ブログネタ:うまいモチの食べ方
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以前野菜の中で豆類が好き、特に大豆が好きだと申し上げました。
きなこも豆の加工品です。
きなこの語源は『黄なる粉』
黄大豆を挽いた粉は名の通り『きなこ』、青大豆を原料とすると緑色のため『青きなこ』又は『うぐいす粉』と呼ばれます。
青いきなこをまぶした『うぐいす餅』もとても美味しくて、私は大好物なんです!
………
えっと…今はお餅の話でした。
お醤油をつけて海苔を巻いた【磯辺巻き】も大好きですし、小豆の煮汁にお餅を入れた【おしるこ】も捨てがたいです。
でも、一番好きな食べ方はきなこをまぶす食べ方です。
黒砂糖を湯で溶かし、焼いたお餅を浸してきなこをまぶします。
黒砂糖の旨みと大豆本来のきなこの甘さが調和して、とても美味しいのです。
しかし黒砂糖を湯に溶かす過程がなかなか難儀なので、しょっちゅうは作りません。
たまに食べるから、美味しさがさらに倍増するんですよね。
きなこを扱う際には注意が必要です。
油断しているときなこがあちこちに飛び散り、大変な事態になってしまいます。
息できなこが飛び散らないように…慎重に…慎重に…。
「…ふぅ…出来た!久しぶりのきなこ餅、すごく美味しそう。」
熱いお茶を入れ、まずは近藤さんと土方さんの部屋にお持ちしました。
自分用のお茶ときなこ餅を手に部屋に戻り、火鉢のそばに腰を下ろします。
「お餅を頂戴した事に感謝します。いただきます。」
お茶を一口すすり、きなこ餅ののった皿を持ち上げたあたりで誰かの足音が聞こえた…気がしました。
気にも留めずきなこ餅を口にすると、甘い味が口の中いっぱいに広がります。
「ん!美味しい!きなこ餅やっぱり美味しい。たまに食べるから余計にかな?」
「おい、千歳いるか?」
「はっはい、土方さん。何か御用ですか?」
急いで口の中のお餅を飲み込み返事を返すと、襖が開いて土方さんが顔を覗かせました。
「悪いが茶のかわりを頼む。喉が渇い…た…。」
「はい!はい!すいません、すぐにお持ちします。」
湯飲みを受け取ろうと慌てて立ち上がりました。
土方さんは妙なものを見るような顔で私を一瞥し、その顔は何故か笑いを堪えている風にも見えて…。
「いや…そんなに急がねぇ…。」
「でも…」
「とにかく、茶を入れる前に口の周りを拭いて来い!」
土方さんは私に湯飲みを押し付け、小さく肩を震わせながら副長室へと戻って行きました。
教訓
きなこ餅を食べる際には、口周りに最善の注意を払うべきです(汗)