上の子が生まれた日〜その2〜

写真:これは数十年前の夫
PM13:00ごろ
どうやらお隣さんは外国からいらっしゃっている方の様で、
ボソボソと旦那さんと話しているのが何語か分からない言葉。
でも確実に聞き取れるニホンゴの単語が、等間隔で聞こえてくる。
その内容が「死にそう」とか「もう無理」とか「麻酔打ってくれ」とかの絶叫のため、
完全にガクブルしているアテクシ。
少しづつ痛みも強くなってきたため、
余裕が有るうちに!と実母に陣痛が来て病院にいる旨、
および相手できひんから来いと言うまで来るなという指令メールを送る。
あと、「痛ええええぇぇぇ(;∀;)」って声が漏れるくらいになってきた頃、
良い人なんだけど何となく人見知り?で口数少ない主治医が出勤してきた様で、激痛の合間に
アテクシ:「あ、ども。昨日ぶりっす(´・ω・`)もう結構痛いっすテヘヘ」
主治医:「あ、どもども、昨日ぶりっす(´・ω・`)痛そうですねテヘヘ」くらいな挨拶を交わす。
この段階で陣痛は5分間隔、子宮口は以前2センチのまま。
赤ちゃんの位置がまだまだ高い。らしい。
この辺から時計を睨みつけるくらいしかやる事(出来る事)がなくなり、時の流れが遅くなる。
PM15:00ごろ
一人ぼっちで等間隔でやってくる激痛と格闘する私
腰やらお尻を押してもらうやら、ヨガのポーズやら、目の前にある陣痛イスやら。
アロマやら足湯やらホッカイロやら。音楽聞くとか。
ありとあらゆる陣痛対策の知識が走馬灯のように頭をかすめるも、もうそれどころじゃない。
一生分の生理痛と、一生分のお腹ピーピーの痛みが同時に来た様な。
でも、そんな痛みと痛みの間でも何故かウトウトしてしまい、
時計を凝視しているにも関わらず、もはや何時なのかも理解できていない状態。
お隣さんはクライマックスに近づいているのか、もうすぐ分娩台に行けるらしい。
羨ましい。
この頃から分娩台が輝かしいステージに思えてくる。
私も早く登りたい。
憧れの分娩台。
分娩台に登るためには、子宮口全開の壁を越えなければならず。
とにかく子宮口が開いているのを確認してもらいたくて、
ちょっと大袈裟に「いってええええぇぇぇぇ」とアピールしてみるも、
そんなに暇じゃない助産師さん達。
最初の頃はちょくちょく見に来てくれるも、手の内がバレたのか
アッサリまだやよ~と流される。
さらに最強かまってちゃんな事もバレてしまい、
「そろそろ旦那さん呼びます?」と夫を召喚するよう勧められる。
すかさず震える手で夫に電話。
仕事も終え、修理から帰って来ていたPCを取りに行けたという、
ナイスなタイミングだったようですぐに病院に来てくれた。
この段階で陣痛は5分間隔のまま、子宮口は依然3センチ。
赤ちゃんの位置がまだ高い。らしい。
AM18:00ごろ?
何時頃か忘れてしまったけれど、お隣さんが無事出産。
おめでとう!そして羨ましい!
私も早くその段階に進みたい!!
とにかくおめでとう!!!と既に心の中で戦友と化したお隣さんを祝福しつつどこか冷静に、この痛みが明日の朝まで続くのかと、途方に暮れる私
想像では泣き叫ぶと思っていましたが、泣くほどの余裕もない。
「い」と「た」と「い」しか言えない。
寝返りを打つのも清水の舞台から飛び降りるくらいの勇気がいる程。
そんな状態の中、必死で私のお尻をテニスボールで押す夫
気を使って、色々腰をマッサージしようとしてくれるも
痛すぎて、「それ止めて」と冷たく言い放つしかできない私。
夫よその節は本当に申し訳ない態度を取ってしまった。
(正直テニスボールでさえ効果がよく分からなかったという)
いや、ミラクルな暴言は吐いていない…ハズだ。うむ。
あと、たぶんこの頃にお腹の赤ちゃんを起こす?刺激する?ために、
お腹にブルブルするバイブ?みたいなものを当てられ、あまりの痛さに気絶しそうになる。
この段階で陣痛は3分間隔、子宮口は以前8センチ。
赤ちゃんの位置がまだ高い。らしい。
痛みで汗だくになったのは、生まれて初めての経験。
ただ、痛みが強くなればなるほど、冷静な自分が出てくるという発見。
力抜いた方が早く降りてこれるんじゃ?とか、痛くないんじゃ?とか。
息しないと赤ちゃんが苦しいんじゃ?なんてナイスなアドバイスをしてくれる、もう一人の私
体は正直で痛いと力が入って反応してしまうけれど、結構頑張れたと自画自賛してみる。
AM18:30ごろ??
私も「死んでまう!」とか、「はよ出てこんと!」などなど色々言えちゃいそうでしたが、
赤ちゃんに聞こえちゃいかん事は言うまいと、ちょっと女のプライドを見せ、ぐっとこらえて、
壊れたレディオの様にひたすら「い」と「た」と「い」を連呼。たまに見に来てくれる助産師さんの手を掴み、もうちょっとここにいてくれ!
きっとすぐ子宮口開くから、すぐ見てくれ!くらいの食付き具合。
もう次は絶対無痛分娩にする、いや、次は果たしてあるのか?と何度も自問自答する。
いきみたくなったら教えてね~と去っていこうとする助産師さん、
いきんだことないから分かりませんと言いたいけれど、もはやグーグル先生に質問する余裕もない私
で、そうこうしている間に、こりもせず続けていた熱烈アピールの効果か、とうとう。
とうとう!憧れの分娩台への道が開かれたのです。
で、もうちょいあるので、またまた次回につづく…
ちなみに分娩台に向かうにはちょっと早かったけど、
乗せときゃ大人しくなるだろうって、助産師さんの粋な図らいだったと思えるのは、
また、別のお話。