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注意:今回は読みやすいように、一部カタカナ表記をしています。
ずいぶん前になりますが、お茶の差し入れをいただきました。
葉っぱの上にぺっとぼとるが置いてあり、なんとも洒落ていて大喜びしてしまいました。
麻綾さん、ありがとうございました。
お茶といってもいろんな種類があります。
お茶の葉は元々は全て同じ木のものだという事、皆さまはご存知でしょうか?
お茶の木…チャノキはツバキ科ツバキ属の常緑樹(学名:カメリアネンシス)で、中国原産と言われています。
そう、チャノキは鑑賞用の椿と同じ仲間なんです。
ちなみに観賞用の椿の学名はカメリアジャポニカ、名の通り日本原産の花です。
中国や我が国日本で栽培されているチャノキはシネンシスと呼ばれ、葉が小型で高さは1m前後の常緑性低木です。
インド・スリランカで栽培されているチャノキは8~15mにもなる高木で、葉が大きくアッサムと呼ばれる変種です。
インドのアッサム地方で栽培された茶葉は名の通り『アッサム茶』になります。
今は日本でも紅茶用のチャノキが交配、品種改良され、いろんな地方特産の国産紅茶が誕生しています。
日本茶、紅茶、烏龍茶の大きな違いは製法にあります。
日本茶は加熱により酸化・発酵を止め、揉んで乾燥させます(緑茶)
蒸さずに釜で炒ったり(釜炒り茶)や焙煎したり(ほうじ茶)、一部地域では発酵させたお茶もあるようです。
紅茶は乾燥させ揉みこんで完全発酵させる方法。
中国茶は半発酵させたお茶で、大きく分けて六種類あり、それぞれに発酵方法、製法があります。
お国柄や気候、文化が違えば、同じチャノキからいろんな味の茶葉が生まれるのですね。
椿の花は古来から日本人に愛され、江戸の将軍、肥後、加賀の大名、京都の公家などが園芸を好んだ事から、庶民の間でも大流行し、たくさんの品種が作られました。
茶道でも大変珍重され、冬の茶席が椿一色になる事から『茶花の女王』の異名を持っています。
これはチャノキの花。
華やかさに少し欠けますが、椿と同じような花を咲かせます。
椿は凛とした姿で多くの人を魅了する。
そして自ら茶となり、また茶の席を彩る華ともなる。
茶を愛する日本人が椿を愛してやまないのは、当然なのかもしれません。