こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したTさん(60代女性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺してしまう症状のことで、脳梗塞や脳出血で起こる、代表的な後遺症です。
ただTさんには、明らかにわかる麻痺はありません。
ですので人の手を借りずに、何でも自分でできる患者さんです。
しかし、常に右側の手足にしびれを感じるという、厄介な症状があります。
明らかな麻痺がない患者さんでも、その動作は、健常者の感覚とは異なります。
最も大きな違いは、意図した動作ができないことです。
例えば、”ズボンを履く”という動作を行うとします。
健常者の場合は、片足ずつ入れて終わりですね。
これが脳卒中患者さんの場合、ズボンの足を入れるべき位置に、サッと自分の足を入れられないことがあるのです。
頭では「この位置だ」とわかっていても、実際に行う体の動きが伴わないのです。
少しのズレですけどね。
Tさんも日常生活の中で、少しのズレを感じていました。
先日訪問した際、こんなことを話していました。
「最近は少しずつ、サンダルをスッと一度で履けるようになってきました」
私が「それはすごい!」と言うと、表情が「?」となっていました。
「そんなことくらいで何がすごいのか?」というような感じですね。
脳卒中で片麻痺が残ると、何気ない動作ができないことが多く、失敗も多くなりがちです。
その失敗が多い状況から、自然にできるようにすることが、リハビリの本質と言えます。
頭で考えていることと実際の体の動きを、一致させることに近付けるのです。
Tさんは頭でサンダルを履くと考えていても、実際はすんなり履けなかった訳です。
それがスッと履けるということは、頭と体の動きが一致してきたことになります。
ですのでリハビリの観点からは、大いに喜ばしいことなのです。
サンダルを履くことなど、日常生活における些細な出来事かもしれません。
しかしその積み重ねがあってこそ、望む動作につながるのです。
日常生活をしっかり過ごすということも、大切ですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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