アベ政権が幕を下ろすとなってから、自民党の面々の関心は次の総裁選びに集中しているようです。7年8か月もの間アベ政権がやってきたことの棚卸しも反省もなく「やったらやったきり」「その場かぎり」という幼稚さというか無責任さを感じるのですがねぇ。次の総裁の選び方も「ああやっぱり自民党」というか相変わらず不明朗なやり方で進んでいるようですな。
次期総理は誰が相応しいか
アベが退陣を発表する前の調査になりますが、次期総理として誰が相応しいか調べた世論調査があります。それによると、石破茂が27%でダントツだったらしいですね。他の世論調査でも同様です。つまり国民としては石破茂に総理やらせろよという指向です。
まあ、ポスト安倍にアベ本人とかコイズミ世襲議員とかコノブロック太郎を挙げるなど、何か勘違いしているような回答もありますが、岸田やガースーはいずれも4%と全然期待されていなかったのです。ところが国民から期待されていなかったダークホースがいきなり本命馬に。いったい日本はどうなってんねん。
党員投票を省略した自民党総裁選
自民党執行部は「緊急を要する」とか「政治的空白を生んではならない」という理由で総裁選の党員投票省略という総裁選を決定しました。今回は自民党の議員票394票と都道府県連の141票だけで総裁(日本の総理大臣)を決めるというもので、本来なら議員票394票と党員党友394票で決めるべき手続きのはず。
まだ総理の椅子にアベが居座っている状況で「緊急を要する」とか「政治的空白を生んではならない」などという理由は屁理屈です。誰の目にも「石破潰し」の謀略だと写っています。自民党の党員や若手議員ですらそういう見方をしているのです。
2012年総裁選、地方票で石破が善戦
2012年の自民党総裁選をみると
■第1回投票:石破茂199票(議員票34+党員票165)安倍晋三141票(議員票54+党員票87)
■決選投票(議員票のみ):安倍晋三108票、石破茂89票
……結果は石破茂が決選投票で敗北でした。しかし、石破茂は総裁選で党員票(地方票)に強さを示した歴史があります。自民党の党員に投票させると石破に勝たせてしまう、と危機感を持った二階俊博幹事長が屁理屈でルールをねじ曲げる形で、議員票と県連票だけの投票に簡略化したのは明らかです。国民や党員に人気があっても、アベ首相に批判的な石破茂を潰そうという執行部の思惑なのです。
菅義偉官房長官が出馬を表明するやいなや、各派閥は呆れるほど素早くスガ支持を打ち出しました。スガ支持の二階派、麻生派、細田派、竹下派に石原派に所属する議員数を合計すると294人。両議員総会の過半数を超えます。岸田や石破が県連票の141票を全部取ったとしても勝ち目がない状況なのです。
スガ支持に回った各派閥には、自民党執行部に同調さえしておけば、覚えめでたいスガ政権様からのご褒美で閣僚ポストにありつこうという“さもしい”計算があるのでしょう。情けないですね。
(つづく)













