正直なところ、娘がそこまで何かに夢中になる子だとは思っていませんでした。

 

おもちゃも遊びも、好きは好きだけれど、すぐ次に移っていく。そんな4歳の娘が、テレビに映ったバレリーナを見て「行ってみたい」と言ったとき、私は少し戸惑いました。

 

いつもの「あれ欲しい」とは、声の色が違っていたからです。迷いのない、まっすぐな一言でした。

 

あのとき、その一言をどれくらい本気で受け止められていたか、今でも時々考えます。子どもが初めて見せる「好き」の合図に、親は案外気づけていないのかもしれません。

 

あの日の一言から始まった14年間の記録をまとめています。