こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。 

 

その中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』(かたまひ)は、大多数に見られる症状です。 

 

片麻痺の影響で、上半身はこのように硬くなることが多くなります。

 

 

脳出血を発症したMさん(60代男性)は、右片麻痺の後遺症がある患者さんです。 

 

写真の例ほど肘は曲がっていませんが、腕を伸ばす動作が難しい麻痺の症状があります。 

 

 

Mさんは訪問マッサージの他、病院でリハビリを受けています。 

 

病院でのリハビリは主に歩行練習ですが、日によってマシンを使ってトレーニングするようです。 

 

ジムなどにある、筋トレ用のマシンです。 

 

Mさんは自主的に、これを好んで使っています。 

 

 

先日私が訪問した時に、こう話してくれました。

 

 「前は○kgまでしか上がらなかった重さが、最近は△kgを持ち上げられるようになったんですよ」 

 

それを聞いた私はMさんに、「あまり重くしない方が良いですよ」と話しました。 

 

「え?なんで?」と不思議がるMさんに、私は説明しました。 

 

 

人が重い物を持つときは、持ち上げる瞬間に息を止めます。 

 

こうした息を止めるような運動を、『無酸素運動』と言います。 

 

一方エアロビクスのような、呼吸しながら体を動かす運動を、『有酸素運動』と言います。 

 

両者は運動の目的が違うので、どちらが良い・悪いの問題ではありません。 

 

 

最も簡単な例を挙げます。 

 

肘を曲げ、腕にグッと力を入れてみてください。 

 

すると、「力こぶ」の部分が硬くなると思います。 

 

このとき、ほぼ無意識に呼吸を止めているはずです。 

 

こうした筋肉が硬くなるような運動が、無酸素運動です。 

 

 

反対に、腕に力を入れずに、肘を伸ばしてみてください。 

 

このときは、力こぶの部分は硬くなりません。 

 

これだけの動作なら呼吸を止めてもできますが、呼吸をしながらの方が自然にできると思います。 

 

つまり、筋肉が硬くならない運動が、有酸素運動と言えます。 


 

片麻痺では冒頭のように、体が硬くなる傾向があります。 

 

こうした患者さんが無酸素運動を行うと、力こぶの例のように、筋肉が硬くなることを促します。 

 

曲げる方向に硬くなっている体に、さらに硬くなるような運動を強いることになります。 

 

こうした理由で、無酸素運動はお勧めできないのです。 

 

片麻痺のリハビリの目的は、硬くなった関節や筋肉を柔らかくしたい訳ですからね。 

 

 

人は”良い数値”を出したいという本能があります。

 

そのためマシンの具体的な数値が見えると、より張り切ってしまいます。 

 

数値が上がれば、達成感もあって良いことには違いありません。

 

ただその反面、無酸素運動をがんばっていることになります。

 

脳卒中のリハビリでは、本末転倒ですね。 

 

 

病院や介護施設などでマシンを使う場合は、スタッフが指導してくれると思います。 

 

指示された負荷や回数などが、物足りなく思うかもしれません。 

 

その物足りないと思うくらいが、ちょうど良い重さなのです。 

 

脳卒中のリハビリにおいては、硬い筋肉よりも、しなやかな筋肉が必要なのです。 

 

そのためには、こちらも有効な手段です。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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