市川・船橋・浦安などの患者さんのご自宅や入所する施設に訪問して、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)後のリハビリをお手伝いいたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます先日Hさん(80代女性)宅へ訪問した時、表情がいつもより冴えない様子でした。話を聞くと、前の晩から頭痛がするとのこと。一晩寝たら治るだろうと思いきや、起きても続いているようです。そこでHさんと同居する娘さんから、こう聞かれました。「これは、くも膜下出血ではないですよね?」くも膜下出血の発症時には「頭痛がする」ことは有名です。その頭痛は、強い言葉で表現されます。「今まで経験したことのない頭痛」「バットで殴られたような頭痛」Hさんの場合、そこまでひどい頭痛ではないようです。ただし安心もできません。くも膜下出血の発症前に、軽い頭痛を感じる場合もあるからです。くも膜下出血は、血管がこぶ状に膨らんだ『脳動脈瘤』(のうどうみゃくりゅう)の破裂が原因で発症します。本格的な破裂が起こる前に、この動脈瘤に異常が発生する場合があります。具体的には、少量の出血をしたり、動脈瘤が膨張して神経を圧迫することなどです。これらの影響により、”軽い症状”がみられることがあるのです。その症状の代表例が軽い頭痛なのです。その他に、目の異常も挙げられます。具体的には「物が二重に見える」ことや、「片方の目が見えにくくなる」ことです。実際に、以前私が訪問していた患者さんがその例でした。ある日突然、片目が見えにくくなったのです。念のためと、すぐ病院へ検査に行きました。すると脳動脈瘤の膨張が発見されて、くも膜下出血を発症する前に防ぐことができたのです。やはり万が一があると怖いので、リハビリを中止して、Hさんに病院へ行ってもらうことにしました。その後ご家族から、特に異常がなかったと連絡がありました。何も異常がなくてよかったです。軽い頭痛や目が見えにくいなどの症状は、「大したことない」と思いがちです。でも万が一もあり得るので、覚えておきたいサインです。他にこんな症状もあります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳出血を発症したWさん(70代女性)は後遺症が重く、寝たきりになっています。しかし元来お話し好きのようで、訪問すると常に話題が絶えません。そんなWさんに先日、少し異変が見られました。いつもは見られないのですが、喉に痰が絡むのです。特に風邪を引いた訳でもないようなので、どうしたものかとWさんも困惑していました。人間の口・鼻・喉は、肺への通り道として『気道』と呼ばれています。その表面は、細胞から出る『気道分泌物』で覆われています。通常この分泌物はごく少量で、無意識に飲み込まれています。この気道分泌物こそが、いわゆる『痰』なのです。痰は風邪を引いたときに出るものではなく、普段から常に分泌されているのです。痰は細菌やウイルスによる感染が起こると、量が増加する性質があります。細菌やウイルスを絡め取り、体外へ出す役割があるからです。ですので「風邪を引いたときには痰が出る」と認識しやすいのですね。話していればそのうち収まるだろうと私は思っていましたが、Wさんは痰が絡んだままです。ずっとこのままでいるのも良くないだろうと判断しました。そこで、”いつも最後に行っていること”を、早めに行うことにしました。それは、座る姿勢になることです。上述の通り、普段の痰は無意識に飲み込まれています。液体は上から下へ流れていきますからね。単純に体内の循環を促して、痰を排出しようとしたのです。すると座る姿勢にした途端、痰が絡まなくなったのです。Wさんも、座ってしばらく話してから気付いたようです。「あれ?いつの間にか痰が絡まなくなった」狙ったとおりの効果が出たことに、私もWさんも少し驚きでした。寝たきりの患者さんにはよく見られますが、唾液などを飲み込む力が弱くなることがあります。これを『嚥下(えんげ)障害』と言います。単に寝た状態から座らせるだけで、一時的にせよ嚥下障害も改善するという良い例ですね。つまり、寝たきりの患者さんが体を起こして座るということは、それだけ大切なのです。他にも重要な意味があります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳出血を発症したSさん(50代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。先日訪問した際、奥様からこう聞かれました。「最近、主人が『顔がしびれる』と言うのですが、何か異常があるのでしょうか?」今までこうした感覚はなく、最近急に感じ始めたようです。そのため、何か悪いことの前兆かと疑いました。実はこういう話は珍しくありませんし、だいたい10月辺りによく聞きます。一般的に皆さんがイメージする”神経”は、『末梢神経』を指しています。末梢神経は脳や脊髄といった『中枢神経』からの指令を、体の各所へ伝える役割を果たします。末梢神経はさらに、『体性神経』と『自律神経』とに分けられます。体性神経もまた、『知覚神経』(感覚神経)と『運動神経』とに分けられます。前者が外からの情報を集める役割、後者が体の各部へ運動命令を伝える役割を担っています。この役割でわかるように、体性神経が一般的にイメージする神経ですね。末梢神経には、体の内部から筋肉の間を通るものがあります。筋肉と筋肉の狭い隙間を通るので、筋肉の状態によって影響を受けやすくなります。先週のここ千葉県市川市は、数日の間に最高気温が10度も下がる急激な変化がありました。気温が下がると、無意識に筋肉は縮んでしまいます。人が「寒っ!」と感じるときは体が縮む方向に働き、体がダラッとはなりませんよね。特に気温が急降下したときは、これが顕著です。筋肉が縮むと、その隙間を通る末梢神経は、筋肉にギュッと挟まれてしまいます。痛みを伝える神経が圧迫されるのですから、さらに痛みが増幅されて脳へ伝わります。また脳卒中の患者さんは片麻痺の影響で、麻痺側の筋肉が硬い人が多いものです。体は動かさなければ、筋肉が硬くなる傾向があるからです。普段から筋肉が硬い上に、寒さで筋肉が縮こまるという二重の圧迫を受ける訳です。その結果多くの患者さんが「寒くなってくると、体のしびれが増す」という話をします。Sさんも、こうした気温の影響を受けている可能性がありますね。残念ながら、しびれを改善するためのリハビリはありません。しかしこう考えることはできます。しびれを感じるのは、筋肉で神経が圧迫されるからだ。筋肉に圧迫されないためには、縮まないようにすればよい。そしてここにつながります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます毎日病気の話ばかりも疲れるので、毎週日曜日には、少し脱線した話題を記事にしています。私は仕事で原付バイクを使って移動しています。普段は絶対にスピードを出さない『葛西橋』があります。ここは交通機動隊の白バイが頻繁にウロウロしている場所です。晴れで気分が高揚していたこともあり、周囲を確認してちょっとスピードを上げました。5秒ほどしてミラーを見ると、いつの間にか右後方に白バイから追尾されていました。慌ててスピードを落とし、事なきを得ました…それから数日後。ウチの近所に、スピード違反の取締を頻繁に行っている『新行徳橋』があります。取締を行っていないことを確認した上で、ちょっとスピードを上げました。5秒ほどしてミラーを見ると、いつの間にか右後方に覆面パトカーから追尾されていました。慌ててスピードを落とし、事なきを得ました…わずか1週間以内に、こんな出来事が立て続けに起きました。これは何かのお告げですね。もうこの二つの橋では、絶対にスピードを上げないようにしようと誓いました。捕まってからでは遅いですからね!最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳の病気である『脳梗塞』は、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。その前触れ症状もよく知られています。・顔が片方だけ歪む・片方の手足に力が入らない・ろれつが回らず、言葉がうまく話せないこれらは代表的な症状ですが、厳密に言うと前触れではありません。まさに今発症している、現在進行形の症状です。しかし少数ですが、本当の意味での前触れ症状が存在します。それは「よく目が見えない」ことです。目が見えにくい原因は様々です。私は専門家ではないので、詳細は省きますが…物が映るレンズや、映像を焼き付けるフィルムの部分に問題があれば、目は見えません。また目を動かす”神経”に問題がある場合にも、目は見えにくくなります。その神経の問題の一つに、虚血性のものがあるのです。虚血とは、血液が足りなくなることを意味します。目を担当する神経は『視神経』と言います。神経も体の一部ですから、動かすためにはエネルギーとなる血液や栄養分が必要です。視神経の血管が虚血状態になれば、視神経はエネルギー不足で働くことができなくなります。このときに怖いのが、最初は目以外に身体的な症状が出ない場合が多いことです。身体的症状の具体例は、上述した「よく目が見えない」ことです。目だけに異常があるので、「年齢のせいだ」と放置しかねません。その結果、脳梗塞を発症した話も聞きます。問題はどのような場合が該当するかですね。視力が短期間で急激に低下したような場合は、脳梗塞の可能性も考えてください。あくまで一つの可能性として、ですね。目の異常は、意外と脳の病気と深い関係にあります。こんなケースもあります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。その中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』は、大多数に見られる症状です。麻痺の程度は、脳がダメージを受けた場所によって異なります。重要な場所に近ければその分、深刻な後遺症が残るケースが多くなる傾向があります。”深刻な後遺症”とは、多くの場合が”寝たきり”のことです。寝たきり患者さんのリハビリは、目標が「体が硬くならないように」など、「~しないように」というニュアンスになってきます。いわばマイナスにしないよう、現状維持のリハビリですね。基本は現状維持が目的ですから、なかなか変化が見えません。しかし変化が見えなくても、マイナスにしないようにすることも大切なリハビリです。寝たきりの患者さんにできることは限られます。その中でも私が必ず行うことは、患者さんを「座らせること」です。人間の体は進化の過程で、体の内部も二足歩行に対応する仕組みが出来上がりました。すなわち、立った姿勢で活動することで、体内の血液や水分が循環するようになったのです。腹筋や背筋といった『体幹』の筋肉群は、人体を”縦”に走行しています。体を立てることで重力の刺激を受けるため、自然に筋力を鍛えることにもなりました。人は寝る時間以外は、立った姿勢でなくても、少なくとも上半身を起こした状態のはずです。ですので上半身を起こした姿勢を基本として、体の内部も構成されているのです。寝たきりの患者さんは、この基本姿勢から外れた状態になっています。本来かかる重力の刺激がないため、体内の循環も悪くなり筋肉も衰えます。しかし座る姿勢になれば上半身が起こされるので、急速に体内の循環は良くなります。また体幹にも重力の刺激がかかり、筋肉が「支えよう」として機能し始めます。単に座らせるだけですが、これだけの効果があるのです。そうは言っても、体内の話ばかりで効果が見えにくいですよね。見た目でわかる効果もあります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳梗塞を発症したMさん(60代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。Mさんは訪問マッサージの他にも、『デイサービス』に通ってリハビリをしています。デイサービスとは介護保険サービスの一種で、専門的には『通所介護施設』と呼ばれます。Mさんの通うデイサービスは、『機能訓練』と呼ばれる体の運動をみっちり行うことがウリです。それだけに、施設にはジムで見られるような筋トレマシンが存在します。Mさんもこれらを好んで利用しているようです。ところが先日病院の定期検診で、医師から言われた言葉にショックを受けたようです。「…筋トレは…やらない方が良い」「…」の部分は他にも言葉があったようですが、ショックで忘れてしまったようです。要するに、「筋トレはやらない方が良い」という部分が強調されて、記憶に残った訳ですね。医師の真意は測りかねますが、筋トレ全部を否定した訳ではないと私は思います。片麻痺には、多くの場合に『関節の拘縮』(こうしゅく)を伴います。関節の拘縮とは、関節の動きが制限された状態を表します。上半身の場合は、筋肉が曲がる方向へ制限されて硬くなります。曲がる方向は”屈曲”と表されます。上半身が屈曲方向に硬くなる理由は、曲げる筋肉の方が伸ばす筋肉よりも強いからです。力の強い方へ引っ張られるというイメージです。この現象は、腕を例にすると理解しやすいです。①”力こぶ”をつくる筋肉②肘を伸ばすときに使う”二の腕”の筋肉どちらの筋肉の方が強いでしょうか?当然、①の力こぶをつくる筋肉ですね。ですので麻痺が起こると、強い筋肉である”力こぶ”の方に引っ張られます。その結果、腕全体が屈曲してしまいます。全ての患者さんに見られる症状ではありませんが、大抵はこのような拘縮になってしまいます。これを念頭に置いて、筋トレの影響を考えます。みなさんは「上半身の筋トレをしている」と聞いて、どのような場面を思い浮かべますか?ほとんどの人が、似たような運動を想像したはずです。その運動は、腕を曲げる方向に力を使っていませんか?実は上半身の筋トレは、屈曲方向に力を使う種目が多いのです。これではただでさえ強い曲げる筋肉を、さらに強化することになってしまいます。結果として、より曲げる方へ引っ張られるようになります。つまり、拘縮を促すことにもなり得るのです。冒頭の医師の「…」には、こんな話があったものと私は思います。筋トレ自体を否定するのではなく、「一方向への”偏った筋トレ”は良くない」と伝えたかったのでしょう。こう話したところ、Mさんも納得したようでした。筋トレはやり方によって、効果が変わってくるものです。特に脳梗塞や脳出血の患者さんが行う場合は、健常者とは違う注意点が出てきます。こちらがその注意点です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳の病気である『脳出血』は有名です。その中でも、より重症と位置づけられる『脳幹出血』があります。脳幹とは、生命を維持するために必要な脳の一部分です。そこには、呼吸や体温・心臓の働きを制御する中枢が存在します。ですので脳幹が出血すると、脳出血の中でも重症化する傾向があります。脳幹出血を発症したTさん(60代男性)は、不思議な体験をしたそうです。「後で妻から聞いたことだけどね」と、その時の様子を話してくれました。実はTさんは、脳幹出血発症後から約1ヵ月間の記憶がありません。ただしその間は、テレビドラマでよく見るような酸素マスクを付けて寝ていた訳ではありません。Tさんは右半身が麻痺していましたが、ベッド上では会話もできたようです。しかし会話中に何の脈絡もなく、それまでの話とは関係ない話題を出すこともありました。例えば、唐突にこんな話をするのです。「この前行ったあの店は美味しかったね」結婚前に奥様と行ったラーメン屋の話です。30年以上前の話なのに、”この前”と言うのです。また、「〇〇(娘さんの名前)の幼稚園に迎えに行く時間だろ?」などと言ったこともありました。幼稚園と言いますが、脳幹出血を発症した当時は既に成人していた娘さんのことです。記憶の時系列が混乱していたようですね。そんなことを経て約1ヵ月後、少しずつ時間の軸が”現在”に合ってきました。意識不明だった訳ではないものの、本人としては意識を”取り戻した”のです。その晩Tさんは、病院のスタッフと一緒にリハビリに励んでいる自分の夢を見ました。そして翌日、現実にリハビリの時間が来ました。そこで見た光景にTさんは驚きました。実はTさんの記憶がない約1ヵ月間も、リハビリを行っていました。その事実も本人は覚えていないのです。ですので実質的には、この日がTさんにとって”初めての”リハビリだったのです。しかし初めて入るはずのリハビリ室に、なぜか見覚えがありました。前日の夢の中で見た景色そのものだったからです。そのことに気付いて驚いたのです。例え覚えていなくても、目から入った映像は脳内のデータベースに納められているのですね。目から入る情報は大切です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます脳梗塞を発症したKさん(70代男性)は、見た目が脳梗塞の患者さんには見えません。脳梗塞の典型的な後遺症に『片麻痺』(かたまひ)があります。片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺する症状で、脳梗塞や脳出血の代表的な後遺症です。Kさんには明らかな麻痺がないので、パッと見では脳梗塞の患者さんとは思えないのです。そんなKさんの動作について、奥様が気にしていることがあります。食事のときに、顔を突き出すようにして食べることです。要するに、姿勢が悪いのです。Kさんは左手に食器を持ち、右手に持ったスプーンで、自力で食べることができます。動作はゆっくりですが、時間をかければできるのです。食器とスプーンを持ち上げるまでは良いのですが、そこから先がなかなか進みません。健常者の場合は、持ち上げたスプーンを口まで運んで終了です。Kさんの場合は、スプーンを持った腕が口元まで進まないのです。そのため、顔をスプーンの方に近づけるようにして食べるのです。結果として、口に入らずに落としてしまうことも多いのです。Kさんの一連の動作には、肩関節がうまく使えていません。肩関節は”気を付け”の姿勢が、運動開始前の基本姿勢です。そこから肘を伸ばした状態で、前から真上まで持ち挙げる動作を、肩関節の”屈曲”(くっきょく)と言います。Kさんの肩関節は、90度まで屈曲できないような状態です。肩関節がうまく上がらないため、食器やスプーンを口に近づけられないようなのです。肩関節が上がらない原因は、よくわかりません。関節が硬くて動かせない訳ではないからです。補助をすれば、両腕とも真上まで肩関節の屈曲が可能です。しかし力が入らないので、自力で90度の屈曲状態を維持できないのです。ここからは私の想像になってしまいます。Kさんは入院した当初、あまりリハビリをしてもらえなかったのではないでしょうか?それに加えて脳梗塞という重大な病気では、入院直後には、ご家族も手厚く介助します。特にKさんは脳梗塞の後遺症で、言葉を発することができなくなりました。即座に意思疎通ができないので、本人の動きを待つより、周りが行った方が早かったのだと思います。食事も本人が手を動かさずとも、食べさせてもらっていたのではないでしょうか。それが続くうちに、腕を上げる感覚を忘れてしまったように感じます。ただ幸いなことに、Kさんの関節は麻痺の影響がありません。しっかり動かせられるので、改善する可能性は大いにあります。今は自力で力を入れるように、両腕を真上に挙げる練習を数多く行っているところです。ただ食事動作の場合、肩関節だけで腕を動かしてご飯を食べている訳ではありません。意外とこの動きも重要です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。
こんにちは。行徳の訪問マッサージ師 田口です。■お問い合わせ→ 047-356-4707■かかる料金は → 健康保険証が使えます先月は、結構な台風の被害がありました。同じ市内ですが、幸い私の行動範囲内でこのような被害はありませんでした。それに比べて今月は、穏やかな天気が続いています。そんな天気の話をしていたとき、ある患者さんがこんなことを言っていました。「台風が来ると、体が痛くなるから嫌だ」気候と痛みの関係は、昔から言われています。実際にはどうなのでしょうか?実は気候と痛みの因果関係は、まだ完全には解明されていません。近年は動物実験などで、そのメカニズムが徐々に明らかにされてきているようです。その一つがこちらです。温度と気圧の変化が『交感神経』と『副交感神経』に影響する。交感神経と副交感神経は『自律神経』と呼ばれる神経です。人が活動時には交感神経が、睡眠時には副交感神経が働きます。一方が活発になるともう一方が抑えられる、表裏の関係です。自律神経の働きは体内で自動的に調節されるので、人が意識して働かせることはできません。天気が悪いときは大抵、気圧が下がります。そのとき人間の体内では、『ヒスタミン』という物質の分泌が増えることがわかってきました。ヒスタミンには様々な作用があります。血圧を急に下げる、血管を拡張させる、炎症を起こす。そして極めつけに、交感神経を刺激するという働きがあります。交感神経は活動時に働く神経です。交感神経が活発化すれば、血管を収縮させて神経を過敏にさせることになってしまいます。こうして痛みを強く感じるようになるのです。また気圧が下がることで、体に微妙な変化が起こります。通常感じませんが、人間の体の外側からは、常に大気の圧力(気圧)がかかっています。それに負けないよう、体の内部からも押し返しているのです。この力が釣り合っているので、普段は問題が起こりません。気圧が下がると、外側からの圧力も弱まります。その一方で、内部から押し返す力はあまり変化しません。すると内部から押す力が勝るため、わずかに体が膨張します。それに伴って、体の内部でも膨張が生じます。人の神経は筋肉や内臓の間を通っています。これらが膨張すると、普段よりも神経を圧迫することになります。その分の圧迫が強くなるため、痛みが増すことにつながってくるのです。こうした体内の変化は自律神経の働きなので、自分で調節することができません。また気候も同様に、人間が調節できるものではないですね。気候と痛みの問題は、この点がとても厄介なのです。ただし解決のためには、少しヒントになることがあります。神経は冷えることによって、痛みに対する感受性が敏感になる性質があることです。つまり体を冷やさず、積極的に温めることが大切なのです。特にこの部分が大切です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆実際に、こうした効果が出ています。◆利用する患者さんの声を知りたい方◆患者さんの感想がこちらです。市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院 訪問マッサージ みなと治療院■診療時間 9:00~19:00■定休日 日曜日 ■お問い合わせ 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。