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脳出血を発症したSさん(80代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
先日、Sさんからこんな話がありました。
立ち上がる動作について、話をしていた時のことです。
「足が内側に入ることが多くてうまく立てないのですが、力がないからでしょうか?」
麻痺側の足の膝から下が、もう片方の足とクロスする程、内側に入ってしまうのです。
そのため、バランスを崩しそうになる恐怖感があると言います。
このようになってしまう原因を、Sさんは力がない(=筋力がない)と思ったようです。
この状態は、片麻痺患者さんによく見られることです。
脳梗塞や脳出血で片麻痺が起こると、脳から体の末端への神経伝達がうまく行きません。
すると体は神経の制御が外れたような感じになり、力が抜けた状態に落ち着きます。
足でいえば、どんな状態でしょうか?
人が最も力が抜けた状態と言えば、体を横にしている場面です。
仰向けで脱力した場面を想像してください。
このときの足先は、どんなに上品な人でもつま先が外を向いているはずです。
つまり、「がに股」の状態ですね。
これは足の付け根である股関節が、外を向くことで起こります。
専門的には、股関節の『外旋』(がいせん)と言います。
股関節が外旋すると、膝から下の部分は自然と内側に入ってしまいます。
人体の構造上、必ずこうなります。
身近な例としては、電車で股を広げて寝ている人です。
股を広げている状態は、股関節の外旋そのものですからね。
その人の膝から下は、外を向いていますか?
多くの場合こんな感じで、膝から下は内側に入っているはずです。
そしてつま先は、また外を向いているはずです。
この状態が、片麻痺の患者さんには常に起こっているような感じなのです。
股関節が外旋して固まっていれば、まずは股関節を緩めなければなりません。
股関節が動かなければ、そこから下の部分も動きませんからね。
Sさんの場合、股関節が外旋して固まってはいません。
また、自力で足を動かすことは可能です。
つまり、うまく立てない原因は他にあるということです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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