こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。

 

その中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』(かたまひ)は、大多数に見られる症状です。

 

片麻痺の影響で上半身はこのように、各関節が曲がる方向へ固まることが多くなります。

 

 

ですので脳卒中のリハビリは、多くの場合にそれを伸ばす作業が行われます。

 


最近ではこのリハビリの手段として、デイサービスなどで『パワーリハビリ』という方法を聞くことがあります。

 

いわゆるマシンを使ったトレーニングです。

 

パワーリハビリは、筋力強化が目的ではありません。

 

”軽い負荷”でトレーニングを行い、使っていない全身の筋肉を動かすことが目的です。


 

マシンを使ったトレーニングと聞くと、重い負荷で行う筋力トレーニングを想像してしまいますね。

 

重い物を持つときは、誰しも一瞬息を止めます。

 

こうした息を止めるような運動を、『無酸素運動』と言います。

 

一方エアロビクスのような、体を動かしながら呼吸も行う運動を、『有酸素運動』と言います。

 

 

最も簡単な例を挙げます。 

 

肘を曲げ、腕にグッと力を入れてみてください。 

 

すると、「力こぶ」の部分が硬くなると思います。 

 

力を入れる瞬間、一瞬息を止めませんでしたか?

 

こうした筋肉が硬くなるような運動が、無酸素運動です。 

 

 

反対に、腕に力を入れずに、肘を伸ばしてみてください。 

 

このとき、力こぶの部分は硬くなりません。 

 

これだけの動作なら呼吸を止めてもできますが、呼吸をしながらの方が自然にできると思います。 

 

つまり、筋肉が硬くならない運動が、有酸素運動と言えます。 

 

運動の目的が違うので、どちらが良いとか悪いとかの問題ではありません。

 

 

ただし、脳卒中のリハビリにおいては、少々問題も出てきます。

 

片麻痺では、冒頭のように体が硬くなる傾向があります。 

 

こうした患者さんが無酸素運動を行うと、力こぶの例のように、筋肉が硬くなることを促します。 

 

曲げる方向に硬くなっている体に、さらに硬くなるような運動を行うことになってしまいます。 

 

こうした理由で、無酸素運動はお勧めできないのです。 

 

本来の目的は、筋肉を柔らかくしたい訳ですからね。

 


パワーリハビリを行うと、この部分を誤解しやすいのです。

 

マシンを使うと、目の前に○kgといった数値が見えます。


人は何事においても”良い数値”を望みます。

 

マシンの負荷をどんどん上げて、○kgが持ち上がった!ということに、満足感を見出す人もいるのです。

 

 

壁を超える意味では、素晴らしい出来事です。


しかしこれは、無酸素運動をがんばっていることになります。

 

これでは本末転倒ですね。

 

パワーリハビリは、人と話しながらできる重さで行うくらいがちょうど良いのです。

 


施設などでパワーリハビリを行う場合、職員さんが指導してくれると思います。

 

指示された負荷や回数などが、物足りなく思うかもしれません。


だからと言って負荷を上げることは、お勧めできないのです。

 

 

脳卒中のリハビリにおいては、硬い筋肉よりも、しなやかな筋肉が必要なのです。

 

そのためには、こちらが有効な手段です。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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