こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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脳梗塞を発症したAさん(70代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。

 


Aさんは自力で立ち上がれないので、リハビリはほぼベッド上で行っています。

 

固まっている関節を和らげる運動から始まり、自力で足を上げ下げする運動までこなします。

 

具体的には、仰向けに寝た状態で”腿上げ”を行う動きです。

 

 

これをやり始めた当初は、足がうまく上がりませんでした。

 

しかし最近では、太腿がベッドから90度になるくらいの位置まで上がるようになりました。

 

足の動き始めだけ私が補助していたのですが、今ではそれも必要ないほどです。

 

体が動きを思い出してきたのでしょう。

 


そしてある日、少し動きに変化をつけてみようと考えました。
 

変化と言っても、大したことではありません。

 

仰向けに寝た状態で、膝を90度に曲げ、その位置から上記の”腿上げ”を行ってみたのです。

 

つまり、今まで動かしていた距離の半分程の運動です。

 

 

ところがAさんの足が動きません。


「あれ?動かし方が良くわからないな」と、Aさんが言いました。

 

膝を上げようとして、お尻が浮いてしまいました。

 

体が動かし方を忘れているようです。

 

 

私としては動かす距離を半分にして、速くリズムよく動かしてもらいたかったのですが…

 

かえって不安にさせてしまったようです。

 

 

Aさんには一貫して、膝を伸ばした状態から腿上げを行うようにしてきました。

 

そのため、腿上げと言えば「こういうものだ」と、体が覚えてしまったのですね。

 


正月の箱根駅伝でも、6区の山下り区間で似たような現象が起こっています。

 

急勾配の道を、選手はずっと走って下ります。

 

20キロ弱の距離をひたすら下って、体が「走るとはこういうもの」と認識してしまいます。

 

 

ラストの数キロは平坦な道です。


しかし下りに慣れた体には、上っているように感じるそうです。

 

人の体の適応力が高いだけに、起こってしまう現象です。

 


Aさんの体も、膝を伸ばした状態からの動きに慣れ過ぎてしまったのですね。

 

膝を曲げた状態での動きを、思い出してもらうしかないですね。
 

病気になる前は、簡単にできたはずです。

 

ついでに、こちらも簡単にできると思います。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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