こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したWさん(60代女性)は、片麻痺(かたまひ)の症状が重く、寝たきりです。
片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺する症状で、脳梗塞や脳出血の代表的な後遺症です。
麻痺の程度は、脳がダメージを受けた場所や広さにもよります。
重要な場所に近ければ近いほど、ダメージが広ければ広いほど、深刻な後遺症が残るケースが多くなります。
寝たきりで体に良いことは、一つもありません。
なぜなら人間の体は、立って歩くことを前提とした構造となっているからです。
つまり、頭が上にある状態で、体が地面と垂直になる姿勢が基本なのです。
寝たきりは、この前提から外れることになります。
そうなると、体に良くないことが起こってきます。
その一つは、関節や筋肉が硬くなることです。
日中のWさんは、ほとんどの時間仰向けに寝ています。
テレビを見ていることが多いので、ベッドを若干リクライニングしています。
最初にWさんとお会いした時、印象に残ったことがありました。
それは、Wさんの体が、ベッドの形に固まっていたことです。
それに気づいたのは、リハビリの最後に、体を起こしてベッドに座ってもらった時でした。
座った瞬間、後ろへ倒れそうになったのです。
こうなる原因は明白でした。
背中が、上半身を少しリクライニングした形そのものだからです。
しかも背中の筋肉は、使わないことで硬くなっていました。
そのため、座ること自体が辛そうに見えてしまいます。
このままでは良くないので、座ることに慣れた頃から、少しずつ動きをつけるようにしたのです。
動きと言っても、単にお辞儀をするように、上半身を前に傾けることだけです。
それをやり始めたのが3月中旬のことで、最初の様子はこんな感じでした。
私が少し補助しないと、うまく体を動かせない状態でした。
それから3ヵ月が過た状態がこちらです。
もう私の補助は必要ありません。
自力でしっかり、上半身を前に傾けることができます。
それに伴って、一つ大きな進歩がありました。
自力で座れるようになったことです。
ベッド柵につかまりながらですが、人が支えることなく、座れるようになったのです。
3ヵ月前は私が支えないと、後ろへ倒れそうになりました。
週1回だけですが、毎回続けることで、姿勢が安定するようになったのです。
小さなことですが、これが意味するところは大きいです。
座る姿勢が安定すれば、座る時間をつくれるようになるからです。
つまり、寝たきり状態の時間を減らすことができるのです。
できるだけ「頭が上にある状態」をつくることは大事ですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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