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行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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人の筋肉は大雑把に、『屈筋』(くっきん)と『伸筋』(しんきん)の二種類に分かれます。

簡単に言えば、前者が曲げるときに使われる筋肉で、後者が伸ばすときに使われる筋肉です。

これらは互いに、一方が活動すれば一方が弱まるというように、けん制し合う関係です。

この両者の関係を『拮抗筋』(きっこうきん)と言います。


例えば重い物を持ち上げるときの、腕の筋肉が働く場面を想像してください。

いわゆる”力こぶ”の屈筋が曲がって、力が入ります。


この拮抗筋は、腕の裏側にある”二の腕”の伸筋です。

力こぶが働いているときは、二の腕にはそれほど力が入っていないはずです。


拮抗の関係は、脳からの指令でも同じことが言えます。
 

本来なら屈筋・伸筋が活動するために、脳が微妙な力加減をコントロールする指令を出します。

ところが、脳卒中で神経回路が麻痺してしまうと、その力加減の指令を正しく伝えられないことがあります。

 

屈筋だけ活動する指令を出せばよい場面でも、拮抗筋の伸筋まで働くよう指令を出してしまったりします。

 

その結果、両方が働くためにつり合いが取れて、綱引きの硬直状態のようになってしまうことがあります。

腕が硬くて動かせない理由には、こうしたケースもあるのです。


脳卒中で体に麻痺が起こると、筋肉も力が落ちます。


長期入院などで筋肉を使わなければ、衰えるのも早いものです。

特に胸や腕などの大きな筋肉は、「筋肉が落ちた」という印象が強くなります。

 

そのため、トレーニングメニューが偏ることがあります。


例えば、片手でダンベルを持ち上げるトレーニングがあります。


「腕の筋肉が落ちた」と思えば、やりたくなる種目です。

もちろんそれも必要なことです。

 

しかしその運動ばかり行っていると、バランスを悪くする原因になり得ます。

なぜならダンベルを持ち上げる運動は、屈筋ばかりを使うからです。


こうした弊害は、脳の指令にも言えるのです。

片方の回路が使われていれば、拮抗する側は抑えられます。

屈筋の神経回路ばかりを繰り返し使った場合、伸筋の神経回路はその都度、抑えられることになります。


 

そのパターンを脳が覚えてしまうと、屈筋の神経回路”だけ”が回復し、伸筋側の回復が疎かになるのです。

その結果、思うように腕を伸ばせなくなる怖れがあります。


偏ったトレーニングは、こうしたリスクが懸念されます。

脳卒中の片麻痺から回復するための目標は、まずはスムーズな日常生活の動作に近づけることです。

 

やるべきことは簡単です。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院

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