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小脳出血を発症したOさん(60代男性)は、一見すると重病を患った人には見えません。
一般的に「脳○○」の病気では『大脳』を指しています。
この大脳の下に存在するのが、その重さの10分の1程である『小脳』です。
小脳の役割は、平衡感覚の調節や、運動の強さや力の入れ具合の調節などがあります。
例えば、片足立ちをするとします。
立った瞬間はふらつくものの、すぐ”自然に”バランスを取ろうとしますよね。
こうした調節をするのが、小脳なのです。
ですので小脳がダメージを受けると、ふらつく・めまい・体のバランスがうまく取れないなどの症状が表れます。
逆に、大脳がダメージを受けたときによく見られる体の麻痺は、ほとんど起こりません。
Oさんも目に見える麻痺がないため、外見からは重病を患ったとは思えないのです。
そんなOさんが先日「自分もまだまだです」と、ややネガティブになっていました。
ご自分の感覚と、体の動きが一致しないということでした。
そういう感覚が浮かぶことは良いことなので、その旨をOさんに伝えると、「何で?」という顔をされました。
脳疾患を発症直後は、極端に体が動かなくなります。
実際にOさんも救急車で運ばれ、その後数ヶ月間も車椅子生活を強いられました。
そんな状態からリハビリを行えば、「動いた」事実が重大なことです。
動かない、言わば”ゼロ”の状態から2~3でも動けば、上出来だと思えます。
「動けない」状態が基準だからです。
しかしある程度動ける状態になれば、2~3の動きでは物足りないと感じます。
同じレベルで動いていても、です。
「ある程度動ける」状態が基準だからです。
つまり、患者さんがご自身の基準をどこに置いているかで、感じ方が変わるということです。
回復していなければ「物足りない」感覚は起こりません。
Oさんも少しずつ回復しているからこそ、「まだまだ」と思えるのですね。
もっと言えば、患者さんは「病気になる前の自分」が、最大の比較対象です。
その感覚は、ご自身がよく覚えているでしょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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