牽牛花 | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

私が先日見た絹糸のように美しい朝顔は、どうやら暑い南の国から渡来した朝顔のようです。


朝は青、夕刻になると桃色に変化するらしいので、私が見た桃色の花弁は元々は青だったのかもしれません。


不思議ですね、自然の織り成す営みとは。







牽牛花とは朝顔の事。


七夕の頃に咲くから、朝顔が牛と取引されるほど高価だという意味から(朝顔の種は牽牛子と呼ばれる生薬)、また村に牛百頭の牛をもたらそうとした中国の姉妹のお話にちなみ『牛を牽く花』という意味からなど、色々な説があるようです。


朝顔は品種改良により観賞用の品種が多数栽培されています。


残念な事に変異の激しいものは種子が出来にくい、または種子が出来ないそうです。


人の手により作られた亜種。


人の思惑を一身に背負い生まれしもの。


自然の流れに逆らい、この世に生まれしもの。


それは…私があの夜に見た異形の鬼と同じなのかもしれません。


彼らはこの世に生きた意味も、己の思いさえも…何も残せずにただ散っていくのでしょうか。


誠も義も人の心さえも捨てて…ただ散っていくために異形として生まれ変わったのでしょうか。


…ふぅ


…少し感傷的になりすぎてますね。


ここ数日は天候も悪く、あまり良い話も耳に出来ませんから。


早く梅雨が明けるといいですね。


暑さで多少過ごしにくくとも、夏が来ればいいと思います。


暑い夏が過ぎればきっと…。