こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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脳出血を発症したHさん(60代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。


幸い麻痺の程度は軽く、左足の運びがややぎこちないですが、杖もつかずに自力で歩行が可能です。



そんなHさんは、近所の散歩が日課です。


先日訪問した時には、「最近は、両手に杖を持って歩いているんですよ」と話してくれました。

 

杖と言っても、一般的な物ではありません。

何かのスポーツで使われるかのような、杖とは見えないスタイリッシュな物です。

 

 

「普通の杖より、見た目がトレーニングをしているようで格好良いかと思いましてね」

 

そう言って笑っていました。

 

腕にほとんど麻痺が残っていないHさんだからこそ、両手を使うことができるのだと思います。

 

 

続けてこう聞かれました。

 

「杖は片手で使う人が多いですが、両手で持っても悪いことではないですよね?」


人が歩いている動作を細かく見ると、一瞬だけ片足のみで立っている時間があります。

ですので歩くときは、単に立っているときより不安定な状態です。
 

 

健常者でも不安定ですから、片麻痺の患者さんでは尚更です。

その不安定さを補助する物が杖です。

 

つまり杖を使うことによって、体の重心が安定するのです。


では杖を使うことで、なぜ重心が安定するのでしょうか?
 

その理由は『支持基底面』(しじきていめん)が広くなるからなのです。

支持基底面とは、体が地面と接している部分を、最短距離の円で囲んだ面のことを言います。

一読しただけでは何を言っているかわかりませんが、図を見れば簡単です。




両足を最短距離で囲んだ部分が、支持基底面なのです。

この支持基底面は、広ければ広いほどバランスが安定します。

片足で立つより両足で立った方が、バランスが安定しますよね。
 

両足の幅も、広げた方がより安定しますよね。


もし杖を使用したときの支持基底面は、こんな感じになります。


 

両足だけで立っているときよりも、支持基底面は広くなりますよね。
 

つまり両足だけで立つよりも、バランスが安定するのです。


Hさんのように、杖を2本使うとどうなるでしょうか?

上図の左側にも支持基底面が広がるので、さらにバランスが安定することになります。

 

ですので、Hさんの質問に対する答えはこうです。

両手で杖を持つことは、何も悪いことではありません。

 

むしろ姿勢の安定という意味で、良いことなのです。


Hさんは杖を使わなくても、歩行が安定している人です。

 

杖を2本使えば、さらに安定して余裕があると思います。

 

余裕があれば、もっと別のことも意識できるかと思います。

 

例えばこんなことです。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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