朧月 | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

卯月に入ったものの、寒い日が続いていますね。


雪が降ったところもあるようです。


でも、やはり春。


冬のような凍えるような寒さではないと思うのは…私だけでしょうか?


しかし気を抜いていたら、せっかく治った風邪がまたぶり返してしまいそうです。


斎藤さんから石田散薬を手渡されれる前に、あたたかくして早めに眠ったほうが良さそうですね(笑)






仕事が終わり外へ出ました。


夜空を見上げると春の月が…朧月が見えました。


満月に近いようですが、そうやら満月は明日のようです。


今まさに満月に近づきつつあるのですね。




照りもせず くもりもはてぬ 春の夜の おぼろ月夜に しく物ぞなき




くっきりと輝く事もなく、しかしすっかり雲に覆われるわけでもない春の朧月夜 これに匹敵する月夜なぞありはしない


これは古今和歌集に収められている歌で、作者は大江千里(おおえ のちさと)。


冬の月は精悍で、時には夜空に溶けてしまいそうな…そんな危い美しさを感じました。


反対に春の月の光は地上へ優しく降り注ぎ、そしてその美しい姿で人を魅了する。


私は月から目が離せなくなり、長い時間ぼんやりと空を眺め続けました。


この月はあなたのいる場所でも、同じように見えているのでしょうか?


あなたも私と同じこの月を眺めているのでしょうか?


願わくば


この月明りがあなたを優しく照らすように。


あなたが迷わぬように、その道を照らし続けるように。


千歳日記


朧月があなたの心へ、あたたかな光を届けてくれるように。