こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

■お問い合わせ → 047-356-4707

■かかる料金は → 健康保険証が使えます

 

 

脳梗塞を発症したWさん(70代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。

 

Wさんは症状が重く、寝たきりに近い状態です。

 


そんなWさんから先日、驚くことを聞きました。

 

「こないだ、デイサービスで転んじゃってさ…」

 

 

デイサービスとは介護保険サービスの一種で、専門的には『通所介護施設』と呼ばれます。

 

施設に行くと、その利用者さんの必要に応じて、入浴や食事等の介護サービスを受けられます。

 

 

Wさんが転倒するとは、にわかに信じられませんでした。


なんせ、冒頭のような状態ですからね。

 

ただ”ドスン”という感じではなく、ズルズルとずり落ちての転倒だったようなのが幸いです。

 

話を聞くと、複数の要因が重なったものでした。

 


まず、転倒した場所。


これは施設内にある、ウォーターベッドでした。

 

介護の場面において、ベッドサイドは最も転倒事故の起きやすい場所です。

 

 

今回は、ウォーターベッドという点が一つの要因です。

 

ウォーターベッドは通常のベッドに比べて、中に水が入っている分、不安定なものです。

 

すなわち、座る姿勢が安定しなくなります。


Wさんの転倒したときは、まさにベッドに座った直後のことでした。

 

 

そして、ベッドに柵がないことも不幸でした。

 

Wさんが座った際、捕まる物がなかったのです。

 

ご自分で体を支えることが難しい方なので、捕まる柵がないのは致命的です。

 

多分、職員さんが支えていたとは思うのですが…

 


またWさんの身体状況も、見逃せない要素です。


Wさんは脳梗塞の影響で、全身の筋力が弱くなっています。

 

座った姿勢を、自力で長くキープすることができません。

 

人に支えてもらうか、ベッド柵につかまっている状態なら、まだ姿勢を維持できます。


 

しかしそれには、足に滑り止めの靴を履いていることが前提なのです。

 

滑り止めが利いた状態で初めて、長く座っていられます。

 

 

転倒したときは、靴を履いていなかったそうです。

 

踏ん張る力がやや不足しているため、ずり落ちる体を止められなかったのですね。

 


このように、今回の件は「これ」という理由での転倒ではありません。

 

いくつもの小さなことが重なったものです。


これは『慣れ』という言葉に置き換えられます。

 

「いつもやっていることだから」
「これくらいは大丈夫だろう」

 

 

こうした慣れは、事故に繋がりやすいものです。

 

細かい確認は大切です。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆

実際に、こうした効果が出ています。


◆利用する患者さんの声を知りたい方◆

患者さんの感想がこちらです。

 

市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院

訪問マッサージ みなと治療院

 

■診療時間 9:00~19:00

■定休日 日曜日

■お問い合わせ 047-356-4707

(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)

 

市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。