(あ、奈良の畑は私の知らないところで色々とあったのか、
今月出向いたときに突然のお別れとなりましたありがとうございました)
その日は電車と歩きで畑へ向かったので、
最後の大量の収穫物を夕方前から日が暮れて夜になるまで一気にかき集め、
支柱なども元に戻して、なるべく荷を軽くしようと葉を落とし、掃除をして、
収穫物と私物の長靴2組分とバケツ、鎌、傘などを持って、
畑のある山から2Km先にあるバス停に向かって歩き、
(行きは電車の乗り継ぎの関係で、桜井駅~畑まで5.6Km歩く;)
ヘロヘロになりながらバスの時刻表を見ると、
バスが来るまでまだ20分以上はあったので、
電車に切り替え、10分歩いて最寄の駅に必死で向かったのだけど、
駅の目の前に来て、電車が行ってしまったのだった・・・
次の電車が来るまで30分以上はある。
半分白目を出しながら、必死でバス停に向かって来た道を戻ると、
途中でもう一つバス停があるのに気づき、もうそこでバスを待っていようと思ったのだけど、
時計を見ると思いのほか早く歩いていたようで、バスが来るまで10分以上はあった。
そこで、よせばいいのに次のバス停(最初に時刻を確認したバス停)まで
歩くことにしたのだけど、
あと少しでバス停というところで振り返ると、後方にバスの姿が!!
なんと!バスが10分も早く来てしまったのだ!!
やばい!!心臓が口から出そうな勢いだ!!!
すると、私の姿がいかにも「バスに乗りたい人」に見えたのか、
バスが数メートル先で止まったので、
私は手を上げて「乗りま~す」というサインを出してバスに向かって走ると、
運転手さんがバスのドアを開けてくれた。
「すいません!ありがとうございます!!」と乗り込むと、
バスの運転手さんが・・・
鬼の形相で怒っていた。
・・・・・;
運転手「ここはバス停じゃないけど分かってる!!?」
私「すいません・・・降りた方がいいですか?」
運転手「もう乗ってるでしょ!!!?」
私「すいません・・・」
運転手「早く座って!バスが止まって後ろで車が閊えちゃうでしょ!!」
私「すいませ~ん」と慌てて大量の荷物を座席にぶつけながら着席する。
着ていた洋服も頭もクチャクチャでなんともボロボロ・・・・
酷いあり様だった
先日のアメンバー限定記事にも綴ったけれど、
その日は悲惨といえば悲惨なことがあり過ぎて、、
一生懸命行って来たことが全て報われないような気持ちになっていたのだけど、
とんでもなく疲れたことが幸いして、私の思考回路はこんな↓感じに回っていった^^;
「しかし疲れたな~・・・」
「色々なことがあったな~・・・」
「こんなに一生懸命運んでこのザマかぁ~・・・」
「神様っているのかしら?本当に平等かしら?見る目あるのかしら?
しっかり見てくれているのかしら?本当に大変だったのだから・・・」
「・・・あのままあそこ(途中のバス停)で待ってたら良かったなぁ~・・・」
「だぁ~れも助けてくれない・・・ついてないなぁ~・・・」
「大体このバスが来るのが早過ぎるのに何でそこまで怒るのよ・・・」
「このバスに乗れなかったらまた駅まで歩いて・・・いや、
駅まで歩いていたらまた乗り遅れて、またバス停に戻って・・・」
「このバスに乗れてよかった~・・・
あの運転手さん、怒っていたけど止まってくれてよかった~・・・」
「・・・・・バスの運転手さんからしてみたら、
私の事情なんて関係ないし、そりゃ・・・むっ☆としてもおかしくないか~・・・」
「・・・・・感謝だなぁ~・・・・」
「なんだか、バックミラーに映る運転手さんの不機嫌な顔が
天使に見えて来ちゃったよ~・・・」
「うん☆ここはやっぱり怒られても、
素直にありがとう!と伝えないとね☆^^」
途中、私以外に一人だけ乗っていた乗客が降りて、
車内は私と運転手さんの二人だけになって、信号待ちをしているときに
私は運転手さんに聞えるように叫んだ。
無言のままバスは走る・・・^^;
だけど、バックミラーに映る運転手さんの瞳は、
明らかに穏やかになり・・・
あれ?
ちょっと涙目?!
という感じだった。
なんだか沖縄での旅を思い出してしまったよ~^^
(「ありがとうは最強です☆沖縄の旅2」)
やっぱり☆
せっかく善いことをしているのに怒るなんて勿体無いよね^^
感謝を込めて、善いことをしてくれたこと、
助けられたことを伝えなくちゃね
その後も、、
奈良のことがまだ詳しくない私は、自分の降りるバス停がよく分からず、
運転手さんに行きたい場所を説明して、降りるバス停を教えて頂いたのだけど、
その運転手さんって、不器用なのかな・・・
それともストレートに感謝されたことがあまり無いのかな・・・?
けして丁寧な説明や応対ではないのだけど、
でも優しい感じで「○○・・・」と応えてくれた。
その○○のバス停でバスが停車し、降りる際に
私はもう一度お礼を伝えた。
「ありがとうございました^^
助かりました(^人^)」
運転手「・・・・・。」
見ると、運転手さんは黙って(うん。うん。)と、
ウルウルとした優しい瞳で頷いていた
(運転手さん・・・)
バスのドアが閉まってからも、
私たち二人は黙って見つめ合い、二人で頷いていた・・・
そして、二人して深々とおじぎをして、バスは走り出し、
私は歩き始めた。
「人生、捨てたもんじゃないな。」
(↑この話をお客様にしたら、「何してんですか!」って笑ってくれたっけw)
コミュニケーションを取れば、
大概は言い合いになっても分かり合えるものだけど、
コミュニケーションを経たれたものに関しては、
傷はつくけど、そっと見守るしかないよね。
そして、コミュニケーションって、「言えばいい」ってものではないと思う。
自分の意見、主張だけを押し付ける。
それって、コミュニケーション(情報の分かち合い)ではないよね^^
この後、私はコミュニケーションを絶たれた人たちと色々あって、
様々なことに気づいていったのだけど、
その人たちと出逢い、関わっても、関わらなくても、
きっと私は、近道や遠回りしても最終的には収まるところへ導かれ、
収まるのだろうけれど、
それでも「今」があるのは、その人達との出会いのお陰様なので、
一言、その人達に伝えるとしたら、やっぱり
ありがとうございました!!
かなぁ
その存在無しでは語れない今がある。
人生旅情だね愛