第二次世界大戦の終結した日を指すわけですが、各国により終戦の日は違い、また意味合いも少しばかり違ってきます。
日本と同じく、8月15日を終戦の日としているのは韓国と北朝鮮。
韓国では『光復節』と称して、日本による朝鮮半島統治からの「開放」を祝う日です。
北朝鮮も同様に『祖国開放記念日』として祝っています。
9月2日とする国はアメリカ、イギリス、フランス、カナダ、ロシアで『対日勝戦記念日』と呼んでいるそうです。
また9月3日とする国もあり、ロシア連邦、台湾、中国で『軍事節』、『坑日戦争勝利の日』としています。
日本政府は8月15日を『戦没者を追悼し平和を祈念する日』とし、全国戦没者追悼式を主催しています。
さて8月15日を『終戦の日』と言っていますが、完全な収束までには長い月日がかかっているのをご存じでしょうか?
①1945年8月14日:日本政府が、ポツダム宣言の受託を連合国各国に通告
②1945年8月15日:玉音放送により、日本の降伏が国民に発表
③1945年9月2日:降伏文書(休戦協定)に調印
④1952年4月28日:サンフランシスコ平和条約の発行により連合国各国と日本の戦争状態が集結した日
細かな点を幾つか端折って書きましたが、戦争状態が集結するまでには7年もの年月がかかっています。
今は戦い、戦争を題材にしたゲームが世の中に溢れています。
ゲームは釦一つで簡単に始まり、ゲームオーバーで速攻終了。
しかし現実の戦いや戦争はそうではないのです。
『全国戦没者追悼式』にて正午より1分間の黙祷が捧げられます。
その時あなたは何を思うのでしょうか?
戦没者への追悼の意。
平和への祈り。
戦争の無い世界への願い。
いつかの夢の中で見た悲劇が、二度と繰り返されないように…。