こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳梗塞を発症したKさん(70代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
先日訪問した際、奥様からこう言われました。
「ここ数日、立とうとしてうまく立てないんです」
そこでこの日は、一緒に立ち上がる動作を反復して行いました。
体の使い方を、Kさんに体感してもらいたかったからです。
具体的には、まず、座っているKさんの正面に回ります。
そして、私の肩に手をかけてもらいます。
こうすれば、転倒することはないですからね。
そしてもう一つ、重要な意図があるのです。
Kさんに前傾姿勢をとってもらいたいことです。
私が前で支えていることがわかれば、思い切って前傾してもらえますからね。
こうしておいて「前に倒れるくらい重心をかけてみてください」と言って、Kさんと一緒に立ち上がりました。
何回か繰り返す姿を見て、奥様が感心したように「そんなコツがあるのですね」と言いました。
比較的スムーズに立つKさんの姿を見て、意外に思ったようです。
こういう出来事は、結構あるんですよね。
「立ち上がる」動作のイメージから、大多数の人は”上”へ力をかけようとします。
実際にKさんもそうでした。
普段ソファーに座っているKさんは、肘掛けを持って、垂直に立とうとしていたのです。
そして、うまく立ち上がれずにいたのです。
特にソファーの場合は、通常の椅子からよりも、立ち上がりが難しくなります。
クッションが柔らかい分、お尻が沈み込んでしまうからです。
お尻は人体の中でも、特に重たい部分です。
そのお尻を持ち上げようとするには、結構な力が必要ですからね。
Kさんがうまく立てないのは、こうした理由もあったのです。
前傾姿勢にこだわるのは、人体の構造が関係します。
前に向かって重心をかければ、自動的にお尻が浮くようになっているのです。
言葉での説明より、実際に行うと理解できます。
椅子から立ち上がるとき、お尻が離れた瞬間で動きを止めてみてください。
このとき、上半身は座っているときと比べてどうなっていますか?
座っているときよりも、前に出ているはずです。
逆に言えば、人は前傾姿勢をすることなく、立ち上がることができません。
ですので、前傾姿勢を大げさにすることは大切なのです。
人は健康なときには”普通に”立ち上がれるので、細かい動作まで考えていません。
立ち上がるときの前傾姿勢など、知らなくて当然かもしれません。
少し大げさに、前へ重心をかけてみてください。
意外とスムーズに、立ち上がることができると思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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