こんにちは、philosophiaです。
昨日は、ドラッカー学会に出席してきました。
今回の課題本は、いよいよ本格的なマネジメントの核心です。
- ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践/P.F.ドラッカー
- ¥2,520
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原題:MANAGEMENT:TASKS,RESPONSIBILITIES,PRACTICES
訳題:『マネジメント-課題、責任、実践』
(1973年、ピーター・ドラッカー63歳の著作)
序論 「マネジメント-ブームから成果へ」
【第1章 マネジメントの登場】
【第2章 マネジメント・ブームの教訓】
【第3章 マネジメントへの挑戦】
■コメント
ドラッカー学会出席にあたって、事前投稿したものを
以下掲載したいと思います。
【ドラッカー・マネジメントについての一考察】
従来の経済学や経営学においては、そのフレームワークが部分的・静的モデルとして理論展開されてきた部分が多く、社会の変化に対応できなくなると陳腐化してきました。
しかし、ドラッカー博士のフレームワークは全体的・動的なモデルとして考え、そこに「人」への視点が必ず入っているということです。
「つねづね言っていることだが、マネジメントは科学ではない。臨床的な体系である。マネジメントの値打ちは、医療と同じように、科学性によってではなく、患者の回復によって判断しなければならない。」
「組織は人間から成るものであるがゆえに、完全を期すことは不可能である。したがって、完全ならざるものを機能させることが必要となる」『企業とは何か』より抜粋
そういう意味において、“ドラッカー・マネジメント“は、従来のマネジメントとは一線を画し、最初に「5つの質問」から出発し、ミッションやビジョンを考え抜き、「8つの目標」に向かってマネジメントするという流れですから、社会の変化に合わせて「5つの質問」の前提が変われば、当然「8つの目標」も変わることとなります。余談ですが、幹を揺らせば、枝や葉っぱも揺れますからね(笑)
ドラッカー・マネジメントには、アプローチそのものが「基本と原則」となり、社会の変化に対応できるその普遍性の可能性を感じます。マネジメント論の核にリーダーシップ論が必ず存在し、表現としては「…と問わねばならない」が多く、社会は常に変化しつづけるという前提があるからこそ、「問い」によって導き出される「対応」を適宜考えていきなさいという禅問答の導師の役割をしてくれているように思います。このやり取りが、「それぞれのドラッカー」になる所以であり、儒教的でもあり、哲学的というか人間の実存的な部分にも踏み込んだ表現も多いと感じます。特に「選択の自由とその責任」を前提とする思想は全著作の底流にあると、読むたびに感じます。
また、事業のことを表現している部分でも、個人(知識労働者)に置きなおしてみても当てはまる要素が多いと思います。「5つの質問」と「8つの目標」もしかり!であって、自律性のある人間を想定して(マズロー的にいうとZ理論)著述されていると感じます。
なぜなら、「人」に焦点を合わせていますから、事業への問いは、そのまま組織で働く個人(知識労働者)に問いかけるという二重構造になっていると考えられます。
追記
読書会後の有志6名の懇親会です。
昨夜は、ワールドカップ日本戦が23:00~でしたので、
時間をギュッと縮めておこないました(笑)
写真に全員入ってませんね…
右から、時津氏(ドラッカー学会九州支部幹事)
読書会の仕掛け人でもあります
左は、勝木氏で会計事務所時代からの
先輩&友人でもあり、読書会に巻き込みました
今回で3回目の出席です
ちなみに、僕は去年の2月から、
参加させてもらうようになって皆勤賞です