今年もどうぞよろしくお願いいたします。
拙い日記ではありますが、今年もこの場所を通じて皆さまとの交流を深めて行きたいと思います。
今年は巳年。
【巳】の原義は胎児を表す象形文字です。
蛇が冬眠から覚め地中へと這いだす姿を表すともされ、『従来の生活に終わりを告げる』と言う意味を持っています。
また草木の生長が極限に達し、次の生命(種)が作り始められる時期という解釈もあるようです。
変化の年、変動の年…となるのでしょうか?
その変化が良いものであるといいですね(微笑)
巳年…わかりやすいように動物の蛇をあてられているため、私個人としてはすごく嫌な感じなのですが…こういう解釈を読むと悪くはない…とほんの少しだけ思える…気が…しないでも…ないような…
あぁ、やっぱり嫌いなものを好意的に考えるのは難しいですね(苦笑)

私はひいた派!
本文はここから喉の痛みも軽い頭痛も気のせいだと、数日過ごしていましたが、どうやら風邪と認めざるをえないようです(苦笑)
風邪薬はひき際に飲んで体を休めると効果的なんだそうです。
だからこれ以上症状が悪くなる前に薬を飲んで、ゆっくりと体を休める事にしました。
お正月から風邪なんて…でもこれで寒稽古の参加はめでたく免れる事となりました(笑)
皆さんは師走に続いて年が明けても慌しく走り回っています。
このような状況の中で、屯所の中に風邪を流行らせるわけにはいきません。
自室のお布団の中で一人じっとしていると、ひっきりなしに廊下を走る音が耳に響きます。
相変わらずの罵声が聞こえたり、書類を探し回っている様子だったり、あれがないこれがない…と困った声が聞こえたり…
お茶の一杯くらい入れてあげられたらいいのに、それなら書庫で見た気がする、洗濯が間に合ってないからまだ乾いてないかも…なんて考え出したらきりがなくて、すごく落ち着かないけれど私が動き回るわけにもいかない。
それがとても歯がゆくて…

「どうして…どうして肝心な時に役に立てないのかな。私はここにいるだけで迷惑で…何も出来ないのならただの邪魔者でしかない…」
溢れそうになる涙をぐっと堪えて片耳を枕へ強く押し付ける。
お布団を頭から被り、すべての音を遮断して海老のように体を丸めた。
(早く治さなきゃ…少しでも皆さんの役に立てるように、皆さんの負担が少しでも軽くなるように…)
違う。
それは違う。
いつの間に私はこの場所に馴染み過ぎた。
だから私は、今一人でいる事に寂しさを感じている。
これは我が儘だ。
知らないうちに私は我が儘になってしまったんだ。
「…」
目をぎゅっと瞑り、眠りに集中する事にする。
(頭の中を空っぽにして、ただ風邪を治す事だけに専念しよう。余計な事は考えない方がいい。考えれば考えるほどきっと…自分の感情に囚われて動けなくなる)
聞かれてはいけない。
知られてはいけない。
悟られてはいけない。
私の胸の内のすべては、隠し通さなければならない。