こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。
中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』(かたまひ)は、大多数に見られる症状です。
麻痺と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、『運動麻痺』です。
体が動かしづらい、あるいは、まったく動かせなくなることですね。
それと同時に、体の感覚が鈍くなったり、痛みやしびれなどの症状が出ることもあります。
これを『感覚麻痺』あるいは、『感覚障害』と言います。
感覚神経は、運動神経とほぼ同じ経路を走っています。
そのため麻痺が起こると、運動障害と感覚障害が同時に起こることが多くなります。
脳梗塞を発症したAさん(70代男性)は、左片麻痺の後遺症がある患者さんです。
膝から下は特に動きが悪くなっています。
座った状態で、膝から下を前へ蹴り出す動作ができないのです。
それでも毎回、一所懸命リハビリに取り組んでいます。
先日訪問した際、奥様から聞かれました。
「足の裏をくすぐることは、良いことなの?」
Aさんは足の裏をくすぐられると、「くすぐったいよー」と笑ってしまうのです。
つまり、足の裏の感覚はあるのです。
これはある意味、リハビリに使えそうですね。
人が体を動かす通常の過程では、感覚や命令は次のような経路で伝わります。
感覚器官→感覚神経→脊髄→脳→脊髄→運動神経→筋肉
しかし足の裏をくすぐられたときには、考える間もなく体が反応しますよね。
これは一般的に『反射』と呼ばれます。
反射の経路は次のようになります。
感覚器官→感覚神経→脊髄→運動神経→筋肉
脳で「動かそう」と考えて体が動く訳ではありませんが、「体が動いている」という事実は変わりません。
片麻痺のAさんは、意識して体を動かすことができません。
例え無意識でも、動かせるに越したことはないですよね。
半ば強引な方法でも、体を動かす最初のきっかけになり得ます。
実際のAさんは、くすぐって足が動くことはありません。
しかし無防備な状態でいきなり足の裏をくすぐられたら、ピクっと足が動くかもしれませんね。
ですから足の裏をくすぐることも、大いに行ってほしいものです。
何の危険もなく、ご家庭でできることですしね。
運動障害と感覚神経は、双方が互いに影響を与えます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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