こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したTさん（50代男性）は、右片麻痺（かたまひ）の後遺症がある患者さんです。
Tさんは片麻痺ですが、日常生活におけることはほとんど一人ですることができます。
そんなTさんが、久々に転倒したと聞きました。
大きなケガがなかったことは幸いです。
転倒した状況を聞くと、Tさんから意外な答えが返ってきました。
「転んだけど、以前より進歩していることがわかった」
訪問リハビリを始める前のTさんは、よく転倒していたようです。
比較的大柄な体格をしているため、転倒すると奥様が起こすのに大変な思いをしていました。
Tさんも、起こしてもらうことが当たり前と思っていたそうです。
ところが今回の転倒では、意識の変化が見られました。
転んだ瞬間から「さて、”自分で”どうやって起きようか？」と考えていたのだそうです。
転倒の際には大きな音がしたので、奥様も気付きました。
しかしそこには、”自力で”立ち上がろうとしているTさんがいました。
それを見て手を貸さない方が良いと思い、見守ることにしました。
結局Tさんは、自力で立ち上がれたのでした。
今までは人の手を借りてしかできなかった動作が、自力でできたのです。
このことは、Tさんにとって大いに自信となったようです。
立ち上がる過程で、筋力や体の使い方など、進歩している自分に気付いたそうです。
一番の収穫はこの自信かもしれませんね。
そして転んだ後の発想も、とても前向きな意志が伝わります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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