招福 | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

父様を探しに江戸から京に来たものの、京に頼れる友人などいるわけでもなく、『何かあったら松本良順先生を頼りなさい』という父様の言葉だけが頼りでした。

松本先生にお会いする前、京に来た私は偶然見てはいけないものを目にしてしまい、新選組に捕らえられ、今は新選組預かりと言う名の厄介者と成り果てています(苦笑)

しかし新選組の屯所で松本先生にお会いする事が出来たので、結果的には良かった…のかな?

だからここで私が知る人と言えば、新選組の人達と松本先生、それから京の街で知り合ったお千ちゃんくらいです。

お千ちゃんは私とは違いしっかりした人です。

たまにしか会えないけど『女の子同士なんだから、困った事があったら遠慮なく頼ってね!』と言ってくれる、なんとも心強い存在です。










先日、お千ちゃんに会う事が出来ました。

神社の梅が綺麗に咲いてるからと、私達は境内に座っていろんな話をしました。

お互いの近況。

たわいのない会話。

そして、屯所ではとても口に出来ないような女の子だけの話。

私にとっては久しぶり過ぎて…少し緊張してしまいました(笑)

そんな私を気遣うように、お千ちゃんは私の言葉を上手く拾い上げてくれます。

最後におみくじをひく事になりました。

なんでもここのおみくじには、小さなお守りが入っているのだそうです。

私が今回ひいたおみくじは、なんと大吉です!

「お正月にひいたおみくじは末吉だったんだ。すごい、一気に大吉」

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「じゃあ今まではちょっとだけ悪かったけど、これから運気が上昇していくって意味だね!」

「…うん、そうだね。そうだと嬉しいな」

彼女の言葉を聞いた時『あぁ、私は彼女の事が好きだな』って…そう思いました。

彼女に背中を押された気がしたから。

やっぱり人を好きだと思う事は、やっぱり距離や時間は関係ないのですね。

中に入っていたお守りは熊手でした。

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熊手は幸運や金運を『かき集める』という意味があるのだそうです。

たくさんの幸運をかき込めると言うのなら、それを皆さんにおすそ分け出来るといいな。