巡察に同行している際、朝顔の市を見かけました。
たくさんの朝顔の苗と一緒に、とても気の早い桃色の朝顔が咲いていました。
(あっ…)
目に入った瞬間、私は朝顔から目が離せなくなってしまいました。
(天女の羽衣みたい…)
その花はまるで絹糸で出来ているみたいで、透明で柔らかな…とても不思議な感じがしました。
しかしすぐに不機嫌そうな声に呼ばれて、慌てて朝顔から離れる事になりましたが(苦笑)
朝顔は葉をつけ、蔓を伸ばし、花を咲かせ、種を残します。
そうして朝顔の血脈は遠い未来まで永遠と続いていくのです。
朝顔を愛でる人がいる限り、それは途切れる事はないのでしょう。
私もこの花のように『何か』を残す事が出来るのだろうか
そんな考えが…ふと脳裏を掠めました。