逆に、権力者にたてつくと冷飯を食わされるため、派閥から抜ける議員が出て議員数が減り発言力を失うのが自民党の掟。公明正大さはなく論理より感情という現実をまのあたりに見たら理想より処遇を求めることになります。別の見方をすれば、子どものいじめ、ネット社会の誹謗中傷や差別行為と大して変わらん精神構造なのです。こういうさもしい精神の連中が日本を牛耳っていると思うと情けなくなります。
逆に、権力者にたてつくと冷飯を食わされるため、派閥から抜ける議員が出て議員数が減り発言力を失うのが自民党の掟。公明正大さはなく論理より感情という現実をまのあたりに見たら理想より処遇を求めることになります。別の見方をすれば、子どものいじめ、ネット社会の誹謗中傷や差別行為と大して変わらん精神構造なのです。こういうさもしい精神の連中が日本を牛耳っていると思うと情けなくなります。
アベ政権の終焉により、新総裁選びにマスコミの関心が集中していますが、アベ政権の評価についてはあまり関心がないようです。去りゆくものは追わずでしょうか?何をやってきて何を残したかも評価せず、新総裁選びに熱中するのもどうかしています。
「アベノミクス」とは、自民党総裁・安倍晋三が構想した経済政策で、アベ+エコノミクスの造語で、1980年代のアメリカ・レーガン政権の自由主義経済政策「レーガノミクス」のパクリネーミングです(笑)
当初のアベノミクスは①財政出動、②金融緩和、③成長戦略という「3本の矢」を柱としてデフレと円高から脱却し、名目3%の経済成長を達成のための経済政策案が掲げられていました。その後2016年6月には「新三本の矢」というキャッチフレーズに看板を付け替えてトーンダウンしています。「新三本の矢」は、①名目GDPを2割増やし20年にGDP600兆円に、②出生率を1.8まで回復させる子育て支援、③介護離職ゼロで>安心につながる社会保障というものです。何かよくなった数値とか実感があるでしょうか?
株価で経済が良くなるトリクルダウン理論はデマだった
アベノミクス当初は「企業の利益が従業員に回って社会的に豊かな経済が回り出す」ことを目論んだ「トリクルダウン理論」なる説を打ち出しました。が、アベノミクスで株価が上がっても、大企業や富裕層に吸収され、庶民には恩恵が回らなかったというのが実態です。結果としてアベノミクスは所得格差を広げることにしかならなかったということです。
↑株価上昇の恩恵は大企業と富裕層に吸収され、中小企業や従業員らに利益がしたたり落ちなかった、デマに等しい机上の空論「トリクルダウン理論」
戦後3番目に長い?アベノミクス景気は実体がないカラ景気
2017年ごろに「アベノミクス景気が52カ月になり、1990年前後のバブル経済期を抜いて戦後3番目の長さになった」などという大本営発表的な報道が流れたことがありました。バブル経済期を知らない世代の人は小躍りしたかも知れませんが、バブル経済期を知っている世代の人はホンマかいな?と思った人が多かったが多かったではないでしょうか?
<脱線ここから>私もバブル期を経験していますが、株価や土地が高騰し景気が過熱し仕事がじゃんじゃんあってどの業界も人手不足という時代でした。本業以外のバイト的な副業でも気前のいいギャラをもらい、年収が1千万近い年もあったりしました。ちなみにバブル景気は狙った景気ではなく、地価高騰などでも政府の金融引き締めが遅れた結果、景気が加熱しすぎてインフレを招いた失政なのです。狂乱の好景気と実体経済とはどうも違うぞ、と我に返ったときには時すでに遅し。銀行の不良債権が表面化するなど日本経済の長期低迷が始まったのです。</脱線ここまで>アベノミクス景気はバブルがはじけてからの長期低迷期の一部、すなわち失われた30年の一部という印象しかありません。
アベ政権は打つ手がなかったのか、日銀に金融政策をユルユルに緩めさせて「バブル景気よもう一度」的な事をやったわけです。バブルが起きて不思議ではないほど緩めても、円高とデフレ傾向は緩和されたものの1990年代のバブル景気のようなインフレは起きていません。すでに日本国民が借金してじゃんじゃん消費するような景気情勢ではなくなっているのです。
アベノミクス景気で実質賃金がマイナス
アベ政権はアベノミクスで賃金が上がったとしていますが、上がったとされるのは名目賃金で、物価変動などを反映した実質賃金がマイナスじゃんということがバレたりしました。景気の実感がない訳ですね。個人消費も消費税が10%になってからは、さらに悪化していると思われます。
↑アベ政権以降は1人あたりの実質賃金の増加率はマイナス。実感がない捏造景気であることが明らかに(笑)
アベノミクスをぶち上げた当初アベ首相はこのように発言していました。
・大企業の果実が中小企業やその従業員に行き渡らないようであればアベノミクスは失敗であると私は考えています
「果実が中小企業やその従業員に」とメリットの対象を限定していましたが、アベノミクスは大企業と中小企業やその従業員に限定するつもりだったのでしょうか?下請け企業や個人企業や庶民は考えていなかったのでしょうか?アベ政権はアベノミクスの失敗を認めていませんが、利益分配の不公平さという点でもアベノミクスは失敗だったと言えると思います。
↑アベノミクスの恩恵に下請け企業や個人企業や庶民は考えていなかった?株価が上がっても企業や投資家などへの限定的な利益にすぎなければアベノミクスは失敗。
付け替え看板「新三本の矢」もゼロ査定
2016年に新三本の矢として公表されたお題目についてはどうでしょうか?
①GDP600兆円:日本の実質GDPの推移(2016〜2019)
| 年 | 実質GDP(兆円) | 実質成長率(%) |
|---|---|---|
| 2016 | 520 | 0.5 |
| 2017 | 531 | 2.2 |
| 2018 | 532 | 0.3 |
| 2019 | 536 | 0.7 |
新三本の矢以前でも実質GDPの延びは冴えませんでした。2016年以降も実質GDPが低迷しています。2020年は消費税率引き上げとコロナの影響でGDPが大きく落ち込むと思われます。コロナの影響を除いてもGDP600兆円にはほど遠いことになるのは確実です。
そもそも、これらのGDPの数値すら信頼性がないという指摘もあります。官僚が偽装をやるわけがないといった信頼を崩壊させたことを「ヤラセかた改革」とでも言えばよいのでしょうか?消費税率引き上げとコロナの影響も何やら偽装しそうな予感がしますが(笑)
☞ 「GDP600兆円」の大嘘。アベノミクス偽装のからくり
②出生率1.8
2019年の出生率が1.36でお話になりません。具体的な支援策もない子育て支援というかけ声だけのアベノミクスでしょうか?そもそも戦時中の富国強兵政策のように兵隊を増産するため国が「生めよ増やせよ」と煽るようにはいきませぬ(笑)
③介護離職ゼロ
これ、希望の党の公約「花粉症ゼロ」みたいなレベルじゃないでしょうか?お馬鹿すぎて評価しようがないです。
まとめ─アベノミクスの御利益はごく限定的
まー、アベノミクスがまったく無意味だったとまでは言いませんが、限定的な効果しかなく配分が偏った政策だったと思います。また、効果が薄かったワリに財政健全化からほど遠く、国民の借金を増やし続けた点でバランスを欠いていたとも思います。日銀に金融政策を緩めさせた手段は正攻法だと(というか選択肢が限られた)思いますが、金利がいくら下がっても借金してまで消費や投資に充てることはないようです。なぜなら、将来の不安を抱えたままで借金してまで消費や投資できないためです。将来の不安とは、年金問題などの社会保障や雇用の安定性などがあります。
アベノミクスで雇用が増えたと言いますが、非正規雇用が増えたにすぎません。バブル期に10歳ぐらいだった自称経済通が「無職だった人が非正規雇用でも職にありつけてなぜ素直に喜べないのか」とかいう人がいるようですが…(笑)非正規雇用では雇用が安定せず、いつ雇い止めになるかも分かりません。辞めても退職金もありません。したがって、雇用が安定していないと、その日暮らしができてもローンなど組むなどの長期的な生活設計が困難なのです。地方では、家の新築ローンを組めるのは公務員か大企業の社員ぐらいとまで言われています。日本の生活者の隅々までまんべんなく光が届き、安心して生活設計が立てられる政策が打てなければ、本当の好景気にはほど遠いでしょう。
今の日銀の金融政策は蛇口が全開になっているようなもので、これ以上の緩和策がほぼないと言われています。金融を引き締めたらデフレに戻るし、逆にこれ以上の緩和も難しいのではないでしょうか?新しい政権がアベ政権を引き継ぐも引き継がないも、金融政策の選択肢はほとんどないといえるでしょう。それほど日本の底力が失われていると思った方がよいように思えます。コロナの影響もあり、五輪だと浮かれている状況ではないように思います。
順番は戻りますが、前の#15記事「長期政権で何やったの?アベ政権の功績」の続きとして7年8か月に渡ったアベ政権の功罪を軽くまとめてみようと思います。罪しか思い当たりませんが(笑)長期政権は果たしてよかったか、自民党に投票して本当によかったのか振り返ってみようと思います。ちなみに苦言居士は無党派ですが、若気の至りで1度だけ自民党に票を入れたことがあります。しかし、ここ30年ほどは自民党に投票したことはありません(笑)昔の自民党はもう少しマシだったのですけどね。
↑重要な安保法でも数の力で強行採決したアベ政権。安保法で意見を述べた憲法学者など全参考人が憲法違反とした。「違憲という指摘は当たらない」と自民党が呼んだ憲法学者に発言させたら「憲法違反だ」ときっぱり言われて赤っ恥のスガ(爆笑)理屈が成り立たない憲法違反法案だから強行採決するしか手はなかったのでしょうな。悔し紛れの捨て台詞「違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいるから…」がなんともお子様理論。こんな稚拙なアベ政治を踏襲するというスガが総理になったら日本は救われようがない。
TPP承認も公約違反かつ交渉過程は非公表
で、TPP交渉過程はどうなんだ?と調べようと政府に交渉資料を請求したら真っ黒な資料が出されたそうです。こんな貿易ルールの交渉過程が国家機密になるはずがないのですが、特定秘密保護法の理念がさっそく悪用されたと見てよいでしょう。ハッキリ言えば、政権が国民を裏切った経緯が国民に知られるとマズいと思ったアベ政権の隠ぺい工作と言えます。官僚連中も雇用主たる国民よりブラック政権の方に忖度しまくり、隠ぺい&改ざん指向に染まってブラック官僚化してゆくことになった……でよろしいかな?(笑)
正統性がまるでない首相の選び方
自民党の総裁選で党の有力者の地方票を省略したことで自民党への批判が噴出しております。外部からの批判だけでなく、自民党内部の若手議員や自民党員からも「民主主義ではない」とか「派閥政治に戻った」などと執行部へ批判が相次いだのです。苦言居士としても、石破茂は好きではないが、こういう決め方は日本のためによくなことだと思います。
自民党の党員でさえ「党員なのに投票できない」と不満もらしたとの報道がありました。不満があるなら自民党の党員を止めればよろしい。期待できるものはなにもないのです。ただ、党員を解脱しても「国民なのに首相を選ぶことができない」非民主的な制度なのでどのみち不満は解消しません(笑)
さらに、自民党の内部でも非民主的な手続きで新総裁を選んでも正統性が薄いという指摘もあります。まぁ、自民党の身内でなくても普通の国民としても「自民党だけで日本の首相を選んでも正統性なんかまるでなし」ということなのです(笑)
☞ 二階氏主導の〝密室政治〟に反発 自民総裁選、若手ら「禍根残す」
不明朗な手続きを強行した諸悪の根源として批判されている二階俊博幹事長。自分がキングメーカーにでもなったつもでしょうか?派閥単位ではなく議員個人の判断で自主的に投票させると何か不都合なことでもあるのか聞いてみたいですね。
「あんたがやればいい」五人組が密室で首相を決めた黒歴史
今回の動きで一番情けないのは、自民党が相変わらずの密室派閥政治だということですが、いいかげんな決まり方は今回が初めてではありません。三十歳代以下のお子様たちはよく知らないかもしれないけど、ちょうど今から20年前の2000年4月に小渕総理大臣が倒れた際に、自由民主党の有力国会議員であった5人組が密談して後継の総理大臣を選出したことがありました。自民党五人組と言われた、森喜朗幹事長(森派)青木幹雄内閣官房長官(小渕派)村上正邦参院議員会長(江藤・亀井派)野中広務幹事長代理(小渕派)亀井静香政調会長(江藤・亀井派)らがホテルに集まり、村上の
「あんたがやればいいじゃないか」という発言で、森喜朗が後継総理に決まったとさ!という笑い話です(笑)
☞ 五人組_(自民党_2000年)
驚異的な不人気政権と似たコースを歩む2020総裁選
2000年の首相選びでいいかげんな決まり方した森内閣は正統性がないとの批判が噴出しました。日本の水産高校の実習船が米軍の潜水艦に体当たりされて沈没するという惨事のなか、森総理大臣がゴルフに精を出していたという不祥事もあり、森内閣(2000年4月5日〜12月5日)は末期の支持率がわずか8%、不支持率は82%という驚異的な数字を叩き出し、1年持たずに退陣という期待を裏切らない結果を残してくれました(笑)
どこぞの料亭でコソコソと密談でもしたのでしょうか?今回も二階派、麻生派、細田派、竹下派に石原派がスガ支持に雪崩を打ちました。派閥の領袖5人の意向だけで派閥所属議員の投票を支配し、日本国の総理大臣を決めるという図式です。2000年の五人組を彷彿とさせる進み方になぞらえて「令和新五人組」とも嘲笑されますが、いいかげんな決まり方をした政権の末路は悲惨なことになった歴史があります。今回はどのくらい持つのでしょうか?歴史に学べないバカどもの行く末を見極めようと思います。