくなったのです。
Wさんも、座ってしばらく話してから気付いたようです。
「あれ?いつの間にか痰が絡まなくなった」
狙ったとおりの効果が出たことに、私もWさんも少し驚きでした。
寝たきりの患者さんにはよく見られますが、唾液などを飲み込む力が弱くなることがあります。
これを『嚥下(えんげ)障害』と言います。
単に寝た状態から座らせるだけで、一時的にせよ嚥下障害も改善するという良い例ですね。
つまり、寝たきりの患者さんが体を起こして座るということは、それだけ大切なのです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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