こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したKさん(80代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
Kさんは日頃、室内でも移動は車椅子を使っています。
先日訪問した時に、珍しく足から腰にかけての痛みを訴えていました。
Kさんは普段、まったく痛いと言わない人です。
詳しく聞いてみると、先日某介護施設でちょっとした事故があったようなのです。
その影響で、足を痛めたとのことでした。
車椅子には、足を乗せるための台である『フットレスト』があります。
ここからKさんの足が、いつの間にか落ちていたようです。
本人は麻痺の影響で、足の感覚が鈍くなっています。
そのため、フットレストから足が落ちていることに気付いていませんでした。
その状態で、職員さんが車椅子を押したのです。
片方の足が床に落ちたまま、車椅子を前方へ押されたことになります。
どんなことになったのか、だいたい想像がつきますよね…
こうした事故の原因は、”ちょっとした”気の緩みであるケースがほとんどです。
今回も職員さんが別のことに気を取られてそちらを見ていて、足元をよく見ずに車椅子を押したことが原因でした。
このような事故は、その後が厄介です。
ケガの程度によっては、安静を強いられることがあります。
安静と言うと聞こえは良いですが、要は「動かさないこと」です。
この動かさない期間が長いと、体は固まってしまう傾向があります。
運動が解禁になってもたいへんです。
以前より動く範囲が狭くなっていたり、動かすときに痛みを生じるケースもあるからです。
こうなると、人は体を動かす意欲が落ちます。
結果として、身体レベルが一段階落ちてしまうのです。
時には今まで自力で座れた人が、寝たきりになってしまう場合にまで発展します。
些細な気の緩みから大ごとになれば、それこそ一大事です。
介護の世界では、事故がゼロになることはないと私は思います。
やむを得ないことや、想定外の事は起こります。
ただし、事前に注意すれば防げる事故は、ゼロに近づける努力はすべきだと思います。
これくらいで防げるものなら、大した労力ではありませんよね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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