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行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。
その中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』(かたまひ)は、大多数に見られる症状です。
麻痺と聞くと、一般的には「全く動かない」状態を想像します。
しかし、動かそうとしても半分までしか上がらないなど、「少しは」動かせる場合があります。
また少しの力で良いはずが、過剰に力が入るということもあります。
どちらの状態も、”うまく”動かせないという意味では同じです。
後者の「過剰に力が入る」という場合も、意外に厄介です。
健常者の場合は、神経がうまく伝わるため、自分で意識しなくても力加減の調節ができます。
これが脳卒中の患者さんの場合、少し勝手が違います。
神経の麻痺によって、脳からの指令が「伝わり過ぎる」ということが起こり得るのです。
片麻痺の影響で、うまく力の調節ができないためですね。
ある動作を行うときに3の力でよいところ、7や8の力が出てしまうというようなことが起こるのです。
これを改善するためには、細部にこだわることが必要です。
体の姿勢を正す、足の向きを真っ直ぐにするなど、基本の姿勢を意識することが大切です。
基本姿勢を意識すると、意外と無駄な力が抜けることがあります。
それとともに意識したいことは、『腹式呼吸』をすることです。
人間の呼吸は、『胸式呼吸』と『腹式呼吸』とに分けられます。
胸式呼吸とは、肋骨に囲まれた『胸郭』(きょうかく)を広げたり縮めたりする呼吸法を言います。
腹式呼吸とは、胸とお腹の境目にある『横隔膜』(おうかくまく)を上下に動かしてする呼吸のことです。
人はこのどちらか”だけ”を使って呼吸することはなく、この両方の要素を使って呼吸しています。
胸郭を主に使っていれば胸式呼吸、横隔膜を主に使っていれば腹式呼吸となり、単に比率の問題です。
呼吸のとき、肩が大きく動いていれば胸式呼吸を、お腹が大きく動いていれば腹式呼吸を主に行っていることになります。
健康の観点からは、腹式呼吸の方が良いとされています。
腹式呼吸は呼吸の度に内臓が動くので、その都度お腹をマッサージしているようなものです。
そのため、胃腸を始めとする内臓の血行を促す効果もあります。
特に腸は、自律神経の影響を非常に受けやすい部分です。
腸の働きが悪い人の多くに、ストレスの影響が見受けられます。
腸の活性を高める上でも、意識的な腹式呼吸がとても有効です。
人間の体には、心臓や胃腸のように意識的に動かせないものがあります。
この機能をコントロールする神経が、『自律神経』です。
自律神経の支配するものには、呼吸も当然に含まれます。
それにも関わらず、呼吸は意識的にもコントロールできる例外なのです。
つまり、呼吸を意識的にコントロールすることにより、自律神経をコントロールすることができるのです。
例えば血圧測定時に、数値が高く出てしまうことはよくあります。
そんなとき、2~3回深呼吸をするよう言われませんか?
その後に測り直すと、大抵の場合は数値が下がっていますよね。
呼吸によって、自律神経をコントロールしている例の一つです。
これは片麻痺のリハビリの場面でも、十分に当てはまります。
動かそうとして無意識に力が入り過ぎるのであれば、意識的にリラックスを心がけるのです。
そのリラックス状態ができれば、体の力も抜けてきます。
腹式呼吸を用いて、力を抜きましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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